ガッ活!とは、NHKのワンセグチャンネル『ワンセグ2』にて放送されていたアニメ作品である。
『くわがたツマミ』や『やわらか戦車』で一世を風靡したラレコ氏が監督を務め、制作も『やわらか戦車』と同じくファンワークスが担当している。
2012年4月3日から同年9月18日まで第1シリーズ全25話が、2013年4月3日から同年9月25日まで第2シリーズ全25話が放送された。
概要
学活!
すなわち学級活動!
この中学校では学活の時間帯を生徒達に解放し
自由な討論の場として活用している
〜OP前文〜
ストーリー
否山中学校2年1組では、毎週金曜日の六時限目の学活にて熱い議論が交わされる。
だが、その議題は毎度毎度どうでもいいような話ばかり。
果たして、今日はいったいなにが議題に挙がるのだろうか?
内容
『やわらか戦車』のゆるグダかつポップな作風で有名となったラレコ氏を中心にし、相変わらずの丁々発止でリズミカルなテンポとともにどうでもいいことをひたすら熱く討論していくディベートコメディ。
前作『ちーすい丸』のタレントのゲスト出演を除けばラレコ氏の作品としては初めて外部の声優を起用している。
毎回5分程度のショートストーリながら、そのテンポの良さからあっという間に終わっている小気味の良さが楽しい作品である。
当初タイトルはホームルームの頭文字を取って『HR』とする予定だったが同名のドラマが存在したためタイトルを変更した。
キャラクター
本作の主人公。
2年1組の学級委員長で、学活の中心人物。男子からは「委員長」、女子からは「ちほちゃん」と呼ばれる。
赤縁眼鏡で黒髪長髪。
毎回どうでもいいような議題を引っ張ってきては、クラスの面々をひっかきまわす。
論戦好きで理屈っぽく、色々とめんどくさい性格。
マンボウを被る、パジャマで駅まで行くなど奇行も目立つ一方、クラスで飼っていたカメが死んだときには一瞬悲しむようなしぐさを見せた直後に「次に飼う動物は何にするか」という議題を提示するなど薄情と言えるほどに切り替えが早い一面も。
黒田くん(cv:荒井聡太)
黒田一郎。保健委員を務めるインテリ系の眼鏡男子。
クラス一の秀才だが、頭の悪い人間を見下すクセがあるイヤミな性格。
医学部志望。
幽霊の存在を信じない筋金入りの医学一族であり、死亡した祖父が幽霊になっても自分が幽霊であると信じなかったほど。
ヒロシくん(cv:阿座上洋平)
金髪リーゼントでサングラスに眉剃りという、オールドスタイルを貫くヤンキー生徒。
かったるいので学活が嫌いだが、毎度ちほの無茶な議題に巻き込まれてツッコミ役に徹している。
根はやさしく、意外と可愛いもの好き。
ちほのことを下の名前で呼ぶ唯一の男子で、実はちほが初恋の相手だったらしい。
イナバくん(cv:照井春佳)
クラスのマスコット的存在。
頭がウサギそのものという寡黙な不思議キャラ。
動物が大好きで、クラスでは生き物係を担当している。
実はワイルドになりたいらしく、ヒロシの特訓の成果で野生化したことも。
将来の夢は日本一のサッカー選手。
ンヴァンギダくん(cv:CR岡本物語)
ピンクダイヤの生産地として知られる「ンッフッヌッッ王国」からの留学生。
独特な風貌に反して、割と冷静なキャラ。「日本は狭いが日本人の心は広い」と語る皮肉屋めいた一面も。
学活中はクラスメイトたちを観察しつつ、マイペースに議論に参加している。
実は王国のプリンスであり帰国を控えていたが、ピンクダイヤの枯渇で国が傾き王族が夜逃げしたことから日本にとどまることになった。
三ツ星レストランの料理が好きで二ツ星以下だとテンションが下がるらしい。
その他生徒たち
毎度ちほの無茶な議題に振り回されつつも、割とノリノリで参加している。
脇役の生徒たちはラレコ氏は一切配役を決めず、声優陣が収録段階で配役を決めていた。
制作
監督:ラレコ
脚本:ラレコ、吹原幸太
音楽:ラレコ
制作・著作:NHK・ファンワークス
脚本の吹原幸太は生徒のひとり宮本として出演している。
放送:NHKワンセグ2 毎週火曜日・午後9時55分〜10時00分
※再放送 毎週土曜日・深夜0時50分〜0時55分
漫画版
2012年12月19日に角川マガジンズから漫画版『コミック ガッ活!』が発売された。ラレコは監修としてクレジットされており、漫画は八谷美幸が担当している。オリジナルエピソード全22話を収録。