ガラゴン(それいけ!アンパンマン)
がらごん
CV:飛田展男
映画『それいけ!アンパンマン 空とぶ絵本とガラスの靴』に登場したガラスがモチーフの敵キャラ。
『シンデレラ』の続編とされる絵本『シンデレラの靴』に出てくるおとぎの国で、ガラスの靴が突然二手に分かれて以降に突如として現れ、おとぎの国を襲った巨大な魔人。
おとぎの国をメチャメチャにした後は、ガラスの谷で片方のガラスの靴を守っている。
一人称は「オレ」。
ガラスを通り抜ける力を持つほか、口から吐き出す朱色の液体は触れたものをガラスに変える力を持つ。
かなりの巨体だがこの2つの能力をもちい、周囲をガラスに変えてはそこを透過しながら移動するため、実質的に神出鬼没。
その巨体に見合う怪力のほか、体も頑丈で、新しい顔に交換したばかりのアンパンマンでも削ぐのがやっとなほど。
また、透明で不可視の尻尾も持っており、場所や光量によってはガラ空きと思って背後から攻めると、手痛い反撃を受けることになる。
劇中ではばいきんまん達に騙されてドキンちゃんをシンデレラと思い込み、アンパンマン達を襲う。
アンパンマン達を次々ガラスに変えてき、最後にカボちゃんからガラスの靴を奪い取ろうと詰め寄った。
しかし、過去との決別を決めた彼女は、ガラゴンにむかってガラスの靴を放り投げる。
靴が顔に当たって砕け散った瞬間、放心して転落するガラゴンの瞳には驚きの光景が......
なんと、その瞳には離れ離れになった王子の姿が!!!
ガラゴンの正体は魔法で巨大なガラスの魔人にされてしまった王子様だったのである。
この事実に最初に勘付いたのはドキンちゃん。
魔法で変身させられたと嘘吐く彼女を見て嘆き悲しみ、自身の正体に勘付いた彼女へ「王子はもういない」と寂しげに告げるシーンでハッとなった視聴者もいたことだろう。
カボちゃんは王子の剣がガラス漬けになっているのを見つけてしまっために、「王子さまはガラゴンにやられてしまった」のだと、ガラスの靴を投げつけるまで勘違いしていた。
城の屋根から転落し砕けてしまうが、すべてを悟ったカボちゃんの後悔の涙でガラスの靴が元に戻り、正規の持ち主である彼女が靴を履いたことで、砕けた破片が集まって王子の姿に戻った。
ちなみに、王子様の姿の時の一人称は「私」。
その後は全てが元通りになったおとぎの国で、シンデレラ共に幸せに暮らしたとされる。
ちなみにガラゴンと王子はTVアニメでは出ていない。