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CV:小山力也


「死を恐れているようでは、あの魔王の敵を作ることなど到底できはしないのだ。命欲しさに自ら抱いた大望を忘れるなど本末転倒」


「夢を追いかけない生など、すでに死んだも同然、この熾死王には我慢がならん」



 ◇



「魔王アノスとは力だけではなく、なんと人望に優れた男かっ!!」


「だが、魔王には致命的な欠点がある。オマエならば、わかるはずだ」



「そう、まさしくそれが欠点だ。暴虐の魔王に欠点はない。欠点がなさすぎて、魔王アノスには敵がいない。奴には敵が必要なのだ。彼が今よりも強く、そして真の魔王となるために!」


「魔王アノスを更なる高みへ! オレは、それが見たいのだ。だからこそ、まず敵を、魔王アノスに相応しい敵を用意しなければならない。神も精霊も、あらゆるものを利用し、そして魔王の贄としようではないかっ!」


「望む望むまいと関係はない。これは覇者として生まれた魔王の宿命だ。決して避けられぬ。なればこそ、その宿命を彼は全うするのだろう」


概要編集

神話の時代、アノスと一時同盟関係にあり、また、彼に次ぐ勢力を誇っていた四邪王族の一人で、〝熾死王(ししおう)〟の称号をもつ。


魔法の時代では、とある理由から魔王学院デルゾゲードの教師としてアノスたちのクラスの担任をすることになる。


初登場編集

第四章《大精霊》編 §4. 【学院交流生と新任教師】にて初登場した。


描写※加筆予定編集

二千年前、天父神ノウスガリアの、アノスを滅ぼす〝神の子〟──偽の魔王である大精霊アヴォス・ディルへヴィアを生み出す計画に興味を持ち、彼と手を組んだ。


そして、アノスにやられ、手負いだったノウスガリアに身体を差し出すなど、計画に協力する一方で、彼の力を奪うことを画策しており、自らの根源で神の力を奪う魔法術式の開発を進めていた。しかし、自身だけで術式を完成出来るとは思っておらず、未完成の術式をノウスガリアの計画で生まれたアヴォスの力を借りて完成させることによって、ノウスガリアの力を奪う算段でいた。


魔法の時代では、魔王学院の教師として赴任した時点からノウスガリアに肉体の主導権を握られていたが、後のアノスとノウスガリアによる戦闘の末、〝アノスに逆らわない代わりに《秩序簒奪(ジ・シェンズ)》を完成させる〟という《契約(ゼクト)》を交わしたことによって、彼の魔法をアノスが完成させた。

そして、完成した《秩序簒奪(ジ・シェンズ)》にて自身の身体を乗っ取っていたノウスガリアの力を簒奪し、その際にアノスによって虫けらへと変えられた彼を潰し、殺害した。


容姿編集

背が高く、紫の髪と瞳を持った優男の姿をしており、長いトレンチコートとシルクハットを身につけ、杖を手にしている。


人物編集

常にテンションが高く、人を食ったような表情と凶人じみた笑い声が特徴。


かつてアノスと戦い、負けたことが切っ掛けで、彼の力を更なる高みへと向かわせることを目的とするようになり、そのためには自らの命すら惜しまず、アノスの敵を探し続けることに執念している。


そして、暴虐の魔王を称えつつも、自らはあくまでアノスの敵であると称する変人で、彼からは子供呼ばわりされており、〝熾死王には、すべてものがオモチャで、すべてのことが遊戯にでも見えているのだろう〟と評されている。

また、ミーシャからは〝気持ち悪い〟とまで言われており、それから、彼女はエールドメードの本質を「歪んだ憧れ」と表現していて、「暴虐の魔王がどこまでも遠い存在であってほしい。彼にとってはそれが第一で、そのためなら滅びても構わないと思っている」、「たぶん、熾死王が見ているのは、偶像。彼は魔王を通して、自分の頭の中の憧れを見ている。理想を押しつけたいだけ」と、彼の性質を正確に見抜いている。

それから、深化神ディルフレッドからは〝なにもなき虚空に、浅く薄く空っぽの領域に、深淵が存在したのかもしれない〟と表現されており、まさにエールドメードの本質を突いたものと言える。


また、シルクハットから鳩を出したり、魔法で紙吹雪やリボンを撒き散らしたりと、道化師のような振る舞いをすることがある。その一方で、大仰なほどに真面目な態度を取ることが稀にあり、それは、彼が狂ってしまう前の性格の片鱗なのではないかと考えられる。



能力編集

攻撃魔法はあまり使用せず、補助魔法を使用する事が多い。また、腹の探り合いや知略で相手の裏をかく──騙すことに長けており、緋碑王ギリシリス・デッロや※セリス・ヴォルディゴード、ディルフレッド、ナーガ・アーツェノンとの戦闘などでそれを遺憾なく発揮している。


魔法編集

ここでは、エールドメードが扱う魔法について記述する。

詳細は魔法一覧(魔王学院の不適合者)を参照。


  • 《秩序簒奪(ジ・シェンズ)》

神の秩序を奪う魔法。二千年前から自らの根源で術式を練っており、開発途中だった術式をアノスが完成させ、天父神ノウスガリアの力を簒奪した。


  • 《杖探査悪目立知(ヘイヘイ・ド・ヘイ)》

探査に優れた魔法生物を呼び出す。悪目立ちする分だけ、情報収集力は抜群。


  • 《煙似巻苦鳥(ポン・ポラポ)》

手品のように、煙の中からハトを飛ばし、アヒルを歩かせる魔法。


  • 《不揃意分身(バーラー・バラ)》

術者の分身を作り出す魔法。術者と分身を見分けることは困難だが、使用するたびに根源が分割される為、一体あたりの魔力は弱体化する欠点がある。



装備編集

ここでは、エールドメードが扱う魔法具について記述する。

詳細は装備一覧(魔王学院の不適合者)を参照。


  • 《熾死の砂時計》

呪いの力を有した砂時計。砂が全て落ちきったとき、砂時計に呪われた者の命を失う。その性質上、砂が落ちきらなければ効力を発揮せず、砂が落ちきる前に破壊されると効果が無力されてしまう。


関連タグ編集

魔王学院の不適合者

四邪王族

ノウスガリア

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