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CV:森川智之


概要

褐色肌と白髪が特徴の理知的な男性で、本名はオリベイラ=フォン=ストラディウス

魔力暴走によって魔物化した人間・魔人であり、物語前半から中盤(1〜10巻)にかけて最大の敵として主人公・シン=ウォルフォードの前に立ちふさがる。


人物

元はブルースフィア帝国の帝位継承権を持つ公爵で、平民蔑視の強い帝国の在り方を憂う心優しい人物だったが、政敵であるヘラルド=フォン=リッチモンド公爵らによって無実の罪をでっち上げられ、それを鵜呑みにした領民達の裏切りによって妻・アリア(CV:坂本真綾)と彼女が身籠っていた我が子を殺された怒りと憎悪により魔力を暴走させ魔人化した。


魔人化した後も理性を残しているが、憎悪と復讐心と僅かな愉悦を除く感情が欠落しており、目的のためなら他者を利用しようが殺そうが何も感じない冷酷な人物。

魔人化の経緯故に帝国全てを貴族・平民問わず憎悪しており、部下達に対しても殆ど無関心。自身を心底から慕い忠誠を誓うミリアやゼストらに対してもそれは例外ではない。


その一方で自分達魔人の存在意義について考えるなど、かつての聡明さを覗かせる一面も見せる。


活躍

魔人化した後はゼストら平民で構成された帝国諜報部隊と接触し、貴族社会に恨みを持つ彼らを配下に加え、来るべき反逆の準備をしていた。


続いて、魔人の特徴である赤く染まった目をアイマスクで隠し「跡目争いに敗れて失明し、帝国から亡命してきた」という触れ込みでアールスハイド王国の中等学院に魔法の教師として赴任する。

生徒たちと接する中で伯爵家嫡男のカート=フォン=リッツバーグに目を付けると、家庭教師として彼の実力を伸ばしつつ、帝国貴族と同様の選民思想を植え付けて人格をあえて不安定化させることで、人為的に魔人化させる方法を確立させる。


翌年の高等魔法学院入学直後、思惑通りカートは魔人化するものの、同時期に入学していた「賢者の孫」ことシンによって討伐されてしまい、直後にカートの人間関係を調査していた捜査官の誘導尋問により洗脳の犯人である事が露呈。

兵士達を軽く蹴散らし逃走を図るが、偶然居合わせたシンと遭遇して交戦。魔人であることがバレて深手を負うも逃走に成功する。


帝国に帰還した後は、カートを使った人体実験を活かして配下を魔人化させ、彼らを使った情報操作で帝国軍を混乱させ、皇帝となっていたヘラルドを始めとした帝国軍を全滅させる。(アニメ版では自ら直接ヘラルドを殺害している)

その後は恭順する平民を魔人化させて手駒を増やし、それ以外の貴族・平民問わず帝国民を次々と抹殺。

帝国を完全に滅ぼし、復讐を遂げる。


以降は配下の魔人たちと共に帝国の領地に居座り続けて実質的に帝国を乗っ取る形になったため、滅ぼされる以前のブルースフィア帝国を指す場合は「旧帝国」と呼ばれるようになる。

魔人の支配地域は周辺国から国家として認められていないため「魔人領」という言葉が使われ、魔人の拠点となった旧帝国の帝都は「魔都」と呼ばれた。


復讐を果たした後は目的を失い、全ての事柄に対して無関心・無干渉を貫いていたが、実験の一環で魔人同士で子を成せるかを実践した結果、部下のミリアとの間に息子を設ける。

しかし、生まれた子供に魔人の性質は受け継がれなかった事から「魔人は人間と異なる種族として生態系に認められない存在であり、ゆえに人間にとって代わって繁栄する未来は無い」という結論に到達。

「世界のどこにも自分たちの居場所がないならば、そんな世界など全て滅ぼしてしまえばいい」という理由のもと、周辺国に対して人類殲滅を宣言する。


魔都での決戦では城の最奥にてシン率いるアルティメット・マジシャンズを出迎え応戦するが、その最中に自身を庇おうとしたミリアすらも攻撃魔法で貫き致命傷を負わせ、その仕打ちに激怒したシンの放った熱核魔法によって細胞の一片すら残さず完全消滅した。


彼とミリアの死後、遺された息子・シルベスタはシンとシシリーによって引き取られ、ウォルフォード家の長男として育てられる事になる。

(後にウォルフォード家によって愛情を受けて育ったシルベスタは人間だった頃のシュトロームと同様に優秀かつ心優しい好青年に成長している)


能力

魔人なので絶大な魔力を持つ事は勿論、魔人化してからも理性を残した事で2年以上に渡り復讐の為の準備を怠らない周到さと狡猾さを併せ持った作中においてシンに次ぐ最強格の強さを持つ。


魔法の技術面も優れ、シンとの初戦闘時は作中において初めて浮遊魔法を披露している。

(後にシンはこれを模倣して自身も浮遊魔法を開発している)

戦闘自体はシンに敗れたものの、咄嗟に爆発魔法を放って戦域から離脱し逃走に成功するなど機転にも優れる。


最終決戦ではシンの使用する魔法の並列起動を独自に習得するセンスの高さを見せ、シン以外のアルティメット・マジシャンズの攻撃をほぼノーダメージで凌ぐといった圧倒的な強さを見せつけた。


また、教師時代は優秀な生徒を選別しては自身の個人指導に来ないかと誘い、彼の指導を受けた生徒の多くは魔法の実力を伸ばしていたらしく、指導力にも優れている事が窺える。

(漫画版では部下のゼスト達に動物を人為的に魔物化させる方法をレクチャーしている)


一方で、人間を見下す余り油断・慢心しやすい部分も見られ、カートの一件では捜査官のオルトによる誘導尋問に引っ掛かる迂闊な一面も見せている。


余談たが、元々の聡明さから来る理論派な思考や高い指導力、魔人化する前の妻子に対する深い愛情など、宿敵である主人公・シン=ウォルフォードと共通する部分は多く、ある意味シンが魔人化したIFとも言うべき存在なのかもしれない。


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賢者の孫 復讐者 破滅主義 哀しき悪役

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