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オトドゥス

おとどぅす

古第三紀初期から新第三紀(曉新世から中新世)にかけて生きていた古いサメ。

概要編集

ネズミザメ目オトドゥス科。大きさ9mくらいと推定される。


名前の意味は「耳のような歯」。両端からも小さく突起が出た「山」の字のような独特な歯をしているのが由来。

系統的にはホホジロザメ(カルカロドン属)の祖先にあたるとされ、それ故にかつて「カルカロドン・メガロドン」と呼ばれたメガロドンはオトドゥス科に再分類された。これによりオトドゥス科の絶滅した時期が大分繰り下がり、白亜紀から新第三紀の終わりごろ(鮮新世)まで長きにわたって生き延びていたことがわかった。

 

なおオトドゥスは古第三紀末期の漸新世後期頃(2500万年くらい前)から起きた地球全体の寒冷化により生態系が大きく変化したことをきっかけに衰退していったとされるが、メガロドンは新第三紀の中新世(約2300万~530万年前)から鮮新世(530万~約260万年前)にかけて生息していたため結構抗っていたようだ。

 

関連する種編集

クレタラムナ:白亜紀の先輩。フタバサウルスの化石と一緒にたくさんの歯が見つかっている。ちなみに同時期のクレトキシリナスクアリコラックスは同じネズミザメ目だがそれぞれクレトキシリナ科・アナコラクス科で別のグループ。

 

メガロドン:後輩。たぶん一番有名な仲間。

 

ホホジロザメ:子孫にあたるグループ。しかし生存競争ではライバルであった。

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