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フルネーム:イムラン・カーン・ニヤーズィー

ウルドゥー:عمران خان نیازی

英:Imran Khan Niazi

概要

パキスタンの政治家。パキスタン正義運動党(PTI)創設者。1952年10月2日生まれ。

もとは国民的スポーツであるクリケットのスタープレイヤーであり、92年のワールドカップではチームを同国初の優勝に導いた。

所謂タレント議員であるが、その甘いマスクと歯に衣着せぬ物言い、そして次々に政治改革を実行する強いリーダーシップから、国内における人気は高い(そしてアンチも多い)。

宗教的には敬虔なムスリムとして知られる。同胞の起こす差別行為に対しては厳しい姿勢で臨んでおり、国内ムスリムによる異教徒迫害事件を「イスラームにもとる」と断言。被害者を手厚く支援している。

篤志家という一面もあり、特に国内のインフラ整備には公私ともに関わって注力している。賄賂の横行する政財界に対しても、真っ向から立ち向かうような言動が多い。同盟国である中国の企業に対して堂々と「不正会計するな」と指摘したのは、この二十年で彼くらいのもの。

批判

そういった急進的姿勢から、改革のヒーローとして絶賛される一方で、既得権益層からは蛇蝎のごとく嫌われており、反乱未遂や暗殺騒ぎは日常茶飯事。特に、同国における賄賂のやり取りは現場の慣例と化している側面があり、これを「浄化」しようとする行いは猛烈な批判を受けている。

また新型コロナウイルスに対しては、経済を止めると病人より多くの死者が出るとの判断で、都市封鎖を行わない立場を取っている。この判断自体は世界的に見ても珍しくないが、封鎖派である軍部からは非難が大きく、軍が政府を無視して独自に都市封鎖を行い始めるなど、指揮系統が混乱している。

対外関係

敵対しているインドに対しては苛烈であり、パキスタンの国境が侵されるようなら核兵器を含む武力の行使を辞さないと断言するなど、強気の姿勢が見られる。インド国内におけるムスリム差別にも強い批判を繰り返している。

一方で、親インド国である日本との関係は良好であり、特に任期を同じくした安倍総理との親交が深い。

中国との関係は前述の通り複雑。基本的には対インド同盟で親密だが、前任者たちが目をつぶってきた不正を見逃さず糾弾するため、中共幹部からは危険視されている。

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