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概要編集

日本語に直すとセンチメートル波。名前の通り波長が1cmから10cmと非常に短い。英語ではSuper High Frequencyと言い、そこから頭文字を取ってSHFと呼ばれる。UHFなどと同じマイクロ波の仲間である。

特徴編集

波長がUHF以上に短く回折しにくい。そのためアンテナなどを小型化出来る。しかし大雨が降ったり、大雪が降ったりすると受信状態が極端に安定しなくなる。BS放送で地上波でやらない深夜アニメを録画してたら夜中に大雨が降って途中で録画不能になっていたなんて悲劇が起きることも。

使用例編集

身近なものだと衛星放送の電波で使われる。パラボラアンテナはSHFを受信するために最適化されたアンテナである。

アナログ放送時代、大きな建築物が建設されたことでVHFUHF波を直接受信できなくなった地域の難視対策としてSHF波による中継局が開かれた。SHFは波長が短く、飛ぶ範囲をUHF以上に細かく限定できるためこのような中継局が存在した。

存在したのは宮城県仙台市のニューワールド中山中継局東京都足立保木間中継局千駄ヶ谷中継局大井町中継局神奈川県横浜市の山下町中継局愛知県岡崎市の岡崎明大寺中継局兵庫県神戸市の垂水区内SHFテレビ中継局、南あわじ市の淡路三原テレビ・FM中継局でいずれも既に廃局となっている。最も早く廃止されたのは岡崎明大寺局で1994年3月廃止。最後まで残ったのはニューワールド中山局で2012年3月に廃止された。ちなみにニューワールド中山局は仙台大観音像の頭頂部に送信アンテナが置かれていた。

しかし地上波テレビ放送がデジタル化された現在、デジタル難視聴を解消するために新たにSHFギャップフィラー局の研究が行われている。研究結果は総務省のホームページで読める


衛星放送以外にも無線LANの電波やETC、レーダーなどにも使われる。

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