解説
2016年公開の映画『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』にて登場したバットマンのバリエーションの一つ。
ブルース・ウェイン(バットマン)が、常人など足元にすら及ばない圧倒的で絶大なパワーを持つスーパーマンに対抗するべく製作したパワードスーツを纏った姿である。
デザインの元ネタはおそらくコミック『バットマン:ダークナイト・リターンズ』にて登場した、バットマンがスーパーマンと戦うために用意した特製のバットスーツだと思われる。
通常のバットスーツに比べると金属の分厚いアーマーを各所に装着しアンダースーツ部分の太さなどはブルース本来の体格からはかけ離れ全体的にかなり寸胴で特に首周りや関節が強い衝撃に耐えられるような造りになっている。
パンチ一つで石造りの壁を軽く破るほどの怪力を得られるパワーアシスト機能を持つが、どちらかと言えば防御力の方に重点が置かれている。
実際、スーパーマンの強大過ぎる力の前にはパワーアシスト機能の方は毛ほどの助けにもならなかった一方で、スーパーマンに石壁数枚まとめてぶち抜く勢いでぶん投げられても全身打撲程度のダメージにまで軽減することが出来ている(生身の常人なら即死である)。もちろんスーパーマンが本気でこちらを殺すつもりで技を使わないことも前提であろうが…
そして極めて強固な装甲を持つ分、パワーアシスト機能の助けがあっても動きは通常のバットスーツと比べればどうしても鈍重であり、グラップリングでかろうじて上昇下降が出来る以外はバットマン本来の身軽な動きは出来ないようであり、スーパーマンとの戦いの後でテロリストのアジトに潜入して以降は通常のバットスーツに着替えて戦闘している。
バットマンにとって最も重要であったのは、このスーツと並べて製作したクリプトナイト(近づけるだけでクリプトン星人であるスーパーマンを常人レベルにまで弱体化させることができる鉱石)製のガスグレネード弾と槍であり、アーマード・バットスーツはこれらを使って決定打を与えるチャンスを作るまでの間、スーパーマンの攻撃に耐え凌ぐために用意されたものと言える。
なお、劇中にて「アーマード・バットマン」という呼称は登場せず、これはフィギュアやグッズにおいて使用されている呼称である。
また、バットマンシリーズ関連作品においてはこれ以外にもパワードスーツめいた特性を持つバットスーツがたびたび登場している。