指揮官、クーパーだよ!
共に仲間と、世界の未来のために戦おう!おー!
プロフィール
レアリティ | SR |
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所属 | アズールレーン・ユニオン |
艦種 | 駆逐艦 |
艦級 | アレン・M・サムナー級4番艦 |
イラストレーター | 黑帽十三天 |
CV | 岡咲美保 |
入手手段 | 小型艦建造 |
自己紹介 | アレン・M・サムナー級駆逐艦のクーパーだ!アレン・M・サムナーとモールとオルモック湾で敵と戦って、でもそこまで頑張れなかったような… むむむ、無念!あの酸素魚雷、流石にこのクーパーの目を以てしても発見できなかった! |
公式紹介文 | アレン・M・サムナー級の一隻。世話焼きで、他人を颯爽と助ける自分が一番かっこ思っている※「自己完結型ヒーローバカ」。弱点はネコ。作戦行動中以外は見かけるとたちまち注意力が吸い込まれてしまうほど。 |
※原文ママ。「かっこいいと思っている」の脱字か?
概要
ゲーム『アズールレーン』に登場するKAN-SEN(キャラクター)のひとり。
2020年3月26日~4月9日のイベント「闇靄払う銀翼」の期間限定建造にて実装された。2024年1月現在では小型艦建造に常設されている。
キャラクター像
容姿
黒髪のショートカットに赤い目をした少女。
服装は姉妹艦と同様のオフショルダー・ノースリーブの白いトップスに黒いアームカバー、黒のコルセット、白に黒線入りのプリーツスカート。上からはマントを羽織っており、表がネイビーブルー、裏が黄緑という配色はボルチモアを連想させる。
頭には「CAST OFF」と書かれたヘアバンドをしている。戦闘開始時にも叫んでいるが、別に防御力を犠牲に速度が上がったりはしない。おそらく「なんかヒーローっぽいカッコいい決め台詞」的に使っているのだろう。
艤装は他の姉妹艦とは異なり小ぶりだが、探照灯を搭載した浮遊ユニットがついている。
なお、実はSDキャラ変顔勢だったりする。
性格
公式紹介曰く「自己完結型ヒーローバカ」。
いかなる時も自らをヒーローと信じて疑わず、今日も今日とて人助けに奔走している。
書類仕事がからっきしだったり、索敵のはずなのに必殺技名を叫んで突撃したりと少々足りないところもあるが、やるべきことをきっちりこなす実力と志、そして誰かを助けたいという真心は紛れもなく本物といえよう。(前述の突撃も、濃霧の中という難しい状況ながらセイレーンの艦隊を見つけ、増援要請もぬかりなく行っている)
ヒーローオタクのリノとは気が合うようで、イベントストーリーでは共闘した際に自分用のガジェットを作ってもらう約束をとりつけていた。
着せ替え
- 烈日のテニスバトル(L2D対応)
テニスウェア。
立ち絵は試合の真っ最中を描いており、対戦相手は響。
ボールを取ろうと前かがみになっているのだが、ウェアが大きすぎるせいかいろいろと見えそうになってしまっている。
- 聖夜の温かい贈り物
サンタ衣装。
皆の分のプレゼント包装をてきぱきとこなす傍ら、自分の分も気にしたりと年相応な面も。
性能
ステータス値はSSRである姉のアレン・M・サムナーをレアリティ相応に丸めたものだが、水上機を呼び出して爆撃を仕掛けるという類を見ない固有スキルを持っており、特に対潜で独自の強みを発揮する。
スキルをフル活用するには、イベントで同時実装された設備「PBY-5Aカタリナ」が必要。ヒーローらしく活躍させてあげたいなら是非とも装備させてあげよう。
スキル
- サイクロンブラックキャット(攻撃)
1 | 戦闘開始後20秒ごと発動。10秒間自身の火力が5.0%(MAX15.0%)アップし、敵潜水艦を10秒間探知済み状態にし受けるダメージを1.0%(MAX10.0%)上昇させ、さらに一回攻撃する水上機を呼び出すLv.1(MAXLv.10) |
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2 | 自身が【PBY-5Aカタリナ】を装備している場合、自身の耐久が最大値の40%を下回った場合に一度だけ発動。水上機による特殊航空攻撃を行う(威力はスキルレベルによる) |
一つ目の効果は時限での火力バフと潜水艦への与ダメージ上昇、さらにカタリナでの対潜爆撃。こちらはカタリナなしでも発動する。
爆撃により爆雷なしでもそこそこのダメージを出せるため、空いた設備枠を耐久面、もしくは対潜火力の強化に回すことができお得になる。
なお敵潜水艦を探知済み状態にする効果は対潜水艦戦の仕様変更によりほぼ形骸化しているが、アップデートが入る前はソナーなしでも潜水艦を発見できるという利点があった。
二つ目の効果はカタリナを装備している際のみ発動する特殊爆撃。記載がないが威力はクーパーの雷装値を参照する(そのため設備「九三式酸素魚雷」を積むと威力が上がる)。
威力自体は駆逐艦としては破格の高さではあるのだが、耐久値依存のため狙っての発動ができず、またクーパー自身は回復手段を持たないためそのままだと継戦能力にも難がある。どちらかといえばロマン寄りで扱いづらいスキルだが、「絶体絶命の状況から仲間に力をもらって立ち上がるヒーロー」と書けばカッコよく見えてくる...かも。
- 全弾発射-アレン・M・サムナー級
自身の主砲で15回(10回)攻撃する度に、全弾発射-アレン・M・サムナー級I(II)を行う |
アレン・M・サムナー級共通の弾幕スキル。榴弾属性の駆逐砲弾を扇状に前方に飛ばす。
史実解説
モチーフになったのは、アメリカ海軍のアレン・M・サムナー級駆逐艦4番艦「クーパー」(USS Cooper, DD-695)。
1943年8月30日起工、1944年2月9日進水・同年3月27日就役。
艦名はアメリカ海軍の軍人、エルマー・グレン・クーパー中尉(1905-1938)にちなむ。彼は海軍兵学校を出たのちパイロットとなったが、1938年2月、PBYカタリナ飛行艇での訓練飛行中に衝突事故を起こし帰らぬ人となった。
ちなみにクーパーは唯一の「パイロットを名前の由来とする艦」である。
就役ののち、クーパーは慣熟訓練と艦橋・上部構造物の改修などを経て、7月31日、エセックス級航空母艦「ハンコック」を中心とする第27.1任務部隊に編成され、一路ハワイ・真珠湾へ向かう。8月30日朝に真珠湾へ到着したのち同隊は解散され、クーパーは同地で訓練を積んだ。
その後10月23日にマーシャル諸島方面へ、ついで11月2日にミクロネシア南部のウルシー環礁へ移動し、以降はここを根拠地に、フィリピン方面へ空襲を仕掛ける機動部隊の護衛に当たった。この間、クーパーは不時着したパイロットを救助した功績で1つの従軍星章(バトルスター)を受けている。
この頃、日本海軍は南西方面艦隊主導で、レイテ島への陸軍部隊輸送作戦、いわゆる「多号作戦」を実施していた。
12月1日、オルモック湾に向けて航行する第7次作戦の第3梯団を偵察機が発見。これに対し、直前に根拠地をレイテ湾に移していたクーパーは、姉妹艦「アレン・M・サムナー」、「モール」とともに第60駆逐連隊・第120駆逐群の一員として迎撃に出る。
12月2日の23時30分ごろ、日本船団が物資揚陸のためオルモック湾に入る。陣容は輸送艦3隻と、それを護衛する第43駆逐隊の松型駆逐艦「竹」「桑」2隻、計5隻であった。
それに遅れることおよそ30分、第120駆逐群の3隻も魚雷艇を従えてオルモック湾に入った。
直前に第120駆逐群は日本の海軍航空隊による空襲を受けており、この戦闘の光から敵襲と判断した第43駆逐隊は、桑が単身先行する形で第120駆逐群を迎撃する体制をとった。
緒戦はアメリカ側に有利に進む。戦闘開始からわずか9分で桑は集中砲火を受け大破炎上。魚雷2本をアレン・M・サムナーに発射するも命中せず、最後は魚雷艇により撃沈された。
第120駆逐群は続いて竹にも攻撃を加えたが、反撃として竹が放った魚雷2本のうち、1本がクーパーの右舷中央部に命中。まともに被雷してしまったクーパーは衝撃で船体が折れ、1分と経たずに海中に没した。
諸説あるが、この竹によるクーパーの撃沈は、日本海軍の水上艦艇が挙げた魚雷による戦果のうち、太平洋戦争中最後のものとされている。
轟沈だったにもかかわらず、クーパーの乗員のうちおよそ半数は、昼過ぎまでにPBYカタリナ飛行艇により救助されている。何の因果か、クーパー中尉の命を奪ったカタリナが、今度はクーパーの乗員の命を救うこととなった。
2017年12月、ポール・アレン氏が率いる調査チームがクーパーの残骸を発見、画像を公開した。沈没の状況通り2つに折れているが、これでも「スリガオ海峡とオルモック湾でチームが調査した艦艇の中では最も状態が良かった」といい、同海域での激戦ぶりがうかがえる。
余談
公式の紹介ツイートでは、「小ネタ」として以下の文章が掲載されている。
夜間行動の黒い塗装から「ブラックキャット」と呼ばれたPBYカタリナだが、実は飛行士たちは戦闘任務で彼らの航空機を「猫」と呼ぶ一方、救援任務では「Dumbo」、つまり「バカ」と呼んでいたらしい。
愚直でまっすぐ、人々を助けるヒーローバカたち――
愛されてきた存在だ。
関連イラスト
関連タグ
- アレン・M・サムナー級のKAN-SEN
艦番号 | 艦名 | 備考 |
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1番艦 | アレン・M・サムナー | |
3番艦 | イングラハム | |
4番艦 | クーパー | |
21番艦 | ラフィーII | 先代:ベンソン級7番艦 |
58番艦 | ブリストル |
- イベント『闇靄払う銀翼』で実装されたKAN-SEN