魔術学院に仕える騎士たち
その額には、カッコウの一枚羽が配されている
概要
『エルデンリング』に登場するエネミー。
おもに「湖のリエーニエ」や「ベイルム街道」に出現する。
兜の額に飾られたカッコウの一枚羽と、鎧や盾に刻まれている“覗き込むカッコウ”のシンボルマークが特徴の騎士。
魔術学院レアルカリアに仕える騎士であり、「魔力の武器」などの輝石の魔術を一部扱うことができる。
見た目だけならエルデンリングではありふれた騎士系エネミーの一種でしか無いのだが、一部のプレイヤーからは印象的な存在として名を挙げられることも多い。
というのも、各種フレーバーテキストから読み取れる彼らの性質が騎士と呼ぶにはあまりにも野蛮だからである。
いわく、彼らは魔術学院レアルカリアと契約を交わしているが、学院から戦争の自由を与えられたのを良いことに略奪を恣にしたと言われる。
また、レアルカリアに仕える身分でありながら魔術学院の長を務めるカーリア王家には完全な面従腹背であり、互いに潜在的な敵として認識している。事実、破砕戦争がはじまるとカッコウの騎士たちはすぐさまカーリア王家を裏切って「カーリアの城館」に攻め込んだとされている(あえなく敗北したようだが)。
エネミーとしては数人の雑兵と共に配置されていることが多いが、この雑兵たちはカッコウにとって使い捨ての肉壁扱いであり、遺灰として召喚される際も御供の雑兵2人に突撃させて自身は遠距離で盾を構えつつ魔術でチマチマ攻撃……という何とも卑劣な戦いぶりを見せる。
特に差別対象であるしろがね人に対する仕打ちは酷いもので、しろがね人の血液「しろがねの凝血」をたっぷり詰め込んだ「しろがね壺」というアイテムがあるのだが、これにはカッコウ騎士の魔術が施されている(つまりカッコウ騎士が考案し作成したと考えられる)。
そしてテキストは下記の通りである。
カッコウたちは嘯くだろう とくと見よ。お前たちの血の穢れたるを こんなものが、まともな生命に流れるものか |
カッコウ騎士たちの悪辣さがうかがえる、極まった差別発言と言えよう。
なお、プレイヤーの中には「典礼街オルディナ」でしろがね人の射手に散々苦しめられた結果見事にしろがね人差別に目覚める者や、金策のために「モーグウィン王朝」で嬉々としてしろがね人狩りを行う者が結構な数存在しており、「彼らこそ真のカッコウ騎士である」とネタ混じりに言われることがある。