「生き残るのは私よ…!」
プロフィール
認識番号 | 73584 |
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誕生日 | 2014年9月9日 |
年齢 | 2045年31歳 |
血液型 | A型 |
出身 | GF(グレイス=フィールド) |
身長 | 170㎝ |
体格 | 理想体型 |
好きな食べ物 | クロワッサン |
特技・趣味 | 裁縫 |
CV | 甲斐田裕子 |
実写映画 | 北川景子 |
概要
通称ママ、マム・イザベラ。
表情を崩さない。不屈の精神を持ち、いつも子供たちの幸せを願う母。
子供たちの脳を食糧とする鬼の冷酷な手下として人間農園(プラント)を管理する飼育監(ママ)。
ママとしては非常に優秀で、彼女のプラントの食用児は上物として扱われている。
ある日、表向きでは「里親が見つかった」というコニーを、異形の鬼に出荷している様子をエマとノーマンに見られるという失態を犯すが、イザベラは現管理体制を維持したまま出荷を続けることを望み、上層部にこの事実を報告せずにいる。
作中では、2015年までは外の世界で人間によって本が出版されていたことが確認されるが、クローネによると、それより前に生まれたイザベラもこの農園で過ごしているとのこと。
フルスコアの1人であるレイを他の子供たちの監視役として使っている。
ママになるための訓練で培ってきた頭脳と身体能力は本物で、ノーマンとの頭脳戦に渡りあい、エマの脚を骨折させた。
幼少期、プラントで過ごしていた時にハウスの真相に気づき、壁に昇り脱獄しようとしたが、崖になっていることを知り、諦めた。
また、同じプラントで過ごしていたレスリーに好意をもっていた様子が窺え、イザベラがママになると決めたのも、レスリーが殺されていたことへの悔しさと、何も変えられないのであれば、せめて「食べられない人間」として生きようと思ったからである。
⚠️ネタバレ注意!
レイ………《その歌》どこで………
実はレイの実の母親である。
イザベラは妊娠中によくレスリーの歌を歌っていた。通常であれば胎内での記憶は幼児期健忘により成長と共に忘れてしまうが、レイには幼児期健忘が起こらず、その歌を覚えていた。ある時、レスリーの歌を口ずさむレイを見たイザベラは、信じられないものを見たかのようにレイに問う。
ねぇ……なぜ俺を産んだの?お母さん(ママ)
レイの言葉を聞いたイザベラは、彼が自分の息子であることを悟るのだった。
脱獄(ネタバレ注意)
ハウスに漂う焦げ臭いにおいに気づき、においの元へ駆けつけるとそこには泣き叫んでレイの名前を呼ぶエマがいた。
フルスコアであるレイが焼身自殺を図ったと思い込んだイザベラは、エマに他の子供たちを避難させ、エマにも逃げるように呼びかけるが、エマは忽然と姿を消していた。
発信器を頼りにエマの位置を探ると、そこには切開された片耳だけが残されていた。
イザベラはフルスコアの3人に注意しすぎるあまり、他の子供たちへの注意を怠ってしまった。
そのため他の子供たちが着実に脱獄の準備を進めていたことに気が付かなかったのだ。
しかし、逆に残りのフルスコアが生きていることを確信したイザベラは、他の子供たち含め全員を逃がさないことを決意する。
燃えた…全て燃えた…でも…フフフ…
まだ生きてる!エマも…レイも…逃がさないわ
私の可愛い子供たち!!
ママ…
誰かに呼ばれ振り返るとそこに居たのは…………逃げたはずのフィルだった。
エマ達は悩んだ末、出荷まで2年の猶予がある4歳以下の子供たちをハウスに置いていくことを決めたのだ。
外に避難した4歳以下の子供たちを落ち着かせたイザベラは、上層部に子供たちの脱走を報告する。警備の鬼たちは子供たちが本部から対岸に繋がる橋を目指して来るだろうと、橋の警備を強化する。しかし、子供たちは一向に現れない。
事前に対岸に繋がる橋がひとつしかないということを知っていた子供たちは鬼の裏をかき、あえて橋を目指さず第3プラントの塀から脱出していたのだった。
その事に気がついたイザベラは急ぎ塀へ向かったが、辿り着いた時点でほとんどの子供たちが崖の向こう側に逃げており、残りはエマだけとなっていた。
息を切らせるイザベラにエマはこう言い放った。
さようなら、ママ
行かないでエマ…私の可愛い子供たち…
イザベラの制止を振り切り、エマは崖の向こう側へと渡ってしまう。
森の中に消え去ったエマ達を呆然と見送ったイザベラは、ふと過去のことを思い出した。
同じプラントで過ごしたレスリーに思いを寄せていたこと。レスリーが出荷され鬼の食糧となったこと。エマ達と同様に脱走を試みたが、崖の存在を知り諦めたこと。そして、「生き残るために」ママになる道を選んだこと。
子供たちの脱走を許すという失態を犯したイザベラは、どう足掻いても処分は免れない。
「生き残る」道はもう無いのかもしれない。
そう考えたイザベラは、脱走に使用されたロープを回収し、
行ってらっしゃい、気をつけてね
ー願わくば、その先に光がありますように
と、エマ達の幸福を祈った。
この時のイザベラの表情は飼育監(ママ)ではなく、我が子たちを心から愛する母親(ママ)の表情そのものだった。
この後、イザベラは上層部より今回の脱走について追及されるが、「全て自分の責任である」とした。
その後の消息は不明。グレイス=フィールドに残った子供達は別のプラントに分散して移されており、行方はおろか生死すら読者にも明かされていない。
ただ、フィルによると「エマ達が脱獄した後は一度も会っていない」とのこと。
スピンオフ「お約束のネバーランド」でのイザベラ
子供達に対して名前をろくに覚えなかったり「出荷するぞ!」と怒鳴るなど、「母親」としての勤めがなってない。また、ナイラの捜索の際に時計型の発信器をうっかりばらしてしまったりスパイであるレイのうっかり発言に気付かないなど少々バカである。
終盤では同期の「ゆっこ」に彼氏が出来た事を妬んだり、ハウスが燃えて頭がパーマになったりなど散々な想いをしている。
関連イラスト
- 幼少期
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以下、物語終盤のさらなるネタバレ
2年後、彼女はグランマの地位に就いていた。
彼女の飼育成績は歴代トップクラスであり、今後の農園の利益と秤に掛けられた結果、その全責任を先代グランマに取らせ、グランマをイザベラの代わりに出荷させたのだった。その後、ピーター・ラートリーとの約定で、脱走した子供たち全員を見つけ出して捕えた暁には、自身を農園から解放することを条件に、グランマになる事を承諾した。
しかし、実際はピーターを裏切るつもりでおり、GF(グレイス=フィールド)農園のシスター達を仲間に引き入れピーターに反旗を翻す。
GF農園に突入し、ピーターを拘束したエマ達に対して
素晴らしいわ あなた達全員満点(フルスコア)よ
と称賛し、シスター達と共にピーターに銃口を向ける。
ピーターが自殺し、レウウィスに政権が掌握されて農園が廃止になり、晴れて彼女は自由となる。しかし、GF農園のボス(農園現地責任者)の鬼が、喜ぶ子供達の背後に立っていた。
「私の農園 私の人肉(にく)だ 奪わせぬ 今ここで私が食らい尽くす!!」
怒りに駆られた農園のボスが子供達に襲いかかる。彼女は子供達を庇い、鬼の長い爪によって胸を貫かれてしまう。
しかし彼女は倒れない。
「なんの真似だ 今さら母親ぶって それでこれまでの自分が許されると思っているのか お前は母親になどなれない どけ」
だが彼女は、ボスの腕に爪を食い込ませ、
「子供達には指一本触れさせない!」
と言い放つ。
それに対しボスは激昂し、
「私は認めん!農園のない世界など!!貴様から食ってやる!!」
と、イザベラを食らおうとする。 しかしギリギリのところで、かけつけた王兵(王都兵)によってボスの首は斬り落とされる。(ボスは死んでません)
鬼に貫かれた胸の傷は深く、助からないと判断されたイザベラは地面に寝かされた。
子供たちはイザベラの周りを取り囲む。
イザベラはエマに声をかけます。
「エマ…無事?みんな…誰もケガはない…?」
「ないよ!してない!」
「よかった…」
エマの返事を聞いてイザベラは安堵し、
「ごめんね…」
と謝罪する。
イザベラとは敵対したこともあったし、裏切られたと思ったこともある。
それでもエマは伝えたい気持ちがあった。
「やっぱり大好きなんだよ 私たちにとって母親はママだけなんだよ 逝かないでよママ!」
瀕死のイザベラの目に光が宿る。
イザベラにとって、これほど生きたいと思わせる言葉はなかった。
イザベラ(生きたい!生きてこの子たちにちゃんと償いたい)
だが、イザベラの身体は限界だった。
(神様お願いします。もう少しだけ力を下さい。あと一度だけ…)
イザベラが神様に願ったのは、あと一度だけ、子供たちを抱きしめるための力だった。
そして、震える手でエマの体に触れ、皆に最期の言葉をかけたのであった。
「だぁいすきよ」