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以下8章以降のネタバレ注意編集



















「わかっているよ、セリス・ヴォルディゴード。君が本当は亡霊なんかじゃないということは」



「亡霊を演じ、心を殺し、そうして君は他者の理解の届かぬ場所で孤独な戦いに身を投じてきた。数少ない仲間たちとともに。ああ、なんて美しいんだろう?」



「それを踏みにじってやれば、君は本当の顔を見せてくれるのかな?」






「君も僕も滅ぼせない。僕たちはよく似ている」




概要編集

不適合者グラハムとは第7章《アガハの預言》編にて初登場したセリス・ヴォルディゴードの首を持つ人間であり、地底編の出来事のすべての元凶ともいえる人物である。


母胎を使った転生魔法《母胎転生(ギジェリカ)》の研究をし、その魔法を使うことで、首なしの種族であるツェイロンの血族の力を維持ながらも魔族ともいえない別種の生物となった


その性格は一言で言うならば「虚無」であり、グラハムの語ること全てが、ひどく軽々しく飄々としており、常にうすら笑みを浮かばせている。


セリスの首を奪う前はアゼシオン軍第一七部隊を率いる勇者グラハムを装っており、本人が昔の名を忘れたと語っているので、作中では「不適合者グラハム」と呼ばれている。


能力編集

奪った首にある根源は自分のものとなるため、作中ではセリス・ヴォルディゴードの紫電の魔法を多用している。詳しくはリンク先参照

これから先はグラハム固有の能力について解説する。


虚無の根源編集

その名の通り「虚無」の特性を持った根源

根源が完全に滅び、体が消滅したとしても、その何もない空間には「無」があるという理屈により、いくらでも復活することができる。

その根源は「虚ろ」を宿す虚無であるため、物理や魔法によりその根源に干渉しようとしても無効化、消滅させることができ、その力は世界を容易く滅ぼせるアノスの《極獄界滅灰燼魔砲(エギル・グローネ・アングドロア)》を完全に無効化できるほど。

その上、滅びへと近づけば近づくほど本来の「無」へと還るため、完全に滅ぼすのは限りなく不可能に近いと言われている。

虚空絶空虚(ヌエリエヌ)編集

グラハムの体そのものを虚無に変え、消滅させる魔法。

おそらくグラハム以外の物体が対象でも虚無に変えることが可能と思われる。


乱竄神鎌(らんざんしんれん)ベフェヌグズドグマ編集

狂乱神アガンゾンを魔法具に変えた姿

無秩序の権能を持つアガンゾンの権能を武器に変えたものであるため、その大鎌を振れば因果を狂わせ、乱すことができる。すなわち、相手の首を切断したはずが、自分の手首が斬られたりということや、その逆が起きる。

振れば最後、どうなるのかは誰にも読めず、使用者たるグラハムさえも結果を知ることが出来ない。

この神鎌をグラハムは冥王イージェスでさえも反応できないスピードで扱い、自らは虚無の根源でいくらでも再生できるため肉体の損傷も構わず幾度となく振るう。




作中での動向(加筆予定)編集

二千年前編集




地底編集




現代編集



備考編集

アノスの根源により滅び続けている今も、意識はあるかどうかは不明だが虚無の根源は存在しており、アノスがこの先出てくる強敵と戦っている際には、根源まで及んだ魔法の減衰に使われている。




関連タグ編集

魔王学院の不適合者

セリス・ヴォルディゴード

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