概要
別名:タテガミトカゲ。
全長約1m~1.8m。
特徴
単にイグアナと呼んだ場合、多くはこの南米原産のグリーンイグアナを指す。雄には長い鬣を持ち、耳の下に大きな鱗があるのが特徴。主に木の上で生活しているが、天敵の気配を感じると水中に飛び込んで、細長い体をくねらせて泳ぐのも上手である。
体色は幼体のうちは名前の通り、鮮やかな黄緑色をしているが、成体になるにつれて灰色を帯びた黄色のような色になる他、地域によっても差異があり、黄褐色や赤褐色、黒褐色等の体色をしている者もいる。また、体色は体温や体調などによっても多少の変化がある。
幼体の頃は昆虫を食べるが、成長につれて主に植物を食べるようになる。その植物を消化するには特殊な腸が必要で、体温が高くないと、腸で食物を分解する微生物が上手く働いてくれないらしい。そこで体温を上昇させるために、日光浴を行い、消化を助けたりもする。最もイグアナ自身は体が大きいため、消化するのに日の出から3~4時間はかかるらしい。
雌は地面穴を掘り、1回に20~45個の卵を産む。卵は約2か月で孵化し、成熟するまで2~3年かかる。
人間との関係
飼いやすいこともあり、日本ではペットとしての飼育が多く、特に幼体は安価で取引をされている。 しかし、温暖な地域に定着しやすいため、生態系を壊す恐れがあり(実際飼い切れなくなった飼育者に放逐されたグリーンイグアナ達が石垣島などで野生化し、繁殖までするほど定着している)、国から『要注意外来生物』に指定されている。
生息地の南米などでは「ガッジーナ・デ・パロ」(樹上のニワトリ)等とも呼ばれ、同じく日本では観賞魚としての需要が高いアロワナなどと共に食用として扱われる。
関連動画
飼育講座
よく慣れた飼育個体の様子
石垣島で野生化した個体の駆除
関連タグ
テグー、バシリスク:同じく中南米に住むトカゲの仲間。後者とは分類上近縁だが、現地では幼体の天敵でもある。
ヒョウくん:アイドルマスターシンデレラガールズの佐藤心が飼育するイグアナ。外観は成熟したグリーンイグアナだが、何故か虫を食べている描写がある。