概要
2012年に世界耐久選手権(WEC)が再始動するのに併せてルマン24時間レース限定で設けられた賞典外のクラス。
主に革新的な技術を披露する、もしくは自動車に関する独自の理論を証明する事を目的に開発された車両が参戦する。
なお参戦枠は1台のみである。
これまでに参戦した車両一覧
2012年
車体の重量が半分ならエンジンの出力が半分でも通常のプロトタイプカーと同等のパフォーマンスで走れる事を証明するべく開発された車両。
車体はアストンマーティンのLMP1用車両、エンジンはジュークの直列3気筒をベースに開発された。
本山哲ら三人がドライブしたがリタイアした
2014年
デルタウイングの設計を素にモータースポーツの世界でゼロ・エミッションを実現すべく開発された。
シリーズ式ハイブリッドシステムを搭載しエンジンで充電しながら走行する。
デルタウイング同様本山哲らがドライブし電気の力のみでサルトサーキットを一周してみせたが30分足らずでリタイアした。
2016年
既存のLMP2車両をベースに障害者でも操縦出来るよう改造された車両。
壊死性感染症で四肢を失ったフレデリック·ソーセ選手の為に開発された。
ちなみにソーセ選手とトリオを組む二人のレーサーは健全者でソーセ選手がドライブする時のみ障害者用の操縦装置が搭載出来るようになっている。
ガレージ56の車両として初めて完走した。
2021年
上記のモーガンと同様、障害者用に改造されたLMP2車両でモーガンがオープンプロトだったのに対しクローズドプロトになっている。
二輪事故の後遺症で下半身不随となった青木拓磨選手とナイジェル・ベイリー選手他健全者1名がドライブし完走した。
2023年
NASCARの新世代車両をルマン24時間レースに参戦出来るよう改造した車両でNASCARのレースでは不要のヘッドライトが装備された他WECで使われているカーボンニュートラル燃料に合わせたエンジンの調整や軽量化等が施されている。
F1&スーパーGTの王者であるジェンソン・バトン選手の他、NASCARを代表するレーサーであるジミー・ジョンソン選手、ルマンの優勝経験者であるマイク・ロッケンフェラー選手がドライブする。