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やわらか戦車

やわらかせんしゃ

ネットアニメーター・ラレコが製作したFlashアニメ、および同作の登場キャラクター。戦車なのに硬くない、武装がない、そしてヘタレな「ゆるキャラ」。
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→まずはこちらを編集

→たいきゃく~~


→概要編集

ネットアニメーターラレコ氏によって生み出されたFlashアニメ、およびそのキャラクターである。通称「やわ戦」。

戦車なのに『やわらかい・非武装・ヘタレ』というべらぼーにゆるいテンションのゆるキャラ。

ライブドアとファンワークスが協力し、ライブドアネットアニメの連載企画として始動。

最初は歌アニメだったが、途中から5分前後のショートストーリーに切り替わり、livedoorで放映されている。


「強くてカッチカチのいかつい戦車を、可愛らしいキャラにしてみよう」

というコンセプトの下に立ち上がった作品で、2005年12月にlivedoorインターネットアニメーション(ライブドアネトアニ)で配信されて以来、40話を突破する超人気作品となった。

制作の一切(作画はもちろんBGM声優も)すべてをほぼラレコ氏が担当しており、そのハイクオリティさでも有名。新作が配信されればサイト内ランクで常に一位という、当時は横綱級の人気を獲得していた。


歌ネタは制作に時間がかかることから10話前後からショートストーリーへと転換され、以降グダグダユルユルでポップなラレコワールドが展開されていくようになる。


DVD絵本をはじめ、様々なグッズも販売されており、

一時期はやわらか戦車チャンネルというYouTubeチャンネルもあったが、現在ではファンワークスのチャンネルになっており、やわらか戦車の動画は2018年ごろまでは普通に見ることが出来たものの、現在は殆どが非公開となっている。


しかし2006年に「日本のメディア芸術100選」において、名だたる作品を差し置いてエンターテイメント部門1位を獲得したことから、ステマ疑惑をかけられ炎上。のまネコ騒動以来低空飛行であったflashアニメ文化だったが、この騒動は一時代の終わりを感じさせるものだった。後の100ワニ騒動に似たところもある。


2012年1月にて全53話で連載終了が確定。実に6年という長期連載が終了することとなった。

終了の理由については様々な憶測が飛び交ったが、正確な理由については作者も不明であるとしている。

一応の見解としては動画サイトの興隆が目覚ましくなり、Flashアニメそのものへの風当たりも厳しくなってきたことが一因ではないかと言われている。


→ネタの方向性編集

 基本的には、やわらか戦車のダメさ加減を前面に出したものがほとんど。

 たまに周囲のキャラクターにもスポットが当たり、後期のエピソードではどちらかというとこっちがメインになりつつある。

 兄者が空挺団に配置されてからはドぎつい風刺ネタをブッ込んでくることもあり、爆笑とともに作者の安否が気になるようなものも出てきている。(具体的には40-42話の通称『三角諸島編』)


→メディアミックス編集

  • 書籍『やわらか戦車』

やわらか戦車を題材にした絵本。やわらかベイビーのフード色違いが初登場した作品。

  • DVD『やわらか戦車』

第1話から第8話まで収録の1巻と第9話から第15話まで収録の2巻の計2巻。それぞれ書下ろし新作エピソードが収録されているほか、第8話はマスターデータ消失に伴い新しく作り直しており細部の描写が変更されている。

  • CD『やわらか戦車-Reworks-』

書下ろし新曲「波打ち際戦車ーズ」やアーティストコラボ曲などを収録。

  • ゲーム『タッチで退却!やわらか戦車』

2008年に発売されたパズルゲーム。ハードはニンテンドーDS

制限時間内に下画面に表示されたやわらか戦車が描かれたパネルを消していく。同じ色のパネルが隣接していると同時消しが可能で、一度に消したパネルの枚数が多いほど残り時間が増える。

オリジナルのショートストーリーも収録されている。

  • ゲーム『やわらか戦車すくい』

2010年に配信。iPhone/iPodtouch互換アプリ。金魚すくいの要領でやわらか戦車を回収する。


→やわらか戦車の性能編集

分類やわらか兵器
大きさ子供の背丈の半分ぐらい
重さたぶん果物ぐらい
武装皆無(小銃などの火器を構えることはできる)
速力(最速)子供の駆け足くらい
装甲ぐらい(指先でつつかれたらそこから腐る

結論、兵器としてまったく役に立たない。90式先輩をして「全自動悲しみ製造機」と言わしめるほど。武装も装甲もないに等しいのでそもそも戦車の定義に当てはまらない

「両」でも「台」でもなく「」で数えられている描写もある。

ただ耐久性は抜群でバスにパンパンに詰め込まれてもピンピンしていたが、同乗した鬼塚曹長はあわや複雑骨折寸前までいったことがあった。このことから鬼塚曹長は「妙なところでタフな部分がある」と評している。

唯一明確な弱点と思われるのが鋭利な物で、猫の爪で引っかかれる、ガラスの破片が刺さる、ハイヒールで踏まれるなど鋭利な物で刺されると出血する。


→やわらか戦車が武器として持ったもの編集

固定武装はないが身体(車体)の上部、あるいは側面に武器や道具を装備することが可能である。

通称「練り物キャノン」。ひもで結んでいるが所詮見掛け倒しだった。

通称「子育てキャノン」。初登場時はひもで結んでいたが後のメディアミックスでは後述の三文判のようにただ載せているだけになった。

見た目だけはキャノンっぽくなった。シャチハタではないようで朱肉がないと押せない。

初めてのマトモな武器。ただし第14話のサムネイルのみで本編では使用しなかった。

  • 雑草

その辺の草。鎖につないでヌンチャク代わりにしている。

  • 08式スナイパーガン

名前に反して実態は攻撃衛星の照準装置。マイクロ波を照射して冷え切った弁当を温めた。

実戦配備当初は数が少なかったため、マトモに戦ったことがない兄者たちには「義務を果たさないうちから権利ばかり主張しやがって(byジミ軍曹)」と支給されず、前述の雑草が支給された。

テストで兄者が射撃を行うが、全弾外した上に流れ弾がメガネに命中する(兄者の発言から何かを察し、メガネは射撃前に鉄帽を被って事なきを得た)。

テストでは兄弟内で唯一、兄者のみ組み立てが出来なかったが、空挺団に移ってからは体に異常がある状態でも、問題なく組み立てが出来るようになった。


→性格編集

 ここでは主役である兄者(あにじゃ)をメインに記述。

  • 基本は退却。生まれてこの方後ずさり人生。
    • 無限軌道は後退しかできないらしく、前進する際には無限軌道を足のように動かして前進する。
  • ヘタレ。「生きのびたい」と歌うほど生存本能だけは強い。
  • やるときはやる子。ただしよっぽど追い詰められないと無理。
    • 普段の戦闘能力はミジンコに負けるほど弱い。
  • 兄弟が少なくとも30152人いるが、全員同じ顔なのでなかなか見分けが付かない。
    • DVD2巻の特別編では50000人いる描写もある。
  • 赤ん坊の頃は世間や身の程を知らない分ものすごく勇敢。むしろベイビー達の方が兵士として優秀
  • なぜか年を取ると髪が生える。
  • 兵器ではあるが生殖行為が可能なんなんだアンタ
    • 最初期の頃は生殖能力は持っていない設定だった(やわらかベイビーの項参照)。

→作中の登場人物編集

兄者編集

『やわらか戦車』の主役を張るやわらか戦車。

ヘタレでいい加減だが、どこか達観している(…気もしないでもない)。

主に自業自得な理由でさまざまなトラブルに巻き込まれる。

幼少期は座布団運びに憧れていたらしい。

ひょんなことから鬼塚配下の空挺団員となった。

戦闘以外では器用なところもあり、何故かフグ調理師免許(2種類)を持っていたり、最初は失敗したが車の運転も出来る。


やわらかジェーン編集

長髪のブロンドとまつ毛が特徴の、兄者の『現地妻』。兄者との間に子供(やわらかベイベ)を儲けている。

バックするとブロンドの髪が履帯に絡まってしまうため移動するときは前進する。

戦争が激化して物資不足になっても、乳牛を放牧してベイベのミルクにあてがう逞しい一面がある一方、兄者が浮気をしていると勘違いして釘バットを片手に兄者を探すという怖い一面も持っている。

声優はkaolipさん。


やわらかベイベ編集

乳幼児期のやわらか戦車。ここでは兄者とジェーンの間にできた子供のことを指す。その他の個体は「ベイビー」と呼称されることが多い。

世間の恐ろしさを知っている兄者と違い、株で儲けて六本木ヒルズにオフィスを構えたいと前向きな願望を持っている。

この頃は専門の鑑定士が必要なほど、性別の判断が難しい。


90式先輩編集

兄者たちやわらか戦車の先輩。実車とは異なり茶色単色になっている。

鍛え上げられたカッチカチのボディと、強力な大砲を武器に持つ歴戦の兵士。

男気の塊で、なんだかんだで兄者たちの世話を焼いている。

(実在の戦車がモチーフなので当然)カナヅチ。

最初期には「きゅうじゅっしきせんぱい」と呼称されていたが後に「きゅうまるしきせんぱい」に読み仮名が改められ、以後のメディアミックスでのキャラクター紹介では「90式と書いてキューマル式と読む」という一文が掲載されている。


戦子さん編集

戦場で弁当を売っている74式戦車。女子なので全身がピンク色になっている。実車の投光器の部分が目になっており、そこにメガネをかけている。

90式先輩に流れ弾から助けられたことをきっかけに好意を抱き、彼の前ではメガネを外して化粧をしている。

現役の頃は北海道勤務で毎年雪像つくりに駆り出されていたため、12時間で雪像の城をいくつも作れるほど雪像つくりが得意。


ジミおじさん編集

アフロヘアーで褐色の肌をしたおじさん。ジミ・ヘンドリックスに似ているからジミおじさんと呼ばれているが、本名は不明。

ある時は空港警備員、ある時は紅白に出場するほどのマラカス奏者、またある時は兄者たちの上官という登場するたびに職業が変わる謎のおじさん。しかし共通するのは、アコギな商売で戦車たちや自衛官たちから儲けを得ている、いわゆるダメな大人であること。

千葉県の同じ中学校出身と知って以来鬼塚曹長とは仲が良く、彼からは「ジミ」と呼ばれている。

ジャニスという10年以上離れ離れの許嫁がおり、めでたく結婚している。

職業が一定しなかったこともあって登場するたびに服装が変わっていたが、ジャニスと結婚する前後には空手の道着を着て登場するようになった。

DS版ゲームでは軍服姿で「ジミ軍曹」を名乗っている。


ジャニス編集

ジミおじさんが北海道の牧場に残したまま、10年以上も音信不通になっている許嫁。とてもシャイなので写真でも顔は映っておらず、ジミおじさん以外は誰も見たことがない。

しかもジミおじさんは何度も名前を間違えていたため兄者からは実在するかさえ疑われていた。

いわゆるヤンデレで、10年の間に何があったのか現在の彼女の家は壁一面に不気味な文字が書かれたお化け屋敷のようになっており、彼女自身怪奇現象を起こしたり、生肉が好きだったりと人間かどうかすら怪しい……

ジミおじさんと結婚してからは兄者たちの近所に家ごと引っ越してきた。

会話をする必要があるときには壁の血文字で筆談する。

兄者のことは邪魔者扱いしていたが鬼塚曹長はお茶とお菓子でもてなしていた。


鬼塚曹長編集

第一空挺団を指揮する、言わずと知れた鬼隊長。通称:歩く暴力装置。フルネームは鬼塚鬼男。

空挺団の隊員の約半数が失われるほどの大損害を被ったことから兄者を空挺団に引き入れた。

上空から垂直に落下しても平気だったりと、けっこう人外じみた身体能力を誇る。曰く「パラシュートなんて飾り」。

ものすごくいかついが見かけによらず部下思いで、彼らを(無理矢理)遊びに誘ってはブログで公開していたりと茶目っ気もある。

一日三食食べなければ落ち着かないほどのラーメン好きで、最近ではコスプレも趣味という事が発覚した。

愛車は三菱・ミニキャブ


自衛隊の同僚たち編集

人間の隊員の皆さん。

荒くれっぽいが、いい人たちが多い。

主に第一空挺団の岩田という隊員が登場し、兄者と共に鬼塚に振り回される。

同じく第一空挺団の隊員である通称メガネはやわらか戦車の個体識別能力を持つ珍しい人間である。

名称のみでは田中という隊員がおり、よく地雷を踏んで病院送りになっている(鬼塚曰く「田中マジック」)。因みに兄者同様既婚者で、鬼塚に無理矢理遊びに誘われて「超絶めんどくせー」とボヤいたこともあった。

そのほかの部隊では90式先輩の北部戦線での相棒中田という機関銃手が登場。90式先輩を「キューマル」と呼び、90式先輩に退役して戦子さんと弁当屋を経営することを勧めていた。


その他のやわらか戦車編集

量産されているらしく、上述の通りかなりの数が存在する。

兄者はその名の通り彼らの長兄なのだが、身体能力は最下位

初期の頃は次男と三男も兄者のようなメインキャラだったが、兄者が第一空挺団に入るころにはめっきり見なくなった。


やわらかベイビー編集

前述のとおり兄者の息子以外の個体は「ベイビー」と呼称される。

実は最初期は乳幼児期のやわらか戦車ではなく、戦場に落ちていた兵器の部品の残骸から生み出されたやわらか戦車の簡易量産型で、やわらか戦車に生殖能力は存在しないという設定だった。第8話時点でこの設定は消滅し乳幼児期のやわらか戦車という設定になった。

第10話で「近所の子」として登場したピンク色のフードの個体以外はモブキャラ。黄色のフードの個体もいる。


その他の戦車編集

主に「五式戦車」と呼称される五式中戦車に似た戦車がモブキャラとして登場している。

第2話には99式自走155mm榴弾砲が登場していたがそれ以降は登場していない。


エイブラムスさん編集

DS版ゲームに登場した90式先輩のアメリカの友達

慣れ寿司など日本食の知識は豊富だが、「武士道とは死ぬことと見つけたり」と語り兄者にダイナマイトを括りつけて敵に自爆攻撃させようとするなど軍事関係の感覚は戦前で止まっている節がある。

本編でも第2話以降モブ戦車としてM1エイブラムスが登場していた。


缶(元)総理編集

名前から想像される通り、モチーフはあの人。度々テレビで出演している。

政治はすっから缶だが、身体能力は常人のそれを遥かに上回る超・武闘派。総理の座も腕っぷしで闘神・由紀山鳩夫からもぎ取った。


やわらかアトム編集

2007年10月から2008年10月まで制作された『鉄腕アトム』とのコラボ作品。全7話。

手塚プロダクション公認のコラボ企画としてスタートし、アトムの能力を得た兄者「やわらかアトム」が町の平和を守るために奮闘するが、結局中身は兄者のままなので能力を持て余して自滅する。

第1話から第4話はラレコ氏の作品としても初の長編作品「地上最大のロボット編」で、戦闘シーンも多数盛り込まれるなど手の込んだ作りではあったが、この間ラレコ氏は『くわがたツマミ』を含めて月に3本の新作を作らなければならないと多忙を極め、第4話は未完成のまま公開された。

そのためか第5話以降は不定期での公開となり、2008年10月の第7話をもって事実上の終了となった。

この後に公開された本編第16話も当初前半のみが公開されるなど当時のラレコ氏の制作スケジュールが逼迫していたことがうかがえる出来事だった。


やわらかアトム編集

鉄腕アトムの能力を身に着けた兄者。頭頂部はアトムの髪型を再現しており、無限軌道にはジェットエンジンを搭載し飛行が可能。

10万馬力のパワーを持つが結局は兄者なのでお茶の水軍団の使いっ走りをさせられるなど扱いは悪い。

気が弱く新聞の勧誘を断れず、世界中の新聞が自宅に届く

お茶の水軍団編集

お茶のジミ博士、お茶のマル式先輩、お茶の水ジェーン、お茶の水ベイベの4人(1人+1両+2匹)。

せっかくのコラボ企画だったのに全員お茶の水博士だったのでアトムもガッカリした。

ウランちゃん編集

やわらかアトムの妹。やはりやわらか戦車をベースにウランの髪型を再現した頭頂部が特徴。

プルートゥの新聞勧誘を断ろうとするが、巨大洗剤攻撃を受けピンチに陥る。

プルートゥ編集

プルートゥを模したやわらか戦車。海外製でありアトムとお茶の水軍団を見下していた。

当初は活動目的は不明で街中を暴れ回っていたが、後にアトムとウランに新聞の購読を勧誘する新聞社員だったことが判明。

きっぱり断り続けるウランにジェーンの目測で10年分はありそうな巨大な箱入り洗剤でアトムたちの家を押しつぶそうとしながら購読を迫るが、最後はお茶の水軍団の反撃とアトムの一撃で契約書を破られたことから撤退する。


pixivでの「やわらか戦車」編集

pixivでは『やわらか戦車』そのものよりも、「やわらか戦車化したキャラ」のイラストが圧倒的に多い。


いまいち戦車つかまると しんでしまう。柔らかそうなサトノダイヤモンド


突如としてやわらか戦車のイラストを投稿し話題になったVtuberにちなんだこんなイラストも。

やわらかサロメ


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自衛隊 第1空挺団

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