CV:増谷康紀
概要
(画像左側)
地球連邦の改革を勧める政治家グループ「暁の会」の代表であり、「力の無い市民のために地球を守る」事を目的としてその私欲の無い清廉潔白な性格から市民から絶大な支持を得ていた。
また、かつては地球連邦軍のエースパイロットとして名を馳せており、VTXユニオンの社長であるダイマ・ゴードウィンとはライバルかつ親友同士。
世界を存続させるべくあらゆる脅威を退ける担い手として選んだ者たちの部隊に故事成語「Tread on the Tiger's Tail」(虎の尾を踏む)」を由来とする「T3」と名づけたのも彼である。
その後は地球人10億人の兵士化を企むUND(第13・24・32銀河および汎星団間共同体同盟下における軍事協賛組織連合の略称)への注意を市民に呼びかけたりと、為政者として彼らの支援を行う。
以下ネタバレ
ダイマ・武蔵らの犠牲を払いながらも、T3の活躍で宇宙怪獣や機界31原種の進行を抑えながらいよいよ地球圏がひとつに纏まろうとした際、彼のテレビ演説で紹介されたのはUNDの全艦隊司令ラグナヤル・ディンハーリッシュ。
他ならぬ彼が敵であるUNDの協力者であったという衝撃の事実が判明。そればかりか外宇宙への進出が頓挫した『黄昏の時代』特有の諦観に染まっており、あえてUNDの傘下に入り10億の地球人を売り渡す事で地球を外宇宙の脅威から守ろうとしていた。
前述の通り彼自身の行動には私欲が無く、UNDに下ったのも彼なりの地球に対する善意であり、その点はT3の面々に認められていたがUNDに下る事を良しとせず結局対立。
さらにT3が想定外の奮戦を行い多くの脅威から地球を守った事に衝撃を受け、自身こそが黄昏の時代の体現者だった事を悟り、自身の行いを省みるようになる。
なお、近年のスパロボでは恒例となっているのだが、終盤の展開は条件を満たすと分岐し、通常ルートと激闘ルートに分かれそれぞれ展開が異なっており、彼の最期も変化する。
通常ルートでは大気圏上におけるUNDとの最終決戦では自ら前線へと赴き、揺らいだ信念を確固たるものにするためT3に戦いを挑む。最期はゾヌーダと化した卯都木命を危険視し始末しようとするも、直後に戦場に現れたダイガイアン1号に乗ったダイマの手により粛正された。
激闘ルートでは機界31原種を撃退しゾヌーダ化した命を救い出した後、大気圏上におけるUNDとの最終決戦の最中、何者かからの通信が入り地球へと降下。彼らと決着をつけ追ってきたT3の面々の前に機動要塞VTXが出現、直後に通信相手であったダイマに粛正を受ける・・・
が!生きており、先の粛清は今までの自分は死んだとして自身の贖罪を果たすための一種の茶番劇であり、挙句UNDと手を組んだ自身の行いを反故にするような発言までする始末であった。
その後はダイガイアン2号に乗り込んでT3と交戦、最期はダイガイアン2号の撃破と共に運命を共にするがその際に「間違った道でもここまで来たら突っ走れ」と自分たちの行いを全肯定するような言葉を残し、散っていった。
余談
激闘ルートの行動から「スパロボT真の悪」と言われている。
実際にプレイするとわかるが彼の本性は「ダイマ」や「UND」と言った強い人間や組織に付く事で生き残ろうとする心の弱い人間である。
ある意味
「高い能力を持ってしまい自身の精神と不相応な地位を得てしまったファサリナ」
と言える人間だったのかもしれない。