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ガス人間

がすにんげん

変身人間シリーズの1つである東宝の特撮ミステリー映画『ガス人間第一号』に登場する怪人(ミュータント)。
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概要編集

パイロット志望の青年・水野が強靭な宇宙飛行士を生み出そうとする生物学の権威である佐野博士の人体実験により、240時間実験装置の中で眠り続けガス状の体へと変異したミュータントの一種。


実験の際に使用された謎の放射線の影響により、その肉体は細胞単位で変質しており、如何なる衝撃にも高熱にも耐えることの出来る性質を持ち、胸に手を当てて心臓の鼓動を確認しながら精神統一を行う事で、自在にガス人間へと変身する。


彼は思いを寄せる没落した日本舞踊の家元藤千代のために銀行強盗を働いていく。


ガスと化したその体はいかなる場所へでも隙間さえあれば自在に出入りする事が可能で、銃弾もすり抜けてしまうので効果が全く無く、相手の体を包み込めばガスで窒息死させてしまう事も可能。


そのため、警察も有効な手立てがなく、その存在により社会は混乱。水野は藤千代の説得にも応じず、事態を収拾するには最早ガス人間となってしまった水野を抹殺するという方法しか無いという最悪の状況になりつつあった。


自らへの愛ゆえに暴走し続ける水野に対して悩む藤千代はある決意を胸に、新作舞踊の発表会を行う事を決意。そして……。


余談編集

当初は『電送人間』で電送人間・須藤を演じた中丸忠雄が演じる構想だったが、怪人役を「お化け」と感じた中丸が断ったため土屋嘉男が演じることになった。

土屋は役作りのために食事制限を行い、鼻の詰まったような喋り方をすることで病身であることを表現している。


検討用台本では体をガス化する能力を持った宇宙人という設定だった。

脚本初稿段階では橋本という名前で、第2稿には警察に対する警告として刑事の妻子を殺害するなど冷酷な一面が描写されていた。


体をガス化させる描写のために土屋の顔と全身から型取りした空気ゴム人形が作成された。ゴム人形に衣装を着せ、内側にドライアイス、足元にぬるま湯を入れたタライを仕込んで服の隙間からガスが漏れ出るのを表現した。劇中ではこれに青白く光るガスを光学合成しているが、予告編ではゴム人形の顔が1カット映り込んでいる。


関連タグ編集

変身人間シリーズ ミュータント ガス人間第一号


ガスノイド1st:ワイルドアームズシリーズに登場するガス人間をモチーフとしたモンスター。

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