プロフィール
概要
漫画・アニメ『神のみぞ知るセカイ』のヒロイン。本名エリュシア・デ・ルート・イーマ。愛称は「エルシィ」。
経歴
地獄の冥界法治省極東支局の「駆け魂隊」(詳細はこちら)に所属する新悪魔。
階級は三等公務魔。元々は用務魔として採用され、整備班所属のお掃除係を300年務めていたが、駆け魂隊の人手不足のために補充人員として引き上げられた。
容姿
羽衣を身に纏い、頭には「駆け魂センサー」と呼ばれる髑髏(どくろ)の顔をしたセンサーが付いている。
人物
性格は脳天気かつ天然、そしてドジな泣き虫。左利き。
新地獄の魔学校に通っていた学生時代は落ちこぼれで、前述の通り駆け魂隊に入る前はずっと掃除係をしていたが、人手不足から駆け魂隊に回され、ドクロウ室長の命令で人間界へとやってきた。
しかしやって来て早々、ギャルゲーヒロイン攻略の天才と名高い桂馬のことを、現実(リアル)の女性を難なく落とすことができる、という意味での「落とし神」だと勘違いし、駆け魂討伐の協力者(バディー)として契約してしまった。
桂馬のことを「神様」、「神にーさま」、あるいは「にーさま」と呼び、ハクアのような学生時代からの友人以外には基本的にですます調で話す。
人間界では、桂馬と同い年の異母妹という設定で「桂木エルシィ」と名乗っている。
桂馬の所属する舞島学園2年B組に転入したのちは、可愛くて気さくな性格のため一躍人気者になった。
歩美やちひろなどの友人からは「エリー」というあだ名で呼ばれている。
桂馬は基本的に「エルシィ」と呼ぶが、エルシィが何かヘマをした時には、ゲームのバグになぞらえて「バグ魔」や「ポンコツ悪魔」、「ヘッポコ悪魔」などと呼ぶこともある。
また、桂馬からは当初「お前は妹として設定が甘い」と言われ妹として認められていなかったが、妹キャラが完全なデタラメというわけではなく、地獄には何をしても優秀という姉がいて、憧れを抱いている。
能力
空を飛べるほか、羽衣を操作して対象の相手(主に桂馬)を拘束することもできる。
掃除係を300年務めていたこともあり、298年の付き合いのある箒はパワー設定によっては家の壁を突き抜けて隣の家まで破壊するレベルの威力を持つ。
掃除は得意で、その腕前はエルシィが掃除した後の部屋を見て「新築みたいにピカピカ」と桂馬が驚愕したほど。
料理にも自信はあるものの、いかんせん地獄の食材(しかも生きている)をふんだんに使ってしまうため、「ペスカトーレ三途仕立て」やら「ニ十種の魚介と野菜のハンドウィッチ」やら、料理の見た目は非常にグロテスクになる。美味しいことには美味しいが、やはり人間には合わないのか、料理を食べた(食べさせられた)桂馬を幾度となくトイレ送りにしている。
とはいえ地獄の料理なので同じく悪魔であるハクアの場合は問題ないらしく、エルシィの料理を高く評価している。
好きなもの
栞編で図書館にあった図鑑で目にして以来、消防車が大好き。理由は赤くてかっこいいから。実際、この人物の駆け魂の暴走がきっかけで自分の無力さを痛感したエルシィが一時的に落ち込んだとき、桂馬に消防署に連れて行ってもらったことで元気を取り戻している。
桂馬の3人目の攻略相手である国民的アイドル・中川かのんの熱狂的なファンでもある。かのんに会えて大はしゃぎする姿は桂馬から「小市民的アクマ」と呆れられたが、振り付けまで完璧に覚えているその入れ込みぶりが、のちの女神編で大きく役立つことになる。
攻略編
攻略編では桂馬の協力者(バディー)として、灯編以外では常に攻略に関わっていた。主に羽衣のような特殊能力を用いて桂馬の攻略をサポートしており、派手に動き回るのではなく裏方という形での活躍が多い。
その一方、ハクアが駆け魂に操られた際には親友思いのまっすぐで純粋な言葉を掛けることでハクアの心のスキマを埋めるなど、重要な役割を果たした。
駆け魂の捕獲数は半期で9匹という、7匹のノーラを上回るトップの成績であり、ドクロウから室長賞を授与されている。
女神編
女神編ではかのんがフィオーレに刺されたため、桂馬の指示でかのんの替え玉としてアイドルを務めることになる。
かのんの歌も振り付けも完璧に覚えている大ファンだったことが幸いし、持ち前のドジっ子的な性格までは拭いきれなかったものの、かのんの復帰まで無事に仕事をやり遂げた。
不在中はエルシィの代わりに、ハクアが桂馬の臨時協力者(バディー)となっている。
過去編
過去編では桂馬と共に10年前の舞島市へと飛ばされた。
10年前の時点で桂馬の母親である麻里に顔を覚えられてはまずいため、桂木宅で一緒に過ごすことはなかったが、それ以外では基本的に終始そばにいて桂馬に協力している。
この過去編で実は戦争で両親を亡くし、救命院という養護施設で育ったことが明らかになっており、イーマという名前も施設の子供に付けられる名前だという。
リミュエルはその施設の首長の娘で、姉御的存在ということであって本当に姉妹関係にあるわけではない。
名前の由来
神のみでは、概して近鉄の駅名にちなんだキャラクター名(特に名字)がつけられている。エルシィは駅名ではないが、近鉄のL/Cカーが名前の由来かと思われる。
関連イラスト
ネタバレ注意
「何度も何度も悪い人たちはやってきて、私を起こしてしまうんです」
その正体はサテュロスの兵器と呼ばれる、ラスボスじみた存在。
かつては多くの災悪を引き起こしており、その処遇を危惧したドクロウ・スカールにより「エルシィ」という名の現在の肉体と人格を与えられ、リミュエル(正確には彼女の実家が運営している戦災孤児の保護施設)のもとへと預けられて育った。
また、サテュロスとの戦いの最中、渡航機が壊されて世界が消えたのにもかかわらず女神もちの娘や装置が無事だったのは兵器として呼び出されたエルシィが時間を止めていたためであった。
全てが終わった後、桂馬に真実を明かし、その内包する力で世界を改変したようで桂馬の実の妹・桂木えりとなる。
改変により、桂馬とは生まれたころからずっと一緒の妹、ということになっている。
その代わり、ハクアたちの記憶からは「エリュシア・デ・ルート・イーマ」の存在が抹消された。
関連タグ
神のみぞ知るセカイ 桂木桂馬 ハクア・ド・ロット・ヘルミニウム
L/Cカー 名前の由来かと思われる