概要
別名:ハリウオ、ハリサバ
地方名:トゲチョ
全長8~10cm。背鰭に普通3本、腹鰭に1対の鋭い棘がある。
陸封型の背鰭棘には鰭膜があるが、降海型には殆どない。体側には鰓蓋後方から尾鰭基底まで連続して鱗板がある。体色は銀褐色で、陸封型には雲状の暗黒色斑が散在する。産卵期の雄は体側が光沢のある青色、頭部腹側から腹部が鮮紅色の婚姻色となる。
産卵期は4~5月、陸封型と北海道では9月まで続く。雄が水底にすり鉢状の穴を掘り、水草等で巣を作る。ジグザグダンスと呼ばれる求愛行動で雌を誘い産卵放精する。雄は卵や稚魚を保護する。多くの個体は1回目の繁殖行動の後死ぬが、一部の個体は生き残り、2年目は群れの中で大型個体として目立つ。