概要
アケビコノハ(通草木葉)とは、ヤガ科に属する蛾の一種。成虫が葉に擬態することと、幼虫がアケビやムベを食害することからこの名がついた。日本含めて東アジアに広く分布する。
成虫は翅を広げて9cmほどの大型蛾。前翅を閉じた状態がまるで枯れ葉のように見える。前翅の裏面と後翅の両面は黄色と黒というド派手な出で立ちであり、後翅の模様は大きな眼状紋に見える。
幼虫は無毛な芋虫で、緑色から茶色や黒までの色彩変異があり、青い斑点が星空のように散在する。胴体途中の両筋に2対の大きな眼状紋があり、危険を感じるとこの部分をもたげて頭を内側に折りまげ、得体の知れない何か邪悪な顔に擬態して相手を威嚇する。