カミナリマン
かみなりまん
CV:兼本新吾
『ロボット刑事』第8話『雷が殺した?!』に登場する、バドーの殺人高圧ロボット(7話次回予告)。コイル状の顔面にカミナリマークが刻まれており、腕部には電線のがいしのような意匠がある。後頭部からはカミナリ様を彷彿させる雷鼓状のパーツが伸びている。
「サンダーオン」の声と共に手からサンダービームを放ち人間を感電死させる。もちろん触れた状態から感電させることも可能。鉄を利用し威力を倍増させることができ、ロボットのKにとっては非常に相性の悪い相手である。事実、二度も昏倒させられている。彼の真の恐ろしさは、ロボット相手への相性の良さ以上に殺害した相手を落雷による事故死に見せかけることが可能なこと。彼の依頼人は、遺産を奪うためにただ殺すのではなく事故死(に完璧に偽装すること)を望んでおり、最も警察が介入しにくい殺人手段を持っている。
頭上の球体は降雨装置となっており、電気を通しやすくする効果があると思われる。また雷鼓は分離して飛行ユニット、銃として活用できる。ただしひとつひとつの雷鼓の側面に銃口が現れるという構造で、非常に扱いにくい。
Kとの最終戦で降雨装置を損傷、さらにKの体に取り付けられた逆流コイルによりサンダービームを無効化されてしまう。だが「それならばよし!」と慌てることなく背の雷鼓を空に投擲。上空に浮かんだ雷鼓に(ロープで)飛びつくと、空中からKを銃撃する。
だがKの攻撃によって雷鼓を破壊され墜落、そのまま猛攻を受けて破壊されてしまった。
強敵ではあったが、真昼間からフラフラ路上を歩いていたのをKに見つかる、ボウリング場のピットからひょっこり顔を覗かせるといったシュールな場面も目立つ。
なおこの話のストーリーは「両親を亡くした財閥の御曹司兄弟を引き取った叔母が、遺産目当て(明確ではないが)に彼らの殺害を企て、バドーに暗殺を依頼する」という残酷な物であるが、本編中でこういった事情がKや警察の前で明らかになった描写は無い。暗殺を依頼した叔母もカミナリマンに「裏切り者」と誤解され突き飛ばされる描写はあるが、意識を失い倒れただけでその後死んだのか改心したのか逮捕されたのかも分からない。ラストはハッピーエンドで終わっているものの、不安な先行きである。