カコミスル(けものフレンズ)
かこみする
CV:田嶌紗蘭(3)
アメリカ南部やメキシコ全域に生息し、アメリカ・アリゾナ州の州獣にも指定されているアライグマ科の動物カコミスルのフレンズ。
淡いグレーと白のツートンカラーのショートヘアで、その両側には額からこめかみにかけて細い黒のラインが入っている。
服は両側面が淡いグレーの白い半袖ワンピース姿で、首には白いリボンマフラーを巻いている。また、手には白い手袋をはめている。
アプリ版
何か困ってるのだ? だったら手伝ってあげるのだ。
水が流れるように。風がタネを運ぶように。
世界はそんなふうにできているのだ。
パークのためにがんばっているヒトもフレンズも辛いときだってあるのだ。
だからわたしはいつだって手伝ってあげるのだ。わっはっは!
話を聞く限りでは「セーバルがアクシマでカコミスルに世話になった」といった内容をゴリラが聞かされていた様子。
が、その後に間接的に話を聞いたミライ達の反応からしてどうやらセーバルが妙な言い間違いをしてカコの事をカコミスルと呼んでいたようで(しかもこの話はあまり言い振らしてはいけない内容だったらしい)、カコミスルのフレンズは作中どころかNEXON時代にも登場していない。
この当時、本作のセーバルが良くも悪くも型破りかつ天然極まる性格な上、奇妙奇天烈な言い回しがたまたま動物の名前へと繋がった可能性が高いこと、それ以前にカコミスルのフレンズ自体が存在するのかもハッキリしておらず、今後登場するか否かすらも不明なことといった考察から、一部のプレイヤーたる隊長諸氏らからはセーバルの記憶違いの可能性も捨て切れないと思われていた。
その後、メインストーリーシーズン2の3章にセーバルの回想にて名前と台詞のみ登場。
アライさんと同じ「なのだ」口調な一方で、アライさんと比較すると喋り方がやや落ち着いたものとなっており、過去作の主人公の存在も知らない(これに関しては「園長」呼びを当時のアライさんも知らなかった可能性もある)など、この時より明らかにフレンズとしてのカコミスルが存在しているかのような描写が確認されている。
そして約1ヶ月後、メインストーリーのシーズン2の4章でまさかまさかの本人がついに登場。
普段はパークの各地を旅しており、たまに研究所での手伝いもしている。過去には女王事件によるゴタゴタの後始末にも加わっており、その関係でサーバルらとも旧知の仲である事が判明する。
自らを「幸運のけもの」と称しているが、同じ名前を持つラッキービーストとの関わりは不明(だった。詳細はネタバレへ)。
アライさんから「シショー」と呼ばれており、言動からリアクション、さらに謎の頼もしさといった風格までアライさんとほぼ同じであり、この師匠にしてこの弟子ありと言わんばかりのシンクロ率を披露してくれる。カコからは「適当なんだか、的確なんだか」と評価されていて、アライさんに増して含蓄のある、より真理を突いたような発言が多い。
野生動物の感覚か、カコミスル特有のものは不明だが、状況や時世の変化を風から感じ取るという特技を持ち、度々「風が呼んでいる」「風が騒がしい」と言った言葉を口にし、「風の向くまま気の向くまま」を体現するかの如く"ぶらり旅"をしている。
巨大セルリアン襲来当時、アクシマに避難させられていたセーバルに旅のイロハを教えたのも彼女なのだが、その教え方が
放浪すること風のごとく
彷徨うこと林のごとく
迷走すること火のごとく
遭難すること山のごとし
じんせーとは迷子と見つけたり、なのだ!
……という、風林火山を独自アレンジしたもので、ぶらり旅におけるセーバルの素っ頓狂な行動の数々はカコミスルの影響である事がここにきて判明する。
他、フレンズ化して日が浅いホワイトサーバルに対しても様々な助言をし、セーバルと同じく旅のイロハを伝授している。
気合いを入れて物事に臨むときには
「せいやああぁぁーーーーっ!!!!!」
と掛け声(鬨の声)を上げている。この掛け声は直接教えたフレンズを介してパーク全体に広まっており、パーク従業員の間でも使用されている。単に気合いを入れるだけでなく、不安や恐怖に負けそうになっている心を奮い立たせる事にも使われている。(カコミスル曰く「胸の奥にある井戸から元気を汲み上げる」方法。)
ゲーム内ではメインシナリオシーズン2・5章公開と同時に実装された。
初期けも級は☆4。属性はファニー。
とくせい | 前を向いて進むのだ | ファニー属性の味方の与ダメージ10%増加&ロストフラッグ耐性(高)増加+フレンズ戦で味方が4人以上生存している場合、ファニー属性の味方の被ダメージ10%減少 |
---|---|---|
キセキとくせい | 幸運のけもの | 与ダメージ15%増加&攻撃命中率10%増加+フレンズ戦では味方全体の与ダメージ8%増加&毎ターンたいりょく1%回復 |
たいきスキル | 自然に任せるのだ | 自身のMP10増加&1ターンコチョコチョ発生率70%増加、成功率50%増加 |
とくいわざ | しましまグルグル! | 敵単体に24%×5のダメージ&10ターン自身の与ダメージ2%増加+対象がフレンドリー属性の場合、高確率で3ターン被ダメージ5%増加 |
けものミラクル | 風がわたしを呼んでいるのだ! | 敵単体に4連続ダメージ+対象がフレンドリー属性の場合、高確率で1ターン与ダメージ減少、被ダメージ増加 |
アーケード版
上記アプリ版でのシナリオ中における色々とややこしい事情もあり、ユニット、スキルカード共にサービス終了までに姿を見せる事はなかった。
メインストーリー シーズン2 4章カコ編ネタバレ注意
実はサンドスターが確認されてから発見された2例目のアニマルガールであり、ヒトと初めて友達(フレンズ)となったアニマルガールである。(1例目は彼女。ただしヒトとは接触しておらず、一度姿が確認できただけ)
カコが調査隊としてアクシマに来た際に迷子になった時に出会ったアニマルガールであり、当初は謎の少女としか認識されなかった。しかし、耳や尻尾にある形状と、出会う直前に調査隊が持ち込んだ動物「カコミスル」が逃げ出して行方不明になったことから調査隊は断定はできないものの、ある推測はすることが出来た。ただ、あまりにもわからない事が多かったのでとりあえず現地で保護するという形でカコと「探検隊」をすることになった。(この時の出会い方は、逃げるカコと追いかけるカコミスルという、アニメ1期のオマージュがみられる。)
当時から何か達観した考えをもち、「始まりと終わり」そして「思い出」に強く意識していた。
すでにそういう運命だったのかを知っていたのかはわからないがカコに意味深な言葉を投げかけて突如姿を消した。
後に行方不明になった動物のカコミスルが発見されたこと、アニマルガールの身体を維持するのには一定のサンドスター濃度が必要である事がわかり、姿を消したのは当時のアクシマがその基準を満たしてなかったため、フレンズ化が解けてしまったことが理由ではないかと考えられる。
姿を消すまでの間にカコから様々な話を聞いており、人間の知識に興味津々だった。
ある時に「空からサンドスターを降らせる謎のけものを見た」とカコに告げている。
カコの話を聞いた結果、どうやらそれはカコミスルの夢の中での話だったようで、現実にその生物が存在していた、と言うわけではなかった。
カコミスルの夢の中に出てきた「けもの」の姿は、当時カコが持ち込んでいたお土産用にデザインされたぬいぐるみに酷似していたとのこと。ぬいぐるみの名は「ラッキービースト」。カコミスルはこれこそが島を生み出した『はじまりのけもの』であり、カコと会えた事、島に起こる奇跡のような自然現象、話をし様々なことを見聞きしカコ達ヒトと自分が友達になれた事、それらの幸運はこの『けもの』が齎したもので、それらをヒトにも体験させた・体験した自分もまた「幸運のけものである」と評していた。
それを聞いたカコは「このぬいぐるみと同じ姿の生物が、空を飛びながらサンドスターを振りまく」という話を面白いと感じており、後にパークに配備される端末にも同じ姿と名前が与えられた模様。
月日は流れ、ジャパリパーク動物研究所の副所長となったカコ博士は周りの気遣いで(強制的に)アクシマでの休暇をとることになる。そこでカコミスルにアクシマを案内してもらうことになる。
現在のカコミスルにはかつてカコと過ごした探検の記憶はないはず。アクシマも探検隊によって討伐されたダイオウセルリアンによる影響で地形が大幅に変わっているはず。だけど何か見覚えがある。カコ博士は何故か見覚えがある地形を頼りにあるはずのない木を探す。そして見つけた。カコミスルと撮ったあの大木を。そして再びカコミスルとフォトを撮ろうとする。
その時。
なぁ、カコ。
また会えて、よかったな。