システム起動…オールグリーン。起動完了しました。
概要
『エレクトリアコード』とは2020年3月8日に配信された、「3DフルオートAIアクション」を謳う基本無料のAI育成シミュレーションゲーム。公式での略称は『エレコド』。
- 「全高20㎝前後の美少女フィギュア型AIロボット」(作中では『エレクトリア』)
- 「AIを育成して戦わせる」
…といった点からもわかる通り、本作はコナミデジタルエンタテインメントが展開するマルチメディア作の『武装神姫』、およびそのゲーム作である『武装神姫バトルロンド』からの影響が強い、メカ娘を主役としたAIカスタマイズシミュレーションバトルである。
ゲーム自体の基本的内容や目的は似通うものの、用意されたキャラクターを購入してカスタマイズしていく『バトルロンド』とは異なり、育成するエレクトリアの声・髪形・顔・体形・思考(戦い方)に至るまでを自分でメイキングできるのが特長。
2021年9月4日、GooglePlay主催の『IndieGamesFestibval 2021』においてTOP20に入賞。
続く同月7日、SQOOL.NETゲーム研究室編集部主催『SQOOL GAME AWARD 2021 SUMMER』においては大賞を受賞している。
ゲームシステム
肝心のゲーム性については、全くの別物と呼べる作り込みがなされている。
比較される『バトルロンド』が弱点を読み合いながら武装を選んでジャンケンする方式であったのに対し、エレコドは
・「攻撃を仕掛ける距離の指定」|
・「格闘・射撃といった武装レンジの選択」|
・「特定距離における使用武器の指定」|
・「特定条件下で発動するスキルないし命令の指定」|
……など、戦闘中における自機の動きを予め状況・条件に応じて事細かに指定して戦わせるシミュレーション性の強いものとなっている。
まさしく「AIそのものをメイキングする」点に主眼が置かれており、プレイフィールとしては寧ろ『カルネージハート』や『アーマード・コア フォーミュラーフロント』、あるいは『ACVD』のUNACメイキングに極めて近い。
加えてAI設定自体も例に挙げた作品ほど複雑ではなく、スライダーで戦闘距離や攻撃レンジを設定して、あとはトレーディングカードゲームの要領でスキルデッキを組む程度と、内容とは裏腹に敷居はできる限り下げて造られている。
そのため、「育成モノは好きだけど3Dアクションはちょっと…」といった方や「AIシミュレーションは難しそう…」といった方のほか、「戦闘画面が指で隠れるのがイヤ」といった方もスポーツ観戦気分で楽しめる間口の広いゲームデザインとなっている。
その他、同様のマルチメディア系作品に先んじて「AR撮影モード」なども実装している。
好きな衣装を着せたエレクトリアを屋外・旅行先でポージングさせて撮影に興じたり、単色背景で撮影してコラージュ素材用に加工したり、自宅にあるメガミデバイスやフレームアームズガールといった先行作品と共演させて遊ぶことも可能と、バトル以外での娯楽面も追求されている。
容姿やポーズも細かくエディット可能で、特にポーズはエディットしたものをアップ/ダウンロードし、プレイヤー間で共有可能となっている。
余談
『株式会社ELECTRIAR LABO製作』とあるものの、実質は製作者である「ぶるー」氏が自身の本業の合間に手がけた個人制作ゲームである。
そのためグラフィックやUIといった視覚面のクオリティは、オマージュ元や『アリス・ギア・アイギス』といったマンパワー豊かな企業タイトルと比較すれば決して良いとは言えず、BGMや一部の3Dモデルなどもアセット素材の使用が目立つ。しかしながら、
- 「ソーシャルゲームと見紛うばかりのアップデート頻度・イベント量」(※1)
- 「個人制作とは思えないカスタマイズの幅広さ」(※2)
- 「僅かな思い付きでガラリと強さが変わるAIメイキング」
- 「公式が課金に消極的」(※3)
- 「フレンドとオリキャラ同士で共闘や対戦ができる」
…といった点が昨今の課金ゲームに疲れた人の心を揺さぶったほか、キャラクリ(うちの子)好きのゲーマー、オマージュ元を愛する武装紳士、更には元レイヴンやチャロナーなどといったメカゲー愛好家らにまで受け、インディーゲームながらもアットウィキ記事が作られるほどのコアなファンを得るに至っている。
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※1…エレコドはオンライン機能を持ったオフラインゲームである。
※2…巨大武器や異形脚のようなメカメカしいロボットが好きな方にもドレスや水着など可愛らしいコスチュームを着せたい方にも対応可能。
※3…ゲーム内で登場するものは全て無料で入手・購入できる。
有料ガチャにあたる『プレミアムボックス』も実装されているが、今後収録予定の装備を先行入手できるだけでいずれ誰でも手に入る事が明かされており、課金しようとすると「買わなくてもいい」と警告される。(実質投げ銭用)
関連イラスト
- ゲーム中に登場するマイエレクトリアを使用した作品も。
- 公式LINEスタンプも発売中。
関連タグ
エレコド:略称。
武装神姫バトルロンド:オマージュ元のひとつ。但し直接の着想元ではなく、ゲーム性も大きく異なる。
アーマード・コア:同上。『ダブルトリガー』、『タッグマッチによるエクストラアリーナ』などシステム的なオマージュの他、同作に登場する兵装を意識したと思われるパロディ武器が登場する。
2022年4月1日に公開されたのがこちら。
後のアップデートで実際にサブストーリーとして実装された。
オーナー諸兄は自らの目で確かめてほしい。
ハムスター:本ゲームにおける名物。わかりやすく言うとハムスターの形をしたあんなもの。
2021年4月1日に公開された動画ではさらに胡乱なモノが…
ハムスター以外にもスーパーロボットやメカ魚介、悪霊にカボチャに謎生物etc…とメカ娘ではないボスキャラも実に多彩。一部再現パーツがあるだけではなく、フレンドにして共闘する事も出来る。