概要
全長は150センチ程度で、樹上生活を送るため長い尾があるので、数値より比較的小さく見える。
フィリピンの一部地域のみに生息する希少な種とされている。
基本的にオオトカゲは肉食だが、本種とその近縁種パナイオオトカゲは植物質を摂ることが知られている。
幼体のうちはカタツムリをメインに食べるが、成体になると植物食傾向が強くなり、果物をメインに食べるようになる。特によく熟した腐る寸前の果実が好きなようで、野生下で熟れたものを選んで食べる様子が観察されている。
これはミズオオトカゲとの競合を避けるためと考えられており、地表性で肉食のミズオオトカゲと全く異なる樹上性で植物食の生活を送ることで、餌や縄張りを巡る争いを防ぐことができる。
本種は難しいが飼育することができ、いかに餌やスペースを確保するかが重要となる。
動物園では植物の油や果汁等を注射したマウスを与えることで長期飼育に成功した例があるが、これをいちいち用意するのは大変なので、オオトカゲに手間をかけられる人向けである。