エマ(約ネバ)
やくねばのえま
「ないならつくろうよ 外に 人間の生きる場所 変えようよ 世界」
この作品のメイン主人公兼メインヒロイン。
ジャンプ作品では珍しい女性主人公でもある。
家族思いなGF(グレイス=フィールド)ハウスの最年長。
いつも家族の事を思っており、ママことイザベラの事が大好きで慕っている。
天真爛漫で子供っぽい性格な反面、自分よりも仲間を優先するが故に一人で抱え込む事もあるのが難点だが、1度決めたらやり遂げる芯の強さもある。
運動神経は高く体を動かすのが得意。テストでは、最初の頃ミスがありつつ、その後レイの指導で次第に満点も取れるようになり、ここ数年はレイ、ノーマンと並んで毎日満点の上位成績者である。
ストーリーの途中で「触角」という渾名を付けられるほど特徴的な飛び跳ねた毛がある。
番外編でイザベラが散髪の際に切ろうとしたが毛がハサミを避けるので結局そのままになっている。
里親が決まりハウス出て行ったコニーの忘れ物「リトルバーニー」を届けにノーマンと共に禁じられていた門へ行くが、そこでコニーの「出荷」を見てしまい、そこで孤児院だと思っていたハウスの真実を知り全員での脱獄を試みる。
始めは発信機の存在やドンとギルダと仲間に引き入れる時に虚実を混ぜたり、シスター・クローネの事で空回りする時もあったが、ノーマンとレイの助けもあり少しずつ脱獄に向けて準備を進めていた。
しかし下見を試みた時にイザベラに足を折られ、ノーマンの出荷が決まった事で歯車が狂いだし、彼を出荷させないよう色々模索するが最終的にノーマンは出荷の道を選んでしまう。
その事でレイの心境に変化があり支えとなる人物がいなくなり心が折られて脱獄を諦めたかに見えたが、全てをドンやギルダに任せて自分はあえて何もせずイザベラに悟られないようにしていた。
そしてノーマンに託された脱獄プランに沿ってレイの誕生日前夜に火事を起こし、自身を燃やそうとしていたレイを救い5歳以上の仲間と共に脱獄に成功する。
脱獄の際、レイと共に耳の発信機を取り外しているがエマの場合は左耳ごと切断している。(その為しばらくは左耳にガーゼをつけている描写がある。)
4歳以下の子供たちの出荷時期やギルダに他のハウスにいる同じ境遇の子供たちの事を考え2年以内に戻り全プラントの子供を救出すると誓い、フィルだけにハウスの真実を告げ、後のことを任せている。
ミネルヴァ探訪編
脱獄後はハウスにあった本にメッセージを残してくれたウィリアム・ミネルヴァに会いに彼が寄贈した本やシスター・クローネが残したペンを頼りに外の世界を鬼や外敵に追われながら進んでいく。
なお、ミネルヴァ探訪中に、(養殖された)人間を食べない鬼であるソンジュとムジカに出会い、別れ際にムジカからペンダント受け取る。
GP(ゴールディ・ポンド)編
オジサンの先導のもと、レイとともにGP(ゴールディ・ポンド)に向かうも、道中でバイヨン卿の手下に攫われてしまい、貴族鬼たちの秘密の狩庭であるGPに放り込まれてしまう。
GPに放り込まれて間もなく、GF農園出身であることと身体能力の高さを買われて、ルーカス率いるレジスタンス軍にスカウトされる。
その翌日、レジスタンス軍による反乱計画が始動し、他の貴族鬼を全滅させるまでの間、王族の鬼レウウィスを引き付けるという大役を与えられる。
レウウィスとの戦闘に入る直前、戦わないという解決策はないかとレウウィスに問いかけるも、お互いに争うしかないと返答され、レウウィスとの戦闘に突入する。なお、この戦闘の際に、レウウィスに腹を貫通される大怪我を負い生死を彷徨ったが、のちに無事回復を果たした。
七つの壁編
古文書を頼りにクヴィディダラに無事辿り着いた際に、約束を結んだ過去の光景や、昼と夜が合わさった奇妙な空間で謎の小鬼を見る。そして意識を取り戻した彼女は、もう一度あの場所に辿り着ければ「約束」を結び直せると確信する。調査を続けた結果、七つの壁の入口に入る方法を発見した。
王都決戦前夜
長らく死亡したものと思われていたノーマンと再会し、レイたちとともに再開した喜びを分かち合う。
その後、ノーマンから鬼を全滅させる計画を聞かされ、周りがその計画に賛同している中、一人その計画に納得がいかず、ノーマン及びΛ農園組と意見の相違が生じる。
王都決戦の数日前には、鬼の頂点にあたる『__』(あの方)と新たな約束を締結するためにレイとともに七つの壁に行く。七つの壁を無事に攻略し、『__』と対面した彼女は、履行を保留にした上である約束を締結した。
王都決戦編
七つの壁から帰還後、すぐさまノーマンの「鬼の絶滅計画」を止めるために王都へ急ぐも、あと一歩のところで鬼社会の王族・貴族の全滅を阻止することに失敗してしまう。
しかし、ノーマンが本心から鬼を絶滅させたいと思っていないことを見抜いており、レイとともに「今からでも遅くないから」として鬼の絶滅計画を中止するよう説得する。その説得の結果、ノーマンを「自分は救出した食用児たちを不安にさせないために神同然の存在でなければならない」という呪縛から解き放つことができ、鬼の絶滅計画を中止させることに成功する。
GF農園での最終決戦
ピーター・ラートリーによって連れ去られた食用児たちを救出するためにGF農園を襲撃・占拠することに成功する。そして、ピーターを追い詰めたうえで対話による解決を提案するも、ピーターには受け入れられることはなく、目の前で自害されてしまう。
その後、フィルたちと感動の再会を果たすも、鬼に襲われかけた自分に代わって、育ての親であるイザベラを亡くしてしまう。
そして、『_』と締結した約束の履行を宣言し、全食用児を人間世界に送り、鬼世界と人間世界を完全に断絶することに成功する。約束履行時にフィルから「ごほうび(代償)」は何かと問われるも、「ごほうび」なしで約束を締結することができたとみんなに伝える。しかし…
⚠️ネタバレ注意!
実はごほうびとして、「エマの家族」が要求されていた。それは、エマと家族のつながりを完全に断ち切られることを意味していた。
しかも、単に物理的に断ち切られるのみならず、さらにエマ自身の記憶も含めた家族につながるすべての情報も奪われてしまい、記憶や情報といった側面からも断ち切られることになった。
そして、ほぼ記憶喪失という状態の中、とあるおじいさんに保護され、一緒に暮らすことになる。
当初はかすかに残っていた記憶から家族のことを思い出して葛藤するも、徐々にその記憶も薄れていき、おじいさんとの新たな生活を満喫することになる。
そんなある日、おじいさんの買い出しの付き添いという形で街に出ることになる。そんな中、たまたま捜索に来ていたノーマンたちとバッタリ出くわし、ついに家族との再会を果たす。とはいえ、記憶を失っているので、ノーマンたちのことを家族と認識することはできなかった。だが…
「あなたたち(みんな)に会いたかった気がするの」
どうやら、表面的な記憶はほぼ失っていたものの、心の奥底では家族のことを不完全ながらまだ覚えていたらしく、前述のセリフが出てきた模様。
家族との再会以降は、里親であるおじいさんのもとで暮らしながらも、しばしばノーマンたちとも会っている模様。
なお、後日談からは、「キリンに乗る」という幼少期にやりたかったことを経験できたことがうかがえる。
主に作中のツッコミ役に回る。家族の中に内通者(スパイ)がいると考えた時は回りの子供達の顔が凶悪に見えるほど疑心暗鬼に陥る。
ノーマンのストーカー行為に恐怖を抱いており彼が出荷された際自分の私物が無くなっている事に気が付き泣き崩れた。
ちなみにノーマンがサイコパスに至った原因は自身にあり、幼少の頃の「キリンに乗りたい」という夢に対して彼が「僕がそのキリンになる」と言ったら無意識に「面白い」と褒めた事から今に至る。
投稿されている作品の多くは「エマ」というタグが多く使用されているものの、この名前は非常に多く検索の際に別の作品のキャラも引っかかる為、投稿の際は「エマ(約ネバ)」で投稿するのが好ましい。
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