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CV:花澤香菜

概要編集

ミドガル王国第二王女。ミドガル魔剣士学園の高嶺の花として、生徒たちから羨望の眼差しを集める。

姉に第一王女のアイリス王女がいる。後に彼女が設立した騎士団『紅の騎士団』に学生の身でありながら所属する。

主人公シド・カゲノーとは、表向きの平凡な貴族学生である彼と裏の顔であるシャドウ両方を介して、物語の出来事に深く関わっていく。

『七陰』を除けば、最初のメインヒロインと言える存在であり、同時にシド及び『シャドウガーデン』を第三勢力として見れば(実際にはそうだが)、彼女がもう一人の主人公及び表向きの主人公(一般的な作品の視点で見た場合)とも言えるポジションである。


容姿編集

前述のように生徒たちから高根の花として見られシドからも一応ルックスは褒められるほどの美少女である。後述の様に「お尻の形には自信がある」と自ら発言するほどプロポーションもしっかり整っており、胸もよくアレクシアと醜い争いをしている彼女ほどではないがそれなりにある。


人物編集

表向き及び他者に対しては理想の王女として振る舞っているが、本性は腹黒かつ性悪で、他者との関係もあくまで上辺だけでの対応、付き合いが基本となっている。とはいえ自身の本性を見せるかは相手にもよるが、本性を出さずとも心を許した相手もちゃんとおり(例えばローズなど)、心から身を案じたりもしている。他にも学園の生徒の為に食べきれないのにも関わらず、学食では超お金持ち貴族コースを毎回頼んでおり(皆が頼みづらくなるのを解消する為)、全く優しさがない訳ではない。また本人曰く「謝るのは嫌い」。

これは自身の本性を知った人間に対して素直に謝るのが嫌なだけであり、上辺だけや一定の付き合いの相手には心情はともかく普通にしている模様。本性を知った相手にも素直に謝れない(言葉にしない)だけで、謝罪する気はある。

罰ゲームでアレクシアに告白し、偽りの恋人関係として付き合う事になったシドには、彼の告白の経緯を知った上に婚約者候補への当て馬目的の為、本性を表しており、裏でシドを貶したり、ペットとして扱ったり(彼女は「ポチ」と呼んでいる)、他者への罵詈雑言を吐いている。

また王女でありながら雑な所もあり、服を畳まなかったり、後述のTバックの件では面白がって人前でスカートをたくし上げ、Tバックを履いた状態で尻を見せながら腰を振るなど、不作法な一面がある(どちらも姉・アイリスがいたからと言うのもあり、姉に注意されている)。


魔剣士として優秀な姉・アイリスに劣等感を感じながらも(実際に周囲の評価も姉と比較され見下されていた)、ひたむきに努力をするまっすぐな性格。

ただ、ブシン祭での敗北とその時のアイリスの掛けた言葉による影響で自身の剣を嫌ってもいた。


他人の事は長所よりも短所、美点より欠点を見て評価するという変則的かつひねくれた価値観の持ち主だが、これは「短所や欠点にこそ本性が表れる・長所は偽ることが出来る」というあながち的外れでもない哲学によるもの。実際、欠点の見当たらない婚約者候補が「大ウソつき」であることを看破していた。

だがシドのように「短所と欠点で正体を偽る者」がいるとは思っていなかったようで、シドの事は「欠点だらけで分かり易いクズだが、その代わり信用できる」と評価していた(もっとも、シドが見せていた短所や欠点には彼の「素」もあったことから、彼女は実は「作中で一番シドの真の人物像に近づいたキャラ」だったりする。ただし、後から登場するアウロラはシドの素、実力、裏の顔を全て把握しているので、アレクシアは結果的に二番目になってしまう)。


自身が拉致された事件の際に、シャドウによって「凡人の剣(技巧)は天才の剣(力)に勝ることが出来る」と示されたことで、自分の剣と姉に感じていた劣等感を払拭でき、救われた。

事件後、自分の事を(悪態交じりとはいえ)一人の人間として接し続け、自身の剣を好きと言ってくれたシドに対し、態度を改めお礼を言い、仄かに恋慕の情を抱いたことを自覚し、遠回しにではあるが、「(シドさえ良ければ)もう少しこの関係を続けてみないかなって」と、告白したが、これまでの彼女の態度と本性を見た上、シド本人の性格からか、爽やかな笑顔で中指を立てられた上で「お断りだ」と、即座に拒否され玉砕している。その直後に彼女も笑顔で彼を斬り刻んで血の海を作った(この出来事は『死体のない殺人事件』として学園七不思議になった模様)。

アニメでは諸事情により、シドの所作が親指を下に向ける物に変更された。漫画では、これらよりも更に酷く、両手中指にアレクシア本人を貶す発言もしている。

ちなみにシドは裏の顔が判明して消す前まではゼノン派だった。


シドとの関係編集

当初は互いの利害の一致(シドはアレクシアからの資金提供、アレクシアはシドを当て馬にして、婚約者候補への牽制)で付き合っていたが、何だかんだ気が合っていた関係とも言え、アレクシアは自身と同じくシドが基礎を忠実とした「凡人の剣」を扱う及び同じく歪んだ性格からシンパシーを感じていた(要は似た者同士)。シドも性格は別として彼女の研鑽された剣術だけは認めており、素直に好きとも発言している(これは自分の信念に基づいてもいた為)。事件の後はシドに対し本気で恋を抱き、「偽りの恋人関係の継続」という建前を基に「本当の恋人関係」になろうと考え、告白したが結果は上記の通りである(彼女のこれまでの行動を見れば自業自得とも言える)。

シドに振られた後は心の中では友人として認識しているのと同時に恋愛感情も未だにあり、シドに対して以前よりも彼に執着する面を見せ始める。

  • シドに斬り刻んだ事を謝罪しようとするが、素直になれない性格とキッカケが掴めない事で悩み、姉に相談する。曰く「絶対に許してもらえる謝罪方法を教えてください」。
  • 姉の浅はかな策に取り敢えず付き合い、『ミツゴシ商会』でシドとの関係修復の品を姉と一応探し、その際にTバックを紹介され、『ミツゴシ商会』の会長ルーナ(ガンマ)が「男性がとても喜ぶ(物)」と説明した際に、速攻で試着する事を決め、嬉しそうに履く(最初は前後反対に履いた為、前がほぼ丸出しになり、それを見た姉は絶句した。また履き心地を気に入ったらしく、同じ物を3着に色違いを購入した)。アレクシア曰く「お尻の形には自信がある」との事で、シドに謝罪としてTバックを履いた上で自分の尻を見せる算段だった様子(実際にアレクシアの尻を見た姉も妹の尻は認めていた)。
  • シェリーが自身の元へ尋ねた時に、彼女がシドに恋愛感情を抱いていた為に、確認の為に前に恋人関係だった事を問われた際にアレクシアが「偽りの関係だった」と話した時に、シェリーが喜んだ様子(本人は悪意の欠片もない天然)を見て動揺し、更に「シドと友人になった」と聞かされた時は、より激しく動揺して、彼女が帰った後に荒れている(アレクシアはこの時点ではまだシドと和解してなかったので、嫉妬して荒れたと思われる。またアレクシアのシドへの恋愛補完として、アニメでは彼女の部屋にシドとの2ショット写真が他の複数の写真立てを隠蓑にし、裏に隠し置いてある)。
  • 聖地リンドブルムでの、朝の露天風呂において関係解消されて以来久方ぶりにシドと再会及び会話した際に斬り刻んだ件を遠回しに謝罪し、和解した。また互いに全裸であり、彼女はシドに全裸を見られても気にせずに会話をしている(そもそも隠そうともせず敢えてオープンにしている。上記のTバックの件を見るにシドには裸を見せても良い程には気を許しているようである)。更にシドのおっさんが温泉を出る時によくする「全裸で濡れタオルを勢いよく股の間に通して尻を叩く」所作を見て、同じように全裸でそれを行っている(アニメ監督の中西和也氏の話数ごとの感想を直筆した「陰実四方山話」にて、この時アニメでは見れなかった、アレクシアの裸でタオルを股間から尻めがけて叩いた際のイラストが描かれている)。
  • 同じく露天風呂でシドに『紅の騎士団』に入る事を勧め、彼が何度断っても無理矢理勧誘している。最終的にはシドに根負けしたが、代筆で入団届けを出そうとした。


実力編集

本人が言うように基礎技術主体の「凡人の剣」が戦闘スタイル。それ故に実力は作中に良く出てくる実力者たちには遠く及ばない。しかしシャドウの剣術を見て修練を積み重ね、シャドウに似た剣技を修得し、2巻では学園最強の魔剣士であるローズ相手に互角に渡り合うまでに成長する(魔力の差で最終的には敗北する)。その後もまだ成長し、シドからも更に成長する事が示唆されている。


余談編集

シドに対して恋愛感情を抱いたが、シド本人は色恋にも性欲にも全く関心が無く、本人はあくまでも『陰の実力者』になる拘りがあり、それに至る為に愚直な鍛錬では全く足りない、世間体や正気すら捨てた果てにたどり着ける領域にまで、色々と達したので、恋愛にはモブっぽい事(アレクシアとの偽りの恋人関係。シドの想定では振られる前提だったが、結果は上記の通り付き合うハメになった)が絡まない限りは一切興味を寄せない。ある意味とても不憫なヒロインといえる。もっともこれはシドに好意を寄せるヒロイン候補全員に言えるが…。ただ、互いに誤解なく接することができていることを考えると、彼女が一番マシなのかもしれない。

ちなみにシド本人はアレクシアの事は割とどうでもいい存在として見ている。ルックスの良さと剣に対する一面は認めている(ただ前者はアルファたちの影響でシドには無意味)が、それ以外は寧ろ嫌ってる節がある(主に性格や態度。ただ普通に接する事はできる上に、彼女なりの謝罪も察して受け入れたりしているので、何だかんだ仲は悪くない)。またシドの勘違いだったが、アレクシアが偽の『シャドウガーデン』だと思った際には自身の組織の名を騙っていた(と思い込んでいた)為、彼女を殺す気でいた。


関連タグ編集

陰の実力者になりたくて!


王女 

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