概要
カトウコトノによる漫画作品『将国のアルタイル』の登場人物。CV:島﨑信長。
トルキエ将国を中心として大トルキエを形成する「四将国」の一つ・クルチュ将国将王(スルタン)セリムの将太子(プレンス)。
気弱で思慮と覇気に欠けるが、婚約者である将姫(ハヌム)アイシェに心底惚れ込んでおり、そのために周囲の予想しない大胆な行動をとることがある。
「私は……父上や将姫とは違います……将王の家に生まれていても、政治のことも戦争のこともどうしたらいいかなんてわかりません。でも……将姫を殺すなんてひどすぎます」
人物
プロフィール
生年月日 | トルキエ暦56年/帝国暦432年3月14日 |
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年齢 | 19歳(初登場時)→23歳 |
身長 | 170cm |
役職 | クルチュ将国将太子→(即位)クルチュ将王→十九人の将軍/クルチュ州将王 |
CV | 島﨑信長 |
経歴
クルチュ将国第2代将王(スルタン)セリムの子として生まれ、将太子(次期将王)の地位を持つ。バルタ将国の将姫アイシェとは婚約を交わしている。
トルキエ暦75年/帝国暦451年夏、アイシェが四将国の政権転覆の協力を求めると、アイシェ恋しさゆえに親トルキエ派に与する。しかし同調していたはずの父王セリムが裏切りアイシェを殺そうとしたため、苦渋の末に父を討ち果たす。王位簒奪を宣言したオルハンは、クルチュ将国の軍をまとめ、反トルキエ勢力との戦い(奇岩会戦)で勝利を収めた。
トルキエ暦77年/帝国暦453年3月、レレデリク率いるバルトライン帝国軍のトルキエ侵攻に際し、トルキエ防衛軍として泉の谷(チェシメ・デレ)の戦いに参加。敗戦後金色の町(アルトゥン)へ撤退し、防衛戦に参加した。
ルメリアナ大戦終結後の四将国制度解体の後、「十九人の将軍(ヴェズイール)」の一人として将軍会議に参画している。一方でトルキエ暦78年塩月(9月)にはアイシェとの婚約式を正式に挙行した(実際の結婚式は二年後となる)。
性格・信条
感受性と表情が人一倍豊かな半面、優柔不断で臆病な性格。常に仮面を着用し表情を見せない父セリムをも畏怖している。
政治にも軍事にも疎く、父と異なり深く考えずに行動する傾向があり、そのことを自覚している。しかし総じて気は優しく、悪気はない。
婚約者であるアイシェを溺愛し、彼女が自らを愛していないことを知ってなお、父を討ちアイシェを守ることを選ぶ。しかしアイシェへの深い愛情は、将王としてのオルハンの判断を誤らせることもあり、イスマイルからも「国と女を天秤にかけて女を選ぶ」「こいつに将王の器はない」と評されたが、後にトルキエ将国を守る戦いの中で指揮官として大きく成長を遂げる。
エピソード
- アイシェにたびたび拙い恋文を送っている。反対に、アイシェからは『戦略の書』などの書物を送られている。
- 隠棲するファトマ(アイシェの母)に対しても、細やかな情愛をもって接している。
関わりのある人物
- 父:百面のセリム(クルチュ将国)
- 婚約者:洋梨のアイシェ(バルタ将国)