「鏡は光線を反射する。それが科学の法則だ」
概要
『変身忍者嵐』第43話『100万年妖怪のミラー地獄!!』に登場する、西洋妖怪。
大魔王サタンの所有する妖怪大辞典(石版)に、『妖怪の世界100万年において最も優れた妖怪』として記されている、アラビア出身の人食い妖怪である。
その外観は巨大な鏡に足が生えたという非常にシンプルな物。また鏡の中心部からは突起が伸びており、その姿はパラボラアンテナそのものである。そして鳴き声も「パラボラパラボラ」。
ただし側面、後ろから見ると焼け爛れたような肌に人型のフォルムをしたものが、巨大な鏡の裏にへばりついているというグロテスクな形状であることがわかる。
人間を自身の鏡の中である『ミラー地獄』に引きずりこみ、食ってしまうという方法を得意とする。また鏡の中心部からは魔法の炎を吐くこともできる。
作中の活躍
妖怪大辞典には『ある日こつぜんと姿を消した』と記されていたが(原因は不明)、サタンの妖原子球によって配下として復活。
ハヤテが知り合った少年の父親を人質に取り、自身は旅芸人になりすますなどいくつもの策を弄し、ハヤテを『ミラー地獄』に引きずり込むことに成功した。
鏡の中で変身した嵐と対決。嵐必殺のガンビームを鏡により反射で無効化するといった活躍を見せた。なおこの際、上記のように妖怪らしからぬセリフを残している。
作中で他にガンビームが効かなかった敵はラスボスである大魔王サタンのみであり、さすが『妖怪の世界100万年において最も優れた妖怪』といったところである。
―――――と、思いきや。
ならばと嵐がバトンによる格闘戦に切り替えた途端、何の抵抗も出来ず鏡を粉々に砕かれ、 悲鳴を上げながら倒されてしまった。
なお実際の嵐との戦闘時間は僅か40秒程である。
重ねて言うが『妖怪の世界100万年において最も優れた妖怪』なのである。
余談
サタン配下の西洋妖怪は倒されてもサタンの魔法陣による妖術で復活可能だったのだが、最終回にて『嵐のガンビームで倒された妖怪は復活できない』ということが明らかになった。
ただしこの復活できない妖怪の中にはガンビームを無効化して物理で倒されたはずのグールまで含まれている。実際は無効化できていなかったのか、大人の事情なのかはわからないが、数少ない活躍シーンでさえうやむやになってしまった。