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オメガクインテット

おめがくいんてっと

コンパイルハートが2014年に発表した「ガラパゴスRPG」第2弾作品。beepと呼ばれる異常現象に蝕まれる世界で、beepに立ち向かう力を持つ少女達の戦いを描く。
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オメガクインテット(Omega Quintet, *ω*Quintet)とは、コンパイルハートが発表したRPG、及びその作中に登場するキャラクター5人組のユニット名である。本項ではゲームの解説を中心にその両方について述べる。


概要

2014年10月2日発売。対応プラットフォームはPlaystation 4であり、コンパイルハートのPS4初作品である。


その世界は、地を汚し人心を蝕む異常現象「beep」による侵食を受けていた。いかなる行為を行っても立ち向かうことができないその異常現象と、そこから発生する魔獣「MAD」の脅威により、人類が住まう土地はほぼ失われ、もはや小さな街一つのみが人類に残された領土──しかもそこですら最早安息の地ではなくなりつつあった。

絶望に晒される人々がすがる、たった一つの光。それはbeepを取り除く不思議な歌を操る少女達、「詠巫女」(うたみこ)の存在であった。人類の未来という大きな荷物をその細い肩に担い、詠巫女は今日もbeepと対峙する…


同社の「フェアリーフェンサーエフ」に続く「ガラパゴスRPG」の第2弾作品に当たる。プレイヤーは詠巫女達と、その「マネージャー」を務めることになった少年となり、beepとの戦いを描く物語に身を投ずることとなる。


ゲームは探索先ダンジョンを選択したりミッション(クエスト)を受注・報告したりするワールド・タウンマップパートと、3DCGで描写されたダンジョンを探索する探索パートに分かれている(拠点である「事務所」も探索パートでの利用になる)。探索パートでは5人それぞれの能力を行使する「フィールドアクション」が使用可能(リーダー=フィールド操作キャラにしていなくとも対応場所で自動的に切り替わる)。それとは別にbeepの壁を消去して先に進むことを可能にする「リムーバル」と(通常の)ジャンプが全員共通能力として使用可能で、これらを使用する、あるいは上位能力を習得して行使することで徐々に探索可能範囲が広がるようになっている。


特筆すべきは上記のバックストーリーにも現れている通り、作中要素の大部分が音楽、それもアイドル文化をベースにしたものになっている点である。詠巫女は戦士であると同時に一種のアイドルでもあり、その戦う姿や、場合によっては文字通りのアイドル歌手として振る舞い、街の人々に希望を与える…とされている。このため主人公達の拠点は「事務所」として扱われている他、ゲーム中には用意された曲に対して詠巫女達を配置して自由にパフォーマンスをさせることができるPV作成システムも存在する(ゲームの攻略にはほぼ影響のないお遊び要素)。


主な登場人物

*ω*Quintet

前出の通りオメガクインテット(クインテット=5人組)と読む。ストーリー中で主なプレイヤーキャラクターとなる詠巫女5人であり、5人が揃ったことでこのユニット名が付けられた。


オトハ

CV:飯田里穂

本作の事実上のヒロイン。施設育ちとされているが詳細は不明。詠巫女(具体的にはモモカ)に強い憧れを抱いており、自分も何時か詠巫女になりたいと願っていたが、ある時力尽きたモモカの眼前で無我夢中とはいえbeepを消去してみせたことから本物の詠巫女として活動することになった。着用している詠巫女衣装はモモカのお下がり。

物事をあまり深く考えようとしない天然気味の性格で、しばしばかみ合わない会話を繰り広げる。タクトとは同じ施設で育った幼馴染みの関係にあり、幼少時にbeepに飲み込まれかけたタクトを救ったことがある。

3月15日生まれ、147cm45kg。イメージカラーは赤、シンボルはハートマーク。得意とする音器ハンマー、得意属性は。Sスキル(必殺技)は「スペランツァオラトリオ」。

フィールドアクションは「エリミネーション」。beepに侵食されて開封不可能になっている宝箱を開封する能力だが、モーション的に叩き壊しているだけにしか見えないのはご愛敬。


キョウカ

CV:田辺留依

オメガクインテットの中で唯一異なる出自を持つ詠巫女。きつめの容姿に黒髪ロングという典型的な「クール系委員長」タイプで、詠巫女としての仕事もアイドル活動よりも戦闘の方が得意であると公言している(ただしアイドル活動の方はからっきしという自己評価は少なくとも正しくない)。

彼女の師である元詠巫女シオリに能力を見いだされ英才教育を受けているが、そのためか「詠巫女としてbeepと戦う」ことに過剰に入れ込む傾向がある。

5月16日生まれ、166cm48kg。イメージカラーは青、シンボルはスペード。得意とする音器は、得意属性は。Sスキルは「ヴァルキリーノクターン」。

フィールドアクションはバリアを展開してbeepの領域を強行突破する「セイクリッドゾーン」。


カナデコ

CV:豊田萌絵

明け透けな性格をしたオトハの先輩詠巫女。何事に対しても前向き、というか考えるよりも体を動かす方がいいというスポーツ少女で、そのためかオメガクインテットでは(一般論的にも女性的にも)最も体格がいい。

元々アユミによって能力を見いだされスカウトされたが、デビュー直前でモモカによってネネ共々デビューを延期させられていた。当人はそのことについては特に気にしていないが、思う存分暴れられないことには不満を抱いていた模様。

7月10日生まれ、169cm52kg。イメージカラーは緑で戦闘服では彼女だけブーツが短い、シンボルはクラブ。得意とする音器は籠手、得意属性は。Sスキルは「ファンタジーフリアント」。

フィールドアクションはマップ上にある枯れ木や看板などを倒して道を作る「ブレイクスルー」と、通常のジャンプでは到達できない場所に飛び移る「ハイジャンプ」。なお他のフィールドアクションと違い、ハイジャンプは「降りる」方向に対しては能力を行使する必要はない(これに気がつかないとそもそも習得出来ない)。


ネネ

CV:水瀬いのり

カナデコと同じ施設で育った先輩詠巫女。物静かというよりも臆病に近い性格であるが、怯えながらでもよく聞くとかなり失礼なことを言ったりもする。普段着の時は眼鏡をかけているが、実際に視力が悪いのかどうかは作中では語られていない。

自分から進んで詠巫女になった訳では無くカナデコに引っ張られた結果として現在があるため、詠巫女としての活動にはかなり消極的であるが、一方で戦闘になると急に積極的に戦い始めるようになる。また音器としての他にも所持が違法であるはずの本物の銃器に対して深い知識と整備技術を持っていたりするなど、いろいろと謎が多い。

11月18日生まれ、154cm46kg。イメージカラーは黄色、シンボルはダイヤ。得意とする音器は前出の通り銃、得意属性は。Sスキルは「ディーバカンターレ」。

フィールドアクションは機械をハッキングして電子扉などを解錠する「アナライズ」。


アリア

CV:山崎エリイ

モモカによって能力を見いだされた詠巫女。能力のみならず歌や踊りなどにも非凡な才能を持っており、後継者として期待されていたが、デビュー直前になってbeepの侵害を受けて人格と情動が抜け落ちてしまい、長い療養生活に入っていた。モモカの引退を受けて戦力増強のために呼び戻されたが、辛うじてやり取り可能ではあるが理解困難な発言を繰り返す問題のある性格になってしまっている。

8月8日生まれ、153cm46kg。イメージカラーは紫、シンボルは三日月。得意とする音器は、無属性魔法を得意とする。Sスキルは「ソリテールラプソディー」。

フィールドアクションは隠された宝箱を発見する「ダウジング」。宝箱が隠れている場所に近づくと頭上にマークが出て反応し、該当場所に到達した上で足元を調べると収得することができる。ただし能力レベルが足りないと場所がマーキングされるのみで収得できない。

実際にはbeepの侵害を受けて人格が脱落した代わりにbeepとしての自我と能力を得ており、高い戦闘能力はこのbeepの能力によるものである。


「事務所」関係者

詠巫女達の拠点である「事務所」の関係者。陰に日向に詠巫女達の戦いをサポートする。

タクト

CV:浅沼晋太郎

本作の主人公。オトハの幼馴染みである少年。

よく言えば冷静で達観した性格、悪く言えば何事にも無関心な性格であり、このため詠巫女として情熱を燃やすオトハとぶつかり合うことが少なからずある。何故かペアを組んだ詠巫女の能力を増強させる不思議な力があることが判明し、このためオトハのサポートも兼ねて詠巫女の「マネージャー」として活動することになる。

彼もサポート要員として戦闘に参加することが可能。詠巫女の能力には遠く及ばないが、攻撃には攻撃した相手の行動順を遅らせ、防御には状態異常を完全に防ぐ特殊効果がある。使用する音器は

幼少時にbeepの侵害を受けかけてオトハに助けられたことがある。この時にbeepの力が一部入り込んでおり(アリア曰く「3割くらい」)、前出のサポート能力(と情動の欠落)はこれに起因している模様。


モモカ

CV:井上麻里奈

オトハ達の先輩であり、師でもある詠巫女。通常5年が限度と言われる中非常に長い期間詠巫女として街を護り、人々を熱狂させてきたが、オトハ達の出現と何より限界を感じたことから引退を決意する。その後は隠居として詠巫女達を不器用ながらも鼓舞しつつ、自堕落な生活を送っている。

小学生高学年~中学生くらいにしか見えない容姿をしているが実年齢は39歳で、同期であるシオリには化け物呼ばわりされている(ただし加齢や長年の戦闘の影響は否定できないようで、おぶった人物曰く「意外と重く硬くガサガサしている」)。実年齢については街では半ば公然の秘密扱いされていた模様。

チュートリアルダンジョンでは彼女を操作キャラとして使用する。また、ある条件を満たすことで正式にプレイヤーキャラクターとしても使用できるようになる。その場合の音器はハンマー、得意属性は火、Sスキルは「ネオクラシカルメタル」。固有のフィールドアクションは持っていないが、リーダーにすればリムーバルを行使する姿は見ることができる他、ある条件を満たすことで使用可能になるモーションビューアを使えば他のフィールドアクションのモーションも見ることができる(これは他の詠巫女も同じ)。


アユミ

CV:新井里美

モモカのマネージャー。タクトにとっては上司に当たり、実際の活動においても本来マネージャーが行う仕事であるイベント進行などは専ら彼女が担当している。戦闘行動においてはオペレーター的な業務もこなすと同時にハイテンションなナレーションも行い、詠巫女の戦闘ショーに華を添えている。


シオリ

CV:原由実

モモカと共に詠巫女活動をしていた元詠巫女。理由は不明だが早い段階で能力を喪失してしまい、このため早々に引退することになったが、この関係でモモカとは犬猿の仲。

絶望に打ちひしがれる中で幼い頃のキョウカに出逢い、彼女を一流に育て上げてモモカの鼻を明かすことに心血を注いできた。「事務所」とは異なる独自の事務所を持っていたが、キョウカの「事務所」合流に伴いこちらも「事務所」に移住することになる。


その他

トメキチ

CV:伊東隼人

詠巫女親衛隊隊長の壮年男性。いかにもアイドルの追っかけと言った感じの半纏を纏っており、時に詠巫女への声援を送る役として、時に街の治安を共に守る仲間として存在感を示す。

ちなみに本職は「それなりに社会的地位のある仕事」であるとのこと。


ゴドー

CV:弦徳

街の「自警団」を束ねる自警団隊長の男性。しかし自警団とは言うが実際の団員は彼しかいない。避難誘導などの活動を一手に引き受けている。


ねこ?

CV:日高里菜

アリアが連れている黒猫。名前は特にないようで、作中では「ねこ」とだけ呼ばれている。「じぅ」と言う、一般的な猫とはかけ離れた鳴き声で鳴く。人語を解している気配があり、特にアリアとは会話が成立しているようにも見えるが、詳細は定かではない。接触したり、人によっては接近されるだけでも何故か不快感を覚えることが多々あるようであるが、タクトは懐かれていること以上の不快感を覚えないようである。

その正体はbeepに飲み込まれたアリアの本来の人格がbeepによって実体を持った存在。ただし本来の人格に比べると相当にタガが外れている模様(アリア曰く「年齢相応の自制心は持っていたつもり」)。

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