概要
1955年に刊行された柳田國男監修の『綜合日本民俗語彙』に記載されている妖怪で、この名は伝承地では「淵の主」を意味する。
熊本県球磨郡にある、「さかま淵」の主であるという水妖で、腹部には吸盤を持っており、それで淵に入った者に貼りついて命を奪うとされる。
また淵の中には障子が立てられている領域があり、その中に棲んでいるともいわれている。
この妖怪はツイッターの伝承妖怪お題絵において、平成24年5月のお題として出され、妖怪絵師によって新たな姿が与えられた。
創作での扱い
鹿児島県にある深野酒造の合資会社「よけまん」(熊本県)では、この妖怪の名を冠したラベルに版画調で腹部に吸盤を持つ緑の妖怪が描かれた米焼酎が醸造され販売されている。
関連イラスト
腹部に吸盤を持ち、障子が立てられた場所に棲むという情報以外は知られていないため、絵師によって様々な解釈がなされている。