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概要編集


シャドーハウス』に登場する生き人形

ご主人様ステラ。小柄で、三つ編みにした黒色のおさげ髪が特徴。



姿は158話で何者かによってツタ状化のすすに館内のこども達が襲われていく中、臨時の星つきとなっていたパトリックリッキーが救助活動に当たる中、逃げ遅れかけたところをリッキーに助けられた1対として登場している。


後に、主人公のケイトとその生き人形のエミリコ星つきとなって初めて開催されたお披露目前の試験を受ける新人5組の中で登場。その時は主人共々遅刻をして試験会場前に最後に到着していた。


当初はその立ち振る舞いから嘗てのラムのような大人しさを感じさせるような性格かと思われていたが…。






関連タグ編集


シャドーハウス 生き人形(シャドーハウス)


エミリコ ケイト・シャドー




























ネタバレ注意編集






























「今の所どちらも仲違いさせようって魂胆が見える」






「新人いびりはさぞ楽しいんだろうよ」









第三勢力のリーダー編集


それは、試験前に星つきのケイト自らが本来ならシャドーハウスのルール違反である「試験内容の公表」を話す事でこども達を救おうと考える思惑にも、それを見据えて前回ケイト達が挑んだ試験とは違う内容に変更したエドワードの思惑にも当てはまらない第三勢力――即ち「新人5対」組の中からその発言は為された。



「舐め腐りやがって」



明らかに毒のある言葉を吐いたのは不安そうな顔をする新人4対とは全く正反対の、自身の主人とも違う、明らかにただ一人、機嫌の悪い顔をした生き人形・キャンディだった。


そもそもこの5組の新人の生き人形達は、ある事件でこども達の館からの洗脳珈琲の供給が止まっている状況下で一番珈琲の摂取量が少なかった組であった事も影響してなのか、既に洗脳が触けている状態で、ケイトとエドワードそれぞれの思惑について独自に相談しあっていた。




そのリーダー的役割をキャンディが担っていた点でも読者はびっくりだったのだが、さらに驚かされたのは試験の合間にエミリコが口にした言葉である。






「師匠…」






サーカスの花形の思惑編集

それは、エミリコがまだ無名の「雑用」だった頃の、シャドーハウスを訪れるずっと前の記憶。彼女が所属していたサーカス団ではまだ碌な芸も出来ない新人は全て「雑用」と呼ばれており、反対にステージで活躍する団員は個人の名前を持っていた。その内の一人、乱雑な口調ながら芸の練習をする団員を指導していた三つ編みのおさげの「少女」に団長は声をかける。



「何やってんだ 花形のステラがやることじゃねえぞ」



そう、この「ステラ」こそが後のキャンディとなる「少女」であり、エミリコも彼女の指導を受けて芸を磨いてきたまさに「師匠」足りうる存在だったのである。その立場は花形というだけあって団長を一括して黙らせるほどの影響力があった様子。ただし、彼女の記憶から「師匠」と呼んでいたのはエミリコだけの模様。


――しかし、サーカス団がすす島に入った後、ある日彼女は突然失踪した。そして、突然花形がいなくなったサーカスの「綱渡り」演目の代理を務めたのが、誰であろうエミリコだった(当時は器用に芸をこなしているように見えるがケイト曰く「無理をしていた」との事)。


謎の失踪を遂げて、再び姿を現した「師匠」の姿に師事を受けたエミリコは困惑したと同時に疑問も抱いていた…それは、キャンディ=ステラは本来の性格なら「通常のルートである、学校に通って選別会を受ける道程」を通るようなタイプではないという点。竹を割ったような性格の師匠からして、そんな真面目な事をするようにはエミリコには見えていなかったのかもしれない。


が、実際は彼女はちゃんと正規のルートで正真正銘選別会に選ばれてシャドーハウスへとやってきた。(実は46話でライアンとドロシーが担当した選別会の合格者の内の一人。)


若い貴族の夫婦の養子となり、苦手な勉強を死に物狂いで頑張って選別会に選ばれた彼女の目的は何を隠そう第二の人生の謳歌である。サーカスの花形として長くやってきた彼女だったが、シャドーハウスの噂を聞いて貴族の館に興味を抱いたのかサーカスからの失踪の理由だった。


しかし、読者もご存じである普通の館ではないシャドーハウスの珈琲による洗脳は免れず、彼女もそれを口にして館につれてこられた…筈だった。



彼女が正気を取り戻したのは、まだ館に入る前の「モーフが人間の姿に擬態する部屋」の中だった。余りにも早い段階で洗脳が解けた理由としては本人曰く、「元から胃が強く、普段から水を多く摂取しており、加えて珈琲が大嫌い」という、元来珈琲を受け付けない体質や性格だった事に加え、珈琲自体に何か仕込まれている事にも気づいてた模様。与えられる珈琲を毎日捨てていた事で洗脳を逃れたまま彼女は館に入る事となったが、すでにその心境はある程度「真実」に辿り着いていた。




「ここは貴族の館なんかじゃない 死ぬまで化物に騙され、洗脳され、搾取される場所」




常人ならその真実に気づいた所で逃げ出すか怖がるかする所、彼女は全く別の「新たな目的」を掲げる。




「あたいは今までサーカスの花形だったんだ」


「化物を調教して、この館を乗っ取ってやる!」




こうして、ケイトとも別の勢力とも違う「反乱分子」は誕生したのである。






性格・能力編集


サーカス時代から変わらない、乱暴な物言いや平気であぐらをかくような豪快な振る舞いで、一人称は「あたい」。但し、その思考は相当な知恵物。館のルールを大体把握すると、サーカス時代の名前である「ステラ」をあっさりと明け渡したと同時に部屋の中にあったお菓子から新しい自分の名前を「キャンディ」に決めるなど、判断力・行動力も高い。


表面的には大人しくしていてもその心中は虎視眈々とケイト達星つきや大人であるエドワードを出し抜こうと思考を巡らせている。それまでのドジっ子のような振る舞いは勿論わざとであり、サーカス団の花形であった実力を如何なく発揮すればエミリコ以上の身軽さ・器用さを持っている。他にも、劇中でエミリコが披露する腹話術は過去に彼女が使用していた技を真似て会得したものだった。


前述の新人チームにリーダーシップを取り、主人であるはずのステラに対しても試験前からすでに主導権は彼女が上。「生き人形はシャドー一族を敬う」ルールなど露ほども取らない。彼女の性格上そうなってもおかしくはないのだが、後にエドワードの3階の大人達への報告の中に衝撃の事実があった。




「30歳です」


「は⁉」




それまで報告を適当に聞き流していた3階の大人達でも一斉に声を上げる。本来12歳以下の子供だけを呼び込むシャドーハウス内に、まさか「子供の姿をした30歳の大人」が入り込むとは考えたことが無かっただろう。


ステラ=キャンディはその驚異的な身体能力で多くのサーカス団を渡り歩いていた「ベテラン」であり、彼女の売り文句はずばり「永遠のこども」(現実世界で言う所の「小人症」だと思われる)という、まさに「見た目は子供、頭脳は大人」という見出しそのままが当て嵌まってしまう存在だったのである。サーカスでの他の団員を下に見る態度も言動も、サーカス団員として充分なキャリアを積んだ「大人」だったことに他ならない。シャドーとして擬態したばかりのご主人様は本来のステラの性格を模倣せず(もしくは大人しくしていた偽りの様子を模倣していたか)、年相応の少女の性格をしているために生き人形の「大人」に主導権を取られた様でいるのも納得である。

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