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CV:小林裕介

概要

賢者マーリン=ウォルフォードの義理の孫。
転生者であり、前世は日本の20代のサラリーマン。死因は考え事をしていて赤信号の横断歩道を渡った結果車に撥ねられたことによる交通事故だが、前世のことで覚えているのは「自分が日本人だったこと」とそれまで学んだ知識であり、自分が元は誰であったか、なぜ死んだかなどのエピソード記憶については欠落している。

まだ赤子の頃に魔物に襲われ、帯同していた家族らしき人物たちは全員死亡、唯一生き残っていたところを泣き声を聞きつけたマーリンに発見・保護される。この際に魔物に襲われたショックで前世の記憶が戻り、1歳にして、精神年齢は20歳以上という形で自我が確立してしまった。
その後は「賢者の孫」として、マーリンとその元妻で導師メリダ=ボーウェンに育てられる。
転生したことを受け入れ、前世にはなかった魔法の知識を祖父母からひたすら吸収した結果、成人となる15歳の時点で規格外とも言えるほどの魔法使いへと成長を遂げる。
反面、マーリンが魔法ばかり教えたせいでろくに世間の常識を知らない問題児になってしまったため、家に出入りしていた「ディスおじさん」ことアールスハイド国王ディセウム=フォン=アールスハイドの勧めで王都に移住し、高等魔法学院に進学して常識を学ぶことになる。

性格は基本的にお人好しだが、正義感は強く、王都移住直後にはシシリーマリアに絡んでいたチンピラ冒険者たちを素手で撃退している(この時シシリーに一目惚れしている)。また、アールスハイドをはじめとした国々を混乱に陥れた魔人の首魁シュトロームには怒りを露わにしており、虐殺を繰り広げる彼の部下たちは容赦なく殲滅している。ただし「人間は殺さない」という線引きはしており、自分の身内を害した者は無力化するだけに留めている。
また、「世界征服してもその後が面倒」という理由で力を必要以上に誇示することを拒否しているなど、考え自体は小市民のそれである。

なお、魔法には憧れていたが中二病についてはイタいと思っており、魔法使用時の仰々しい詠唱やポーズ、称号などは好んでいない。幸いマーリンが無詠唱を基本としていたため幼少期は恥ずかしい思いをせずに済んだが、王都移住後は注目されることが多くなり、オーグのせいで変な二つ名を付けられるだけでなく、かつてのマーリンやメリダと同じような誇張された英雄譚を勝手に出版されてしまうなど気苦労が絶えない(ただし、英雄譚はあくまでシンの好印象を保つためのものであり、おかげで世間には危険性が伝わらずに済んでいる)。

能力

前世の科学知識と賢者と呼ばれるマーリンの指導を弱冠3歳から受け続けたことに加え、教わった技術に前世の知識を応用したことで、通常は12歳で魔力制御できれば優秀なところを、15歳の時点で災害級魔物を単独で討伐、本気になれば魔人を苦も無く倒せる魔法の実力を持つ。
さらにはマーリンやメリダの知人である「剣聖」ミッシェル=コーリングから剣術の指導を受けているため、白兵戦でも現役軍人以上の実力を身につけている。
また、攻撃魔法もさることながら、人体構造や病気に関する知識も前世から引き継いでいるため、重傷や難病を的確に処置できるなど非の打ちどころのない力を持っている。
結果ついた二つ名が「魔法使いの王」、すなわち「魔王」。

ただし、これに反して本人はあらゆる意味で常識知らず。
現代日本由来の知識や独自の魔法理論(漢字を用いた多重性質付与)をもとにして、明らかにオーバースペックなアイテムばかり作り上げるため、身内を含む周囲からの評価は「放っておいたら何かしでかす」。

軍事転用すれば世界が取れるレベルのものも少なくない上、シンも仲間も一般常識のレベルからは大幅に逸脱した戦闘力の持ち主であるため、周囲からも神経を尖らされている。
が、当のシンが一番優れていて一番常識がない(さらに自覚がない)という超問題児であり、興味と好奇心で何か作っては呆れられたり怒鳴られたりとツッコミを食らうのが定番と化している(主にオーグ)。
要するに周囲の常識人の頭痛の種。

もっとも、これはシュトロームとの遭遇以降顕在化した魔人の脅威を彼なりに懸念しての対策であり、実際それが仲間たちの生存に貢献したが、このために「一般的な常識」が全く身につかず、結局メリダの当初の意図である「学園で常識を学ばせる=自重を覚えさせる」は見事に失敗している。
一応シン本人も、魔人との戦いが長期化するに連れて自分が常識外れだということは徐々に理解してはいるが……。
ちなみに魔人戦の後は主にメリダが目を光らせている。

コミカライズ版ではより世間知らずに描かれている場面があり、原作小説ではある程度身についていた常識(教皇関連等)がこちらでは無かったりする。

また、魔人との戦いに備えて仲間たちに後述の魔法理論を教えたりアイテムを配ったりしており、この結果結成された対魔人戦チームが「アルティメット・マジシャンズ」である。

攻撃魔法
炎の魔法は炎に酸素を送るようにイメージして、青白い炎にして使う。形状を槍や弾丸などにして用いる場合もある。威力は災害級の魔物や魔人を一撃で倒す威力を持ち、地面を融解させる。怒りに任せて使ったときは、青白いを通り越して白くなった炎で敵を跡形もなく焼失させている。

水の魔法は大量の水を生み出し、圧縮させることで威力を高めている。

氷の魔法は水の分子を制御することで氷を生み出して使う。

風の魔法は刃状にして用いたりすることが多く、
こちらも魔人をバラバラにする威力を持っている。また、空気を圧縮して弾丸として使うこともある。

土の魔法は、土の塊を弾丸として発射したり、杭を突き出すなどカウンターなどに用いることが多い。また10巻では国の首都をぐるりと囲む壁を飛行しながら次々生み出し、見ていた各国の軍勢を現実逃避させるほど驚かせた。

爆発魔法は可燃性の高い部質を集めて使うことで
威力を高めている。(水素など)

防御魔法
魔力障壁・物理障壁
魔力で壁をイメージして使う防御魔法。一般的な防御魔法ではあるが、ものすごい量の魔力を制御できるシンはとても強力な障壁を張ることができる。宿敵シュトロームの攻撃も多くの魔力を集めて使うことで防ぎきるなど作中では一度も破られないという鉄壁の防御を誇っている。

治癒魔法
本来の治癒魔法は強い慈愛の気持ちがイメージとなって発動しているが、シンの場合は前世の知識があるため、人体の構造をもとに治療するため慈愛の気持ちなく使うことができる。治すときは体の別の場所から細胞を集め、一時的に万能細胞化させて修復するため、使うと体が細くなるらしく、重症の場合はしっかりとしたリハビリが必要らしい。

身体強化魔法
魔力を集め、自身の身体を強化する魔法。一般的な魔法ではあるが、治癒魔法同様に前世の記憶をもとにした、人体の知識を使って、身体能力を効率よく、何倍も強化している。

この世界においての魔法は魔力を集め、イメージすることで発動するため、雷の魔法やその他の魔法もイメージしだいで使うことができる。また、3歳から魔力の制御の練習を毎日欠かさずしていたため異常なほどの魔力を集めることもできる。
幼い頃から家の近くの森で食料集めのために狩りに出ていたため、魔物に全く傷をつけずに狩るなど非常に精密な攻撃もできる。
また、イメージによって特殊な魔法も使っている。

ゲート
いわゆる瞬間移動魔法。既存の異空間収納魔法をもとに開発。現在位置と行き先を点として紙を折り合わせるようにイメージして使用する。また、自身の行ったことのない場所にはゲートを開くことができない。簡単に言えばどこでもドア。使えるのはアルティメット・マジシャンズ以外ではマーリンのみ。

光学迷彩
自身の周囲に魔法で干渉して、光を歪めることで相手の目から自分を見えなくする。

浮遊魔法
シュトロームが魔法で宙に浮くの見て対抗するために開発。反重力のイメージを物や人・自分自身にかけることで宙に浮くのを可能にしている。反重力のイメージであるため、上下の高度しか操れず、前後左右への飛行は風の魔法を使うことで可能にしている。作中ではシンとシュトロームしか使えず、シンは他人を浮かせる際に自分が浮遊魔法をかけ、各自の風の魔法で制御させることで空中移動を可能にしている。

魔法の並列起動
通常は魔法を2つ以上同時に使うことはできないが、前世の記憶を持つシンは「パソコン上で複数のプログラムが並列起動している状態」をイメージした結果簡単に会得した。シン以外ではオーグとシュトロームが会得している。

マーカー
狙いたい場所にマーカーを設定し、そこに魔法が誘導されるようにイメージして使う。作中では魔物の群れに対して水の弾丸に連動して使い、ミサイル顔負けの誘導性で狙い違わす命中させている。元々は狩りの際に警戒心の強い獲物を仕留めるために開発した魔法らしい。

指向性爆発魔法
爆発魔法を至近距離で使ったときに、自身も巻き込まれないために開発。爆発方向を調節して使うため範囲外には爆発はもちろん衝撃波すら来ない。また範囲を絞っているため通常の爆発魔法よりも威力が高くなっている。

熱核魔法
シュトロームとの最終決戦で使用。前世での禁断の兵器を魔法として用い、シュトロームを消滅させた。なお、周りに被害が出ないように指向性爆発魔法同様に指向性を持たせて
エネルギーが宇宙にまで逃げるようにしている。言い換えば核爆発の威力をたった1人に集中させるというあまりにオーバーキルな魔法となっている。その魔法を見た周りの人間はもちろん、シン自身も二度と使わないと言っている。

開発した魔道具/装備

魔法の力と前世の知識を組み合わせ、先進的なものを多数生み出している。
ただし前述のとおりこの世界では明らかなオーバースペックであるため、周囲からは「何てもの作ってんだ」と総ツッコミを食らうのが定番。

バイブレーションソード
刀身に『超音波振動』を付与された剣。剣の素材を問わず対象を容易に切断できるが、刀身の強度は変わらないため折れてしまう場合がある。そのため、トニーの発案で「エクスチェンジソード」を開発し、折れたら刀身を交換することで解決した。

戦闘服
アルティメット・マジシャンズのメンバーに制作した、青を基調としたマント付きの戦闘服。魔物化した蜘蛛の糸を素材としており、災害級の魔物や魔人などと戦うことを想定して強力な付与魔法が施されている。

  • 絶対魔法防御
『魔力の霧散』というイメージを持った障壁が服を包むように展開され、向かってきた魔法の魔力が霧散され、無力化する。ありとあらゆる攻撃魔法を無効化するだけでなく、害のある魔法に対して発動するように付与したため、自身への治癒魔法は無効化されないという完璧な防御魔法である。

  • 物理衝撃完全吸収
絶対魔法防御同様に『運動エネルギーの消失』というイメージを持った障壁が展開され、物理攻撃を防ぐ。飛び道具などは物理法則を無視して停止するらしい。

  • 自動治癒
傷や欠損が確認された際に発動する。効果自体はシンやアルティメット・マジシャンズの治癒魔法が自動で傷を修復するもの。

  • 防汚
服の綺麗な状態が記憶されており、汚れなどの付着物を落とす。この付与のお陰でこの戦闘服に洗濯は必要なし。

  • 快適温度
発動させると、マントの中で温度調節し、着用者が快適に感じる温度になる。浮遊魔法での飛行の際に体温を奪われるのを防ぐだけでなく、どのような気温でも活動できる。別名『エアコン付与』

  • 光学迷彩
発動させると相手から自身を見えなくする。効果は上に記述したのと同じ。身体全体に覆うように展開される。

  • 自動治癒
効果は上に記述したものと同じだが、シシリーが重症の患者を救うために戦闘服を脱ごうとしたため、患者を救うためにも、シシリーの裸を見せないためにもと追加で付与された。(その後シシリーの治癒魔法の腕前も上がったので使う機会はほとんどなくなっている)

魔人に対抗するために無敵の装備になっているが、2つ欠点がある。1つ目は魔道具であるため魔力を流さないと付与の効果が発動しないため、シンやオーグなど魔法の並列起動ができる者はともかく、他の攻撃魔法を使っているときは発動できないため攻撃と魔道具に瞬時に魔力を切り換える必要がある点。2つ目は『絶対魔法防御』と『物理衝撃完全吸収』は服の部分しか発動しないため顔や手は無防備である点。

ジェットブーツ
『空気噴射』の付与がされたブーツ。高速で移動できたり、一時的に空中を移動することも可能。

通信機
遠距離通信手段として開発。最初は魔物化した蜘蛛の糸を『音声送受信』を付与したコップに繋げた糸電話を作った。その後、魔石の存在を知ったシンにより、以前から旧帝国領へと侵攻する際に必要だったため即座にアルティメット・マジシャンズ12人分の無線版の通信機が作られた。最大の問題だった通信機を起動しても相手側の通信機が起動していないため連絡できないという問題を常時魔道具を起動させる魔石によってクリアされ、完成した。

馬車
馬車の速度と安定性を向上させるためにこの世界にはなかったボールベアリングを製作し、『回転』というパワーアシストの付与を施した。また、安定性を高めるためにサスペンションを製作した。このパーツとメリダが開発した体力が回復する馬具の魔道具により馬は何も牽いていない状態と同じ速度で走れるようになったため、時速60kmで揺れの少ない状態で走り続けるハイブリッド馬車が誕生した。

制服
魔術学校入学の際、制服に施されていた元々の付与を消してから漢字で新たに付与し直した結果、メリダをして「国宝級の防具」に仕上がっている。付与された魔法は『絶対魔法防御』『物理衝撃完全吸収』『防汚』『自動治癒』の4つ。身につけているのはシン、シシリー、オーグとその側付き兼護衛のトールユリウス。マリアは拒否したが、後にこれ以上の性能を持つアルティメット・マジシャンズ戦闘服を着る羽目になった。

ペンダント
自作の魔石が埋め込まれている。毒殺を防ぐために考えたが、毒以外の有害物質への対策を懸念した結果、「異物排除」の魔法が付与されている。結果、シンが意図しない形で避妊具としての機能が備わってしまい、そのことに気づいた者たちから邪推される羽目になった。また、余計な成分を受け付けなくなるため装着中は太らないが、アルコールの影響もなくなるので酒に酔えなくなる。加えて、女性の場合は胎児も排除され妊娠ができなくなると予想されており、改良が検討されている。

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