概要
和名 | ムクゲコノハ |
---|---|
学名 | Thyas juno |
分類 | 鱗翅目 ヤガ上科 ヤガ科 シタバガ亜科(またはトモエガ科トモエガ亜科) クチバ族 ムクゲコノハ属 |
開翅長 | 8.5~9.1cm |
分布域 | 日本(北海道~南西諸島)、台湾、中国大陸、朝鮮半島、ロシア沿海州、インド、ネパール、東南アジア |
幼虫の食草 | 「ブナ科」(クヌギ・コナラ・栗・シリブカガシ)、「クルミ科」(オニグルミ・サワグルミ・カシグルミ) |
越冬態 | 卵または成虫 |
成虫の発生期 | 4~12月(年2化) |
大型で後翅が美しいシタバガの一種。
「コノハ」と名に付くが、アケビコノハとは近縁ではなく(あちらはエグリバ亜科)、シタバガ類だがカトカラ属でもない。
和名の由来は、オスの翅の縁にある長い毛と木の葉に似た前翅の色彩から。
学名にはローマ神話の女神ジュノー(ギリシア神話のヘラ)の名を冠する。
前翅は枯葉に擬態した地味な色彩だが、後翅は黒色に薄紫色のジグザグ模様があり、後翅後端は鮮やかな黄色~薄紅色をしている。
成虫は雑木林でよく見られ、夜間に樹液や果実の汁を吸う。
幼虫はクルミやクヌギなどの広葉樹の葉を食べる。
リンゴ、梨、ミカンなどの果実に飛来して汁を吸う為、農家からは害虫として扱われる。