カノン(魔王学院の不適合者)
かのん
CV:逢坂良太
人間の代表として、二千年前に魔王アノスと幾度となく戦った伝説の勇者。
定められた宿命を断ち切る聖剣霊神人剣エヴァンスマナの所有者。
根源魔法の技術においてはアノスをも凌ぎ、この世で唯一、七つの根源を持つ存在。根源が一つでも残っていれば滅ぼされた他の根源を蘇生できる。
アノスの世界を壁で隔てる魔法《四界牆壁(ベノ・イエヴン)》の発動に協力し、アノスが転生を果たす際に、「二千年後に再会できるなら、その時は友人として再会したい」という誓いを交わした。
二千年前、魔族の脅威に晒された人間達にとって希望とされ、絶大なる信頼を寄せられていた。人々の心を一つにし、希望や願いを魔力に変換する《聖域(アスク)》の魔法を歴代のどの勇者より使いこなしていたとされ《聖域(アスク)》で勝てる者はいなかったという。宿敵として幾度となく戦ったアノスもカノンの人柄を認めている。
また人の心の機微に聡く、大精霊レノとの関わりシンの心境の感じ取っており、レノがシンに恋をしていることにも、彼女よりも気付いた。
アノスの転生後、二千年後にアノスを滅ぼさんとし、魔族への復讐を果たさんとするジェルガ達と対立し殺害された。
人間と魔族の対立を終わらせるため、偽の暴虐の魔王・アヴォス・ディルへヴィアの噂を広め、二千年後に自らが偽の魔王として人間達に討たれることで禍根を断ち切ることを計画。
暴虐の魔王として転生する宿命を断ち切ることでそれらの歴史も書き換えた。
アノスが転生した当初、彼を知る二千年前の魔族達が現れなかったのもカノンが二千年前魔族達に上記の事情と計画を話していたためである。
七魔皇老の記憶を彼らの同意の元で消し、自身の根源と融合させて操ることで偽の魔王の言い伝えを二千年の間に広めて計画の準備を整えていた。残り一つの根源をもつカノン自身は幾度となく転生を繰り返し、二千年後にレイ・グランズドリィとして純血の魔王族として転生を果たすことになる。