概要
学名はPseudocarcharias kamoharai、英名はCrocodile shark。
日本人が記載した唯一のネズミザメ類で、ネズミザメ類最小種。
体長は1mちょっとで、ネズミザメ目の中では断トツで小さい。(因みに、次点のネズミザメが3m)
生態
全世界の熱帯から比較的暖かい温帯海域の、表層から600m程の深海に生息していると考えられている。
近年欧州の英国の海岸に流れ着いてるのが見つかったため、生息範囲が更に拡大する可能性がある。
生殖方法は、他のネズミザメの仲間と同じく、未受精卵を胎児に与えるタイプの胎生。
名前
サメは古事記などでは鰐と呼ばれることあり、その流れを汲み和名にワニが付けられている。他にワニの名前を冠するサメはシロワニのみ。
因みに、ワニ、サメ両方を和名に持つオオワニザメ、ワニグチツノザメもいる。
ワニの名前からか、分類が混乱したこともあり、過去の図鑑などでは、オオワニザメにミズワニと名前を当てたり、ミズワニ科の中にシロワニやオオワニザメが分類されることもあった。
見分け方
小さなネズミザメ類で見分けるのは難しくない。
全体的に灰褐色で、お腹が白っぽく、背鰭が比較的小さく、目が比較的大きいという特徴がある。