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地上デジタル放送はアナログ放送に比べて受信障害に強いが、山陰やビル陰などで地デジを受信できなくなった地域が存在している。そのような地域ではケーブルテレビに加入するか地デジ難視対策衛星放送に頼ることになるが、前者の場合各家庭で工事が必要、後者の場合恒久的に使用できないというデメリットが有る。

そのようなデメリットがないのがギャップフィラーの強みと言える。

仕組み編集

山の上やビルの屋上などに受信設備を設け、そこから光ケーブルや電波などにより送信設備まで電波を届け、携帯電話の基地局に似た送信設備から電波を発射、各家庭はUHFアンテナで受信する。

特徴編集

  • ワンセグが受信可能

ケーブルテレビではフルセグ放送は視聴できるが、携帯電話などで視聴できるワンセグは視聴できない。しかしギャップフィラーは通常のアンテナ受信と同じように電波で放送を届けるためワンセグもきちんと視聴できる。

  • 設置工事が簡便

ケーブルテレビの場合、先述したように対象地域全体の各家庭で工事が必要になるし、そもそもケーブルテレビがサービスを提供していなければそれすら利用できない。

  • メンテナンスが容易

設備が簡素な構造なのでメンテナンスがしやすい。

  • 災害に強い

ケーブルテレビの場合、災害などでケーブルが断線すると途端に放送がまったく受信できなくなる。しかしギャップフィラーの場合は受送信設備と伝送回路の復旧だけで済ませることが出来るため優位性がある。

SHFギャップフィラー編集

現在UHF帯域の物理チャンネルは逼迫しており、新たに中継局を開局することが難しい地域が都市部などにある。しかし電波の帯域の一つであるSHF帯域を利用したギャップフィラーの研究が進められており、いずれは実現するとみられる。

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