概要
人物像
ロイヤルミストはアーマード・コア3に登場するレイヴンである。
乗機は両手に近距離用の拡散武器、背部にミサイルを装備した重量二脚型 ACの「カイザー」。
アリーナトップクラスランカーであり手強い対戦相手であると同時に最強の僚機として頼りになる男性レイヴン。
「ロイヤルミスト」とは直訳で王室や王家+靄(もや)という意味合いを持つ(が、真の意味は未だに不明である)。「カイザー」とはドイツ語で皇帝という意味。
ロイヤルミストはレイヴン(傭兵)ながらほとんど依頼を受けず、ひたすらアリーナの上位に上ることを求め続けている。しかしごく稀に依頼を受けることがあり、その誰もが認める一流の能力の高さから戦場で遭遇した相手は己の死を覚悟すると言われている。
アリーナAランク2位の「BB」はアリーナで裏から他のレイヴンたちに様々な暗躍を行っている可能性が高く、Aランク1位のエースは孤高の存在で両者とも付き合いづらい人物達。それ故か、Aランク3位のロイヤルミストは両者を差し置いて「味方としてはこれ以上ないほどの存在」と高く評価されている。
前述のほとんど依頼を受けないという評判とは裏腹に、地下世界の命運を大きく左右する重要な幾つかのミッションにはトップクラスランカーとして唯一関わっている。
言動も強者らしい落ち着いたものでミッション中は無駄なく的確に受け答えし、僚機として組めば良き先輩のようにこちらを気遣ってくれる
ゲーム中では
アーマード・コア3ストーリーではミッション「データバンク侵入」に通信で登場。レイヴン(プレイヤー)及び他多数のレイヴン達と共に依頼を受けてクレストデータバンクに侵攻。苦戦したり撃破されるレイヴンがいる中、流れてくるロイヤルミストとオペレーターの通信からは次々と順調に探索を進めていく様子が窺える。
ミッション「機動兵器侵攻阻止」では僚機として選択可能。通称「大仏」と呼ばれる機動兵器D-C001-Gからの激しい攻撃にもかなり耐えてくれる。
アリーナではAランク3位のランカーとして登場。余分なパーツや武装も無く完成された機体と二丁拳銃による激しい攻撃によって強力な壁として立ち塞がる。
機体とCPUの腕前は明らかにどう考えてもAランク2位の「BB」より強い。(Aランク1位「エース」より強いと言うプレイヤーもいるがそれは意見が分かれるところかもしれない)
EXアリーナでは「ワルキューレ」と組んでいる。万能型、重装甲で地上移動がメインのロイヤルミスト、軽量機で空中上下移動を行いながら狙撃をしてくるワルキューレと戦い方がまったく異なる2人を同時に相手取らなければならないため難易度が非常に高い。アリーナ僚機としても選択可能で、Aランク未満の高位ランカーなら1対1で撃破してくれて、中堅以下のランカーなら単独で2機相手できるほどの強さを持つため非常に頼れる。
搭乗機:カイザー
機体全体を重装甲パーツでどっしり固めた典型的な金色の重量二脚型AC。(右肩だけ赤色。)
武装は、背部に赤く輝く両肩ミサイル、オプションで追加発射される銀色の連動ミサイル、両手には金色に輝くショットガンと拡散投擲銃の二丁拳銃を装備。遠中距離はミサイルで弾幕を張り、近距離ではダブルトリガーによる乱射と、レイヴンの紹介欄通りにあらゆる状況に柔軟に対応できる、ハイレベルなオールラウンダー型に仕上げられている。
機体色は基本黄土色に緑と赤紫のアクセント、エンブレムは盾の前に立ち上がるグリフォン。(ラトビアの旧国章に似ている)
両手の武装は発射時に複数の弾を拡散させて放つもので攻撃範囲がやや広い。欠点は射程が非常に短く、射程内であっても距離によっては命中率と威力が激減しやすいこと。ロイヤルミストは拡散武器が最も威力を発揮する距離の維持が上手く、複数弾命中による高いダメージと熱量を多量に与えてくる。
ミサイルは一度に4発同時発射可能なだけでなく、オプションで連動追加発射されるミサイルも合わせると計8発が発射される。攻撃範囲が広く数も多いため総威力は非常に高く、回避に失敗するとごっそりAP(耐久力)を削られる。
遠距離からミサイル及び連動ミサイルによる波状攻撃、そして接近して跳躍しながら両手武装とEO(自動射撃する子機)を雨霰と撃ち込んでいくのが彼の戦法。
対戦する場合、最初はかなりのミサイル攻撃があるのでその対策は必須となる。ミサイル回避動作はこのランクまで上がってきたプレイヤーならある程度習熟していると思われるので跳躍で華麗に回避するも良し、根性ブーストで避けるのも良し。接近戦までに少しでもダメージを抑えたいならデコイ、迎撃オプションがあるとより効果的。
正面から近づくとこちらの攻撃は重装甲に阻まれ、ダブルトリガーによる連続攻撃で押し潰されるので危険である。弱点は強化人間補正があるとはいえ重量二脚特有の短所で旋回力が非常に低い、側面に回りこみながらの攻撃が効果的。機動力のある機体で旋回勝負に持ち込めば終始後ろを取ることが可能で、下手すれば一周してロイヤルミストの正面に戻ってしまうことも。
もう一つの方法はミサイルを装備して序盤にミサイル戦をする方法。ロイヤルミストはミサイル対策が無いので着実にダメージを与えれる。接近されたらこちらはミサイルをパージして身軽になることでより楽に戦える。
アリーナの謎
アーマードコア3のアリーナには大きな疑惑がある。実力は高いのに何故か下位ランクの者、メールで思わせぶりな忠告や警告はては脅迫を送ってくる何人ものレイヴン達。メールを読み解いていくと実はAランク2位のレイヴン「BB」はアリーナ全体の勝敗を裏から操って取り仕切り、八百長試合をしていることが分かる。特にDランク13位「フィクサー」はあからさまに八百長を持ちかけてくる、彼はBBの手下のようである。
Bランク4位「ワルキューレ」のメールによると自身は「BB」に汲みしてないようだが、自身より上位4名は「BB」の息がかかっていると忠告してくれる。その4名の中にロイヤルミストも含まれている。例外はAランク1位の「エース」。
彼だけは強すぎて「BB」にもどうにもできないようだ。
そして肝心のロイヤルミストは過去に何かあったのか、弱みでも握られているのか不明だが、ミッションでの気のいい先輩風の雰囲気とは裏腹にレイヴン(プレイヤー)に対して傲慢とも八つ当たりともとれるメールを送ってくる。
「BB」に指示でもされたのか、最初はフィクサーの指示に従えとメールでレイヴン(プレイヤー)に忠告してくる。後に、「警告を無視する愚かな奴、俺のプライドを傷つけたお前なんか怒ったBBに潰されてしまえ」(意訳だがおおむねこんな感じ)。
ひたすらアリーナの上位に上ることだけを求め続けているロイヤルミストが目の当たりにしたのは腐敗したアリーナだった。その腐敗を強さで跳ね除ける孤高の「エース」、そして様々な妨害や警告をエースと同じく強さで超えてくる新人レイヴン(プレイヤー)。アリーナの外のミッションでは好印象だが、アリーナに関連すると悪印象のロイヤルミスト、本当はどのような心境をレイヴン(プレイヤー)に持っているのか?それはあなたのフロム脳が教えてくれる。
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