エース(アーマード・コア3)
えーす
乗機はスナイパーライフル、強力な背部武装を装備した中量二脚型 ACの「アルカディア」。
どこまでも高みを目指す孤高のトップランカーレイヴン。
エースとは英語で「第一人者」。「アルカディア」とはギリシャの地名及びそこから発生した「理想郷」という意味。
アリーナデビュー以来、完全無敗を貫き頂点を極めたトップランカーレイヴン。
戦うことは理想を追うことだと語り己の夢想する、真の理想の境地を求めて、新たな強者をトップで待っていた。彼と共に、更なる高みへその足を踏み入れる者は、果たして現れるのか?とアリーナでの対戦は観客から高い注目を集めているようだ。
レイヴン(プレイヤー)に初めての敗北を喫すことになり、その不敗神話についにピリオドが打たれたが、意気消沈した様子はなかったという。彼にとって勝ち負けそのものは重要ではなく「理想郷」(アルカディア)、自身の理想とする力に辿りつくことが目的。
現王者レイヴン(プレイヤー)との死闘の中に、追い求めつづけた理想の片鱗を見たと語り、その確信を得るべく、再戦に向けて始動する。どこまでも高みだけを求めるその姿に、一切の迷いは無い。求道者である。
果たして、その後の再戦でエースは理想郷(アルカディア)にたどり着けたのか、結果はあなたのフロム脳が語ってくれる。
アーマード・コア3のアリーナは黒い噂(ロイヤルミスト参照)がある中、それを寄せ付けずランク2位の「BB」でもその強さゆえに手を出すことができなかった。
理想だけを追い求めるそのストイックさからつきあい辛い人物らしく、ゲーム中では仕事で組むならばランク3位のロイヤルミストが頼りになるとされている。
レイヴン(プレイヤー)がアリーナで勝利を重ね、ランクを上昇してくるとメールを送ってきて、対戦することで理想がかなうかもしれないと期待している旨を伝えてくる。タイトルをつけずに送信してくるが文面そのものは紳士的で丁寧。
アリーナではAランク1位のトップランカーとして登場。
アーマード・コア3のアリーナ上位陣は火力と装甲を重視したメンバーが多い。それらを突破した先のエースは中量二脚型とはいえ軽量なパーツを多用して高い機動力を持ち、強化人間による能力をフル活用した空中戦を仕掛けてくる強敵。
EXアリーナではAランク2位の「BB」と組んでいる。
BBは火力に特化した重量逆関節AC「タイラント」に搭乗。だが重量過多だ。脚部積載量をオーバーしているためとにかく動きが鈍く、このランクまで勝ち上がってきたレイヴン(プレイヤー)の敵ではない。重量過多だからね。狙いやすい「BB」はレイヴン(プレイヤー)と僚機に集中砲火を受けて撃墜され、大抵はエースが孤軍奮闘するはめになる。重量過多ではな。僚機と共に2対1に持ち込めばダメージが分散されるため、通常アリーナよりは幾らか難易度が下がっている。そんなわけで、実力的には2位相当で同じく勝利の求道者である「ロイヤルミスト」と組むべきだったのでは?と言われる。重量過多は置いていこう。
脚部はトップランカーご用達の中量二脚だが上半身全体は軽量パーツで構成して、余った積載量を武装に割り振りわった中量二脚型AC。上半身はかなり細身だが、そこそこ大型の手持ち武装や背部武装で肉付けされているので、見た目のバランスもいい。
武装はスナイパーライフル、左手にブレードの月光、背部にはチェーンガン、軽量型グレネードキャノン(以下軽グレ)を装備。バリエーション豊かに重武装で遠中近距離戦の全てに対応可能、なおかつ高い機動力を持ち、さらにヴィジュアルもばっちりな優秀機。
機体色は基本黒色、ポイントに暗めのオレンジ。両腕のブレードとスナイパーライフルは黄色なので、黒い機体にそれがよく映える。エンブレムは男性の顔、木の枝、羽のついた鏡?と落下してきた炎塊。男性の顔はアーマード・コア2の「メイトヒース」の機体「デスマスク」のエンブレム「男性のデスマスク」と似ている。メールで表示されるエンブレムには専用のアニメーションがある。
前述のように積載量に余裕をもたせて、重量があるが火力の高いチェーンガンと軽グレの装備を可能としている。耐久力(AP)と装甲はやや犠牲となっているが、飛行能力が非常に高く、キサラギのミサイル迎撃レーザーもあるため隙は少ない。
チェーンガンと軽グレは構え動作が必要な武装だが、エースは強化人間であるため、構え動作無しで飛行しながら使用できる。サイプレスの悪夢再び。スナイパーライフルは弾速が速く、強CPUの鬼ロックで的確に撃ってくるので回避が難しい、なんとか距離を離そうとするレイヴン(プレイヤー)の耐久力を着実に削る。左腕の月光は最も威力の高いブレードで、オーバーブーストで急接近しながら斬りつけてきたり、ふわふわ飛行しながら高威力の空中斬りを繰り出してくる。
接近しながら跳躍、相手頭上の死角を長時間飛行しながら軽グレやチェーンガンを撃ち下ろしてトップアタックを仕掛けて来るのが彼の戦法
とにかく頭上を飛び回るので非常に攻撃を当てづらい。距離を離すのも難しいため一方的に高火力攻撃にさらされる。これまで培ってきた技術と武装と機体と根性を駆使しなければ倒せない。
対策は、やられるまえにやる。耐久と装甲が低いため攻撃をきちんと当てさせすればなんとかなる。当てさえすれば。機動力の高い機体と広範囲タイプのFCSを用意。こちらが後退するとエースも頭上をとろうと追いかけてくる。その時は直線的な動きなので迎撃しよう。他にもエースが跳躍した瞬間にこちらが前進すれば足元を潜り抜け、方向転換すれば背後を取ることもできる。戦法は一貫しているので、動きを読んでサイトに捉え続けれるように練習あるのみ。
どうしても勝てない時の最終手段はダムステージ。
ダムステージの最上段にレイヴン(プレイヤー)がいると、それでもエースはなんとか頭上をとろうとするため、勢い余ってエリアオーバーしてしまうことがある。こちらが最上段から跳躍してエリアギリギリを滞空すると成功率が上がる。エリアオーバーしなくても、エリアオーバー回避と頭上を取るロジックの板ばさみでぎこちない動きとなるので容易に倒せる。しかしこの方法で倒してもレイヴン(プレイヤー)の技量は上がらないままである。
アーマード・コアシリーズ全体の中でも難易度が低く、初心者入門にお勧めとされるアーマード・コア3。エースを正攻法で倒せるようになることはプレイヤーがアーマード・コアを真に楽しむことができる境地「理想郷」への大きな一歩である心しよう。
アーマード・コア3系列のエースを含む一部のCPUにはロックオンサイトの挙動にバグ?のようなものがある。ロックオンをサイトをフラフラ揺らすことがあり命中率の低下が発生することがある。そのためアリーナの対戦ステージ(おそらく広さ?)によって難易度が弱冠変化する。
アーマード・コア3の上位ランカーは、エースを含め高性能のパーツ、高火力や強化人間補正前提とし、それをフル活用したごり押しぎみの戦闘をする。この欠点は次作のAC3SLで改善されて、テクニック、機体制御や機動力に優れたランカーが多数生み出された。(そのかわりアリーナは機動力重視のやや偏った構成となっている。)
高みを目指す孤高の存在というキャラクター性。スナイパーライフルを装備した珍しいトップランカー。強さとビジュアルを両立させた機体となかなか目立つ要素が揃っている。
二次創作では小説、人物イラスト、CGが作られ、現在のpixivでも少数ながら見受けられる。
その絡みづらい性格がら出番は少なめ、アリーナを舞台に「BB」や「レイヴン(主人公)」といったトップクラスの強さを持つレイヴンと一緒に登場することが多い。