概要
『YAT安心!宇宙旅行』は、第1期が1996年10月5日から1997年9月27日まで全50話、第2期が1998年4月11日から同年10月3日まで全25話、NHK教育テレビで放送された。
またNHK番組コレクションでも配信されていた。2013年よりCATV・チャンネルNECOにて放送。
漫画版『YAT安心!宇宙旅行』は、原案者の西川伸司により全6巻が刊行された。
漫画版の続編『新YAT安心!宇宙旅行』は、全3巻が刊行。
番外編に『YAT安心!宇宙旅行スペシャル過去編』、『YAT安心!宇宙旅行スペシャル未来編』、『YAT安心!宇宙旅行スペシャル総集編』が各1巻が刊行されている。
他に、エニックスの雑誌・月刊少年ギャグ王(作画:川本祐太郎)にて1997年1月号から9月号まで連載された漫画も存在する。全1巻。
連載が開始されたのは第1期放送の後半ぐらいからで、第2期のコミカライズはなかった。
ストーリー
1期
宇宙歴5808年、外宇宙に進出した人類はだれでも手軽に宇宙旅行ができる時代が訪れていた。星渡ゴローは、行方不明の父親を探すために小さな宇宙旅行会社「YAT」のツアーに参加したのだが、残念ながらツアー先の惑星には父の手がかりがなかった。更にはツアーの最中に惑星にいた手がかりだと思われた老人に宇宙船YATダブを壊した濡れ衣を着せられた(この事件に関してはダブの運転手やYATの社長の養女兼看板娘にも責任はあると思われる)。そして宇宙船弁済(但し無実の罪)のためにYATの一員としてタダ働きをしながら、父親探しの旅をすることになった。
2期
マザー次元トンネルの暴走事件から半年、父親との再会をきっかけにゴローは正式にYATの一員として活動している。そのYATにモニカという勝気なアルバイトの少女が加わって会社内はいつもにもまして賑わっている。
そんな彼らに母星に帰った桂が地球に戻ってくるという連絡を入れて、一行は彼女を迎えに行く。感動の再会を果たした彼らは、ある現象によって見知らぬ遠い宇宙に迷い込んでしまう。その宇宙で、YATはその宇宙の発明家の老人・ノート博士とその助手の少女・マロンと出会う。実はマロンは凍結状態で宇宙を彷徨っていたところを博士に拾われて、彼女の秘密を探るために自らが発明した瞬間移動マシンを使って故郷を探そうとするが、マロンの迷いや不安が元で実験が失敗してしまい、実験に巻き込まれたYATが呼び寄せられてしまった。作った張本人のノート博士と心に迷いが生じてしまったマロンは反省して、マシンの調整をして彼らを元の場所に帰そうとするが、その矢先に宇宙征服を企むガノン帝国が彼らを狙って現れて、YATのメンバーは立ち向かうも、次第に追い詰められてしまう。ノート博士は自らの宇宙船を犠牲にYATのメンバーを救いマロンを連れて脱出をしようとするが、ガノン帝国に見つかってしまい、捕らえられてしまう。しかし、マロンを彼らを探していたゴロー達の元へ逃がして、マロンを保護したYATは辛くも危機を脱した。事情を知ったYATは地球に帰るためにガノン帝国と戦う決意をする。しかし、問題はガノン帝国がどこにあるのかが不明だった。
ガノン帝国を探しているYAT達をよそにノート博士は知恵を絞ってガノン帝国を脱出すると、YATと合流する。しかし、博士のミスでYATは包囲されてしまう。ヤマモトはゴロー達を庇って、ガノン帝国に捕まってしまい、帝王ガノンの魔力によって洗脳されてしまう。
ヤマモトを失ったYATはまたもやノート博士を捕らえられてしまい、2人を救う為に改めてガノン帝国に立ち向かうことを決意する。
登場人物
YATメンバー
星渡ゴロー(CV:くまいもとこ)
天上院桂(CV:椎名へきる)
ヤマモトカオル(CV:梁田清之)
ウッチー(CV:鈴木勝美)
カナビー(CV:山口勝平)
第1期
ブッキー(CV:三田ゆう子)
星渡ハルカ(CV:渡辺久美子)
星渡ダイゴ(CV:小杉十郎太)
藤吉(CV:納谷六朗)
つゆ子(CV:三田ゆう子)
キャプテン・ロック(CV:矢尾一樹)
ナナコ(CV:永島由子)
ハチベー(CV:長島雄一)
カネア・マリーゴールド(CV:こおろぎさとみ)
アン・マリーゴールド(CV:田中敦子)
ドンズ・マリーゴールド(CV:宮本充)
ダニエル(CV:高木渉)
MAM(CV:三田ゆう子)
ムサシ(CV:北村弘一)
ドリス・アンダーソン(CV:平松晶子)
第2期
モニカ・フランソワーズ(CV:増田ゆき)
マロン(CV:丹下桜)
ノート博士(CV:麻生智久)
ガノン(CV:若本規夫)
バラス(CV:飛田展男)
ドツーク(CV:真柴摩利)
サグール(CV:岡野浩介)
スルメ(CV:梅津秀行)
主題歌
オープニングテーマ
「HEAVEN」(第1期)
歌 - HIM
「エヴァーラスティング・ループ」(第2期)
歌 - Supersonic Float
エンディングテーマ
「だめよ! だめよ! だめよ!!」(第1話 - 第25話)
歌 - 椎名へきる
「MOON LIGHT」(第26話 - 第50話)
歌 - 椎名へきる
「純」(第2期)
歌 - 椎名へきる
イラスト
関連タグ
スペースオペラ - 1期がこのジャンルに当てはまる。
ポケモンショック - 第1期・第25話「まぼろしのオヤジ!」でポケモンショックと同様光の点滅が原因で気分を悪くした視聴者が25人現れた。当初NHKではその原因がわからず、ポケモンショック後にNHKが当作品の第1期・第25話の件を明かし、「この時原因がわかっていたら、ポケモンショックは防げたかもしれない」と陳謝。
パワーレンジャー・イン・スペース - 2期と同年に放送。宇宙旅行+2期のバトル展開に加え、1期終盤で見られたドラマ性を兼ね備えている。翌年の『ロストギャラクシー』も同様。
ビーストウォーズ(メタルス含む) - 1期・2期共にOPで最終回のみ特別なボイスが追加収録されており、日本語吹き替え版では本作のこの手法が踏襲されている。
ロボボプラネット - 物語の発端となった異空間絡みの大事故による親子の別離がストーリーの根元となっている点が類似。余談だが、過去作オマージュの対象となった作品の発売時期が本作1期と同時期。出演声優は3年後の別のNHKの本気。