概要
定期開催としては100回目(ナンバリング的には)となるコミックマーケット(コミケ)。夏コミである。2022年8月13日・8月14日に東京ビッグサイトで開催。C99に続き、2日間の縮小開催となった。
前回では発行されなかったコミケットカタログも発行された(カタロム・企業ブースパンフレットは発行されない)。表紙は『竹箒』(武内崇)。諸事情により2日分ではあるものの4日開催よりも厚くて重くなり、また、リスクを考慮して部数を絞った結果発行直後の土日で完売という状況になった。ただしカタログの他に(C99同様に)入場チケットが必要となる。
入場チケットにはアーリー、午前、午後の3種類がある。
参加サークルは両日10,000サークル、入場者は両日85,000人。
コミックマーケット99に比べ、サークルとアーリーの人数は変わっていないが午前入場の枠を増やし、午後入場を追加した事による。
チケット制をはじめとしてCOVID-19対策のため、C99同様にC97以前とは異なった体制で開催された。
南館に加えて東館も帰ってきた、ビッグサイトをフルに使える(全館借りざるを得ない)コミケではあるが、入場手続きのために一部のホールを使用した。入場終了後はコスプレエリアなどとして使用された。
(ナンバリング的には)100回という記念開催でもあり、様々な記念企画が用意されている。→外部リンク
公式にはまず記念ロゴの配布が行われている。使用の際には公式サイトのガイドラインを確認のこと。→外部リンク
Twitterのエアコミケアカウトを使用して100日前からのカウントダウンを行ったり、「ビッグサイトの壁に書くとしたら?」寄せ書き企画、スタンプラリーも行われた。
準備会公式紙袋は『Dr.モロー』(サークル『モロモロ』)。今回は大のみ。
ビッグサイトサービスの限定ドリンク(コミケ水・コミケ汁)はスポーツドリンク『100回目の夏 これからもずっと一緒だよ』。イラストは『ぱん』(サークル『ぱんのみみ』。
ちなみに
- 従来はコミケカタログで次回開催予定が告知されていたが、C99ではカタログが発行されなかった。また、C99の開催後の状況を精査検討した上で翌C100の開催方針を決定するため、開催告知は2022年1月31日にコミックマーケット公式ウェブサイトで行われ、申込書もC99会場での販売は行わず通販のみの販売となった。
- 1日目には台風8号により雨風が強く、2日目も朝まで雨が少々残ったが、そのぶん気温は若干低く、救護室の利用者も少なかったという。
- C99では有明ガーデンがオープンするなどコミケのたびに大小さまざまな変化を遂げている臨海副都心であるが、今回は東京オリンピック準備期間中にコミケでは企業ブースが配置されていたビッグサイト青海展示棟が取り壊され(跡地は駐車場になっていた)、パレットタウンが営業を終了してTWRの隣駅東京テレポート駅駅前の様相がだいぶ変化したコミケとなる。
- ビッグサイトやフジテレビと並んでお台場のシンボルとして愛された大観覧車は8月末まで営業していたが、1日目は台風の影響により運行を停止して、最後に乗ろうと思っていた参加者を惜しませた。
- 地方から泊りがけで来る参加者などが最終日翌日に「コミケ○日目」と称して秋葉原や池袋・中野などを散策渉猟する事があるが、とらのあなが実店舗を縮小するため、秋葉原にとらのあな実店舗が存在する最後のコミケとなった。これについては101反省会で共同代表がとらのあなのなくなった秋葉原に対して寂しさを漏らした。
- COVID-19の流行第7波の影響により開催が危ぶまれたが、政府が行動制限を行わない方針を採った事で開催にこぎつけ、さらに令和2022年台風8号により他のイベントが開催中止する中コミケは開催した。そのためか、よほどニュースがなかったのか、メディアが多数取材に訪れたという。取材担当によれば「他にニュースがないとコミケにネタ探しに来る」という。
- 準備会では緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令された場合中止する可能性があるとしていたが、政府は行動制限を行わない方針であり開催に漕ぎ着けた。2022年夏は流行開始以来初の「行動制限がない夏」であった。
- 入場時に手指のアルコール消毒と検温を行い、ワクチン検査パッケージは行われなかった。会場内では原則としてマスク着用を義務付けたため熱中症対策との両立が課題となった。
- 一方で感染者数が当時の過去最高を更新しており、自分や周囲の人間が感染や濃厚接触者となったり状況を鑑みたりして不参加となる参加者が見られた。
- 中止になったC98のリベンジ開催の目処がまだ立っていない事、及びコミケ自体まだ縮小開催で完全復活ではないので、真の意味での100回とは言えないという立場もある。今開催は3年ぶりの夏コミとなり、暑い夏の中の大きな盛り上がりが予想されていた。
- 3年後・2025年冬にはコミックマーケット50周年を迎えるので、縮小開催ではあるが今回のナンバリング100回および次回101回(事実上の100回)は、コミケ50周年に向けたプレ・アニバーサリー的な位置付けになると考えられる。
関連タグ
コミックマーケット99/C99(前回)
コミックマーケット101/C101(次回)