プロフィール
ジョブ:ふつーの人
概要
神のみぞ知るセカイに登場する、ヒロインの一人。
人物
舞島学園高等部2年B組所属。
部活は帰宅部、勉強は中くらい、運動は中の上くらい、趣味は特になし、見た目も普通、という突出した属性を持たない「普通の人」。
桂木桂馬からは「ゲームならヒロインの後ろにいるべきモブキャラ」等と評されていた。実際、当初はモブキャラとしてFLAG.3から登場しており、攻略編以前から出番があったヒロインとなっている。
桂馬のクラスメイトであり、同じくクラスメイトの高原歩美とは幼馴染かつ親友。
エルシィのことは「エリー」と呼んでいる。
攻略以前はイケメンを見つけては恋に落ちて告白、そして振られれば次の恋に移るということを繰り返しており、学校のイケメンの情報を集めたファイルまで密かに作っていた。このファイルは、後にみなみ編で「舞高騎士団ファイル」として中等部にも出回っていることが明らかになっている。
攻略編
ちひろの中に駆け魂が入っているということを知ったとき、日頃からお互い軽蔑し合っているということもあり、桂馬は積極的に関わろうとしなかった。
さらにちひろの口撃に打ちのめされた桂馬が一時期ますます現実(リアル)との関わりを拒絶するようになってしまったため、本格的な攻略開始はかなり遅くなった。
が、ちひろに桂馬相手に恋愛してもらうのではなく、相手が誰にせよちひろの恋愛を成功させることで駆け魂を出す作戦に乗り出し、「ユータ君」への告白を手伝うことになる。
ちひろの告白成功のために入念な準備やアドバイスを行う桂馬だったが、告白当日、ちひろは突如「告白をやめる」と言い出す。
事ここに至っても真剣にならないことに怒った桂馬に怒鳴りつけられるものの、逆に「テキトーな自分が、真剣になってどうなるのか」と問い返し、走り去っていってしまう。
ちひろのヤケクソ気味の言葉で、ちひろに対する自分の見方が間違っていたと気づいた桂馬からの激励を受け、キスをしたことで心のスキマが埋まった。
攻略後
桂馬やエルシィ、歩美の同級生ということもあって歩美同様に攻略後の出番が多い。
桂馬による攻略後はエルシィや歩美、寺田京を勧誘してバンド「2BPENCILS」を結成する(後に五位堂結も参加)など、積極性を見せるようになった。なお、バンドでの担当はボーカル兼ギター。
女神編
女神編(再攻略編)では女神候補の一人として登場。
当初、ちひろの中に女神が宿っている可能性を考えた桂馬から接触を受け、舞校祭の前夜祭を一緒に回ることになる。
ちひろもまんざらでもない様子でいい雰囲気になるが、「キスが初めて」と発言したことから、攻略時の記憶がない(=女神はいない)ことが判明。
つまり、攻略関係なく桂馬のことを好きになっていたのである。
桂馬に告白するものの、至急歩美ルートに切り替えるためこれ以上ちひろとの関係の進展を望まなかった桂馬から手ひどく振られてしまう。
その後は、最後の女神を出すべく歩美に接触を図る桂馬を一見妨害するようでいながら、実は歩美が自分に遠慮することなく桂馬と仲を深められるよう説得していた。
全ての女神が揃った後、ちひろも舞校祭へと戻り、歩美や結、京、エルシィ、かのんらと共に2BPENCILSとして公演した。
桂馬との関係
桂馬への呼称は当初「オタメガ」で、ヒロインの中でこの呼称を使うのはちひろのみ。しかし攻略後は「桂木」と名字で呼ぶこともあった(歩美も当初は「オタメガ」呼びだったが、攻略以降は「桂木」に変化)。
桂馬に対して、顔を赤らめるなど異性として意識しているような様子を見せることが多い。
歩美同様、言葉で打ちのめす精神攻撃や再攻略編でのコーヒーを頭からぶっかける肉体攻撃など、桂馬には容赦がない。
体育祭では成り行きから桂馬と二人三脚をしたこともある。
女神編で桂馬がちひろを手ひどく振った後はギクシャクしたが、歩美の再攻略に協力し、桂馬には「バイバイ」と別れを告げて笑顔を見せた。
また桂馬も、ちひろの告白に対して自分が言ってしまったことについて直接思いを伝えこそしなかったものの、ひとり謝罪と共に涙を流している(桂馬がギャルゲーに関すること以外、つまり現実(リアル)の出来事で涙を流したのは作中でこのシーンのみである)
アニメでの登場
アニメでも1期からクラスメイトとして登場。2期では攻略ヒロインとなったが、容姿が1期および原作とは異なり、大幅に変更された。
名前の由来
また、同様にほかのキャラクター名(名字)も近畿日本鉄道の駅名が由来になっている。
ちなみに間違えられやすいが、姓は「小坂」ではなく「小阪」が正しい。
勇者ちひろ
原作13巻の巻末4コマ漫画では棒人間の勇者となって登場したこともある。
(ちなみに、この4コマの1コマ目はエルシィ役の伊藤かな恵が描いている)
原作者も気に入っているのか、自身のTwitterなどでちひろを「大」と表していることがある。
ネタバレ注意
「ちひろ…お前が好きだ」
全てが終わった後、桂馬から告白される。
それに対しちひろは、
「死ねば?」
とだけ言って拒絶した。
桂馬曰く「思い通りに行動してくれない、攻略が難しい相手」。
ドクロウこと二階堂からは「だから好きになったんだろう?」とからかい交じりに見透かされている。
しかし、ドクロウとのお別れを済ませた桂馬の前にちひろが現れる。
そして言った。
「ま…なんつーか……茶でも、飲みにいかん?」
二人の迎えるエンディングは、まだ誰も知らない。