概要
鱗翅目ヤガ科シタバガ亜科(またはトモエガ科トモエガ亜科)シタバガ族シタバガ属(Catocala)に分類される蛾の総称。
シタバガ属の属名Catocalaをカタカナにした呼び方で、主に昆虫愛好家の間で使われる渾名のようなものである。
(Catocalaはギリシャ語のkato(下)とkalos(美しい)を組み合わせた造語)
キリガやヤママユガ類と並ぶ人気のある分類群で、愛好家が多い。
木の皮の様な前翅と、赤・黄・紫・黒・白などの色鮮やかな後翅が特徴。
普段は樹皮に擬態して身を隠し、危険が迫ると鮮やかな後翅を広げて天敵を驚かせ、その隙に素早く逃げる。
キシタバやムラサキシタバのような大型種からマメキシタバのような小型種まで幅広い大きさの種がいる。
日本では5月~10月頃に出現し、夏の夜に雑木林でカブトムシやクワガタとともに樹液を吸う姿がよく見られる。
世界では主に北半球の暖温帯から冷温帯に約280種が分布するとされている。
日本には32種が分布するとされていたが、2024年にアマミキシタバが新属Paracatocala属に移動したので、現在の種数は31種である。
英名はUnderwing。
日本の種
- ムラサキシタバ
- シロシタバ
- オオシロシタバ
- コシロシタバ
- ヒメシロシタバ
- エゾシロシタバ
- ベニシタバ
- オニベニシタバ
- エゾベニシタバ
- アサマキシタバ
- アズミキシタバ
- アミメキシタバ
- カバフキシタバ
- キシタバ
- クロシオキシタバ
- ケンモンキシタバ
- コガタキシタバ
- ジョナスキシタバ
- ノコメキシタバ
- ハイモンキシタバ
- フシキキシタバ
- ミヤマキシタバ
- ヤクシマヒメキシタバ
- ヨシノキシタバ
- キララキシタバ
- ワモンキシタバ
- マメキシタバ
- ウスイロキシタバ
- ナマリキシタバ
- ゴマシオキシタバ
- マホロバキシタバ
世界の種
- オビシロシタバ
- キリタチキシタバ
- タイワンキシタバ
- デジュアンキシタバ
- パタラキシタバ
- タムダオキシタバ
- キシダキシタバ
- ニセハイモンキシタバ
- イランヒメキシタバ
- トラフキシタバ
- ツレアイキシタバ
- ミワクヒメキシタバ
- クロゾメキシタバ
- チョコレートキシタバ
- ヘレナキシタバ
- ヨギリキシタバ
- ロシアベニシタバ
- オオベニシタバ
- ナガレモンベニシタバ
- ハイイロベニシタバ
- アカハラベニシタバ
- ウスイロベニシタバ
- ヒメアカハラベニシタバ
- トルコオニベニシタバ
- サバクベニシタバ
- ネズミベニシタバ
- アメリカオニベニシタバ
- ノコメベニシタバ
- ブロンズベニシタバ
- マーブルベニシタバ
- ヒポダニアベニシタバ
- イリアベニシタバ
- ニセイリアベニシタバ
- オレンジシタバ
- フチクロクロシタバ
- アグロピナクロシタバ
- アンガスクロシタバ
- アトカラクロシタバ
- ウナダレクロシタバ
- カリモガリクロシタバ
- ヒアイクロシタバ
- ユディトクロシタバ
- クルミクロシタバ
- アイシュウノクロシタバ
- オオクロシタバ
- クラヤミクロシタバ
- ウスクラヤミクロシタバ
- ナミクロシタバ
- ロビンソンクロシタバ
- カバフクロシタバ
- ウラルメクロシタバ
- ヤモメクロシタバ
など