概要
徹頭徹尾ハイテンションなバカ丸出しで、下品でエネルギッシュな作品だった。徹頭徹尾バカ漫画(「激烈バカ」など)の構築法の基本を後代に残した記念碑的な単なるギャグマンガ。実は連載開始の際には表紙を飾っており、しかも単行本が刊行されていた(ちなみに全1巻)。しかしあんな大馬鹿かつ下品なギャグマンガを、それを1年以上も掲載した少年サンデーって一体・・・・・・。
代表的なシリーズとしてバカアイドル物語のニョッヘー福田が挙げられる。ニョッヘー福田は、今日でも2ちゃんねるのネームに用いられることがあるようで、マニアックなファンは愛着をもっているようだ。また、マネージャーの矢島は東大卒の野心家だ。他に芸能界の東大卒のマネージャとなると、「金田一少年の事件簿」の小城くらいしかいないだろう。普段からやむなくバカ真似をしているニョッヘーだが、矢島の方針にを大いに反発するのも無理はないことだろう。ただ、打ち合わせの会議中に矢島が「できないなら、今すぐここから飛び降りろ!」と言ったかどうかは定かではない。後の「デトロイト・メタル・シティ」にも通ずるような設定、ストーリーだが、おそらく十中八九偶然であろう。
ほかには、「くだらニャー!ネコ」が挙げられるか。例えば、池上遼一の「傷追い人」を読んでいて、主人公の茨木圭介の背中を見て「茨木圭介って、背中の傷が多いな。『傷多い人』」などとダジャレを言うと、いきなり現れて「くだらニャー!くだらニャーッ!もっとギャグをくれニャーッ!」と喚きちらす。
ふんどし一丁の痴女「赤フンのピー」が設立した宗教団体の謎に、刑事岡田が挑む「刑事岡田物語」もシリーズ化されたが、単行本に収録されいてない。
一応初期のメインシリーズだった「尻割手家」のファミリーネタ、1話で打ち切られる新連載ネタ(オチは必ず主人公がトンガ王国に引っ越して打ち切られる)、魔太郎がくる!!などのホラー漫画のパロディー「地獄少年」などがあった。