概要
東南アジアのボルネオ島とスマトラ島に分布するドジョウ上科の一種。
長らくドジョウ科であるとされていたが、2012年以降はアユモドキ科に分類される。クラウンローチ属(Chromobotia)にはクラウンローチ一種のみが分類される。
黄色い体色に黒い縞模様をもつ。ヒゲは6本。
体型は細長くないため、一般的に想像するドジョウ像とはかけ離れたものとなっている。
最大で30cm程度に成長するが、大きな河川や湖沼で育ったものでない限り、通常は10cm前後にしか成長しない。
目の下にトゲがあり刺さると痛い。これは、大型ナマズやライギョなどの天敵から身を守る際に使うと思われる。
スマトラ島産クラウンローチの腹ビレは赤橙色一色であるが、ボルネオ島のクラウンローチには赤橙色に黒が入る。
魚は一般的に普段と同じ体勢で寝るが、クラウンローチは人間の様に横になって眠る習性があり、
危険がない事を確認すると、横向きに倒れる様に寝始める。
昼行性だが、安全なら昼でもかなり長い時間寝続ける。
日本では熱帯魚としても知られ、ポピュラー種となっている。
高い好奇心をもち非常に活発な為、他の魚にベタベタ絡み、避けられてしまうことも多いが、
基本的に問題を起こすことは多くない。
丈夫な種類だが水質変化にはやや敏感で、水換えを雑にすると調子を崩しやすい。
調子を崩すと白点病を発症する事が多い。
寿命がかなり長く、10年以上生き、40年以上生きた記録もある。