CV:中井和哉
前置き
本記事では、テレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズに於けるコルサについて解説する。
原作ゲームに於けるコルサについては「コルサ(トレーナー)」の記事を参照。
概要
テレビアニメ版の第8シリーズ目にあたる『ポケットモンスター(2023年版)』に登場するキャラクターの一人。
基本的な性格や設定は原作ゲームとほぼ同様であり、芸術家とボウルタウンのジムリーダーの二足の草鞋を履いている。相変わらず「アヴァンギャルド!!」が口癖。
ただし、「リコの父親のアレックスとは知人の関係」というオリジナル設定が追加されている。
他にも「ジムリーダーとして未熟なトレーナーを導く面」が原作ゲームよりも表層化しており、実際にロイは、彼と交流するたびに何かしらの助言や学びを得ている。
活躍
- 第10話『ネモとコルサと』
アトリエに籠りっきりになりジムを閉鎖しており、心配したネモが様子を見に来ていただけでなく、近所の子供たちも「笑顔になれるように」とキマワリを集めていた。
最初はリコがアレックスの娘と知って手製のマグカップや彫刻で歓迎するものの、黒いレックウザが目的と聞いた瞬間「NOT アヴァンギャルド!!」と急に機嫌を損ねて部屋を出て行ってしまう。その後気分転換がてらに散歩していたところ、大量のキマワリをつれたリコたちに出くわし、その熱意とオリーニョの叱責に根負けしてジムを閉めた事情を話す。
アレックスの作品にインスピレーションを受けた「黒龍に睨まれたキマワリ」を制作していたある日の夜のこと、町はずれの森で本物の黒いレックウザを目撃し、その存在感に圧倒されてスランプに陥ってしまった。自分の芸術は黒いレックウザに“負けた”と嘆き、事情を聞いたロイから製作途中のレックウザの彫刻を「本物にも全然“負けてない”」と励ましを受け、更にはレックウザを始まりの一歩として追いかけようとする彼の情熱を見て、ジムリーダーとして彼にレックウザに挑むだけの実力があるかをテストする。
ロイとのバトル後、新技も覚えて成長したホゲータとのバトルを「良い作品になったな」と称え、森に生息するオリーヴァがレックウザが現れたと同時に共鳴するように輝いたことを話した。
- 第15話『みえないヤツだ!何者なんじゃ?』
直接でなく名前のみ登場し、ロイにいなくなってしまったリコの行方を聞かれていた模様。
- 第48話『輝け!炎とアートのきらめき』
かなり久々の再登場。恩師である彼とついに共演することになった。
黒龍に睨まれたキマワリをついに完成させており、芸術祭のシンボルとして認定されることになった。
この時のコルサは芸術祭の芸術監督でありながら、自身も作品を作成している。
その際についにハッサクと会話をすることになるのだが、リコ達にはハッサクのことを「ハッさんはワタシが作品の方向性に迷いを感じていた時、親身になって導いてくれた人生の師。おかげでワタシは今の作風を確立できたのだ。」と語っている。
ロイからバトルを持ち掛けられた時は、テラスタル研修の件を聞いているのと同時にロイの成長に興味を持つが、研修はセレモニーの後だと断っている。
その間にロイとネモの勝負の様子を作品を作りながら観察していたが、ロイのバトルを見て苦言と叱咤を送り、その理由がわからない限りテラスタルの習得も不可能、自分とのバトルもお預けだと言って去っている。
また、ロイが芸術に取り組んで悩んでいる時もコルサなりのアドバイスを送って激励しており、ロイの作品が完成した時は感銘を受けているが、同時に「すべてがヒントになるのは何も芸術だけではない。バトルでも同じことが言える。テラスタルとはバトルの総合芸術。」とロイを諭しており、バトルコートで待っていると再戦することになった。
前回同様ウソッキーを繰り出しており、前回とは異なり身代わりを駆使した戦法を使ってロイを翻弄しているが、ゲームでの身代わりがHPを削る技であることを表現するためか、時間経過とともにウソッキーが発汗し、それでロイに本物を見破られている。
ウソッキーがじだんだを嫌がっているタイミングでテラスタル、スピードを上げるためにくさわけを使うが、ネモとのバトルでは見せなかったニトロチャージに驚愕しており、体制を崩した隙にかえんほうしゃを打たれて、ついに敗北。ロイに基礎テスト合格を与えた。
- 第55話『対決!パルデア四天王』
四天王交流戦で研修生をアシストするジムリーダーの一人として登場し、学生のことを「研修生共」と呼んでまた高所のスピーカーから華麗に飛び降りてコートに降り立つ。
ちなみに、基礎テストを合格したうえに自身のウソッキーに勝利したロイのことを認めたのか、(原作ゲーム版のエンディング後の再戦時に主人公のことを「〇〇ギャルド」と呼ぶように)「ロイギャルド」という呼び方で呼んでくる。
恩師であるハッサクが登場した時、恩師と言えど勝つ意気込みを語っていたり、ロイにハッサクがドラゴン使いであることを教えてくれる。
ハッサクとのバトルの時は専門タイプのポケモンと指定があったのか、はたまたジムリーダーはテラスタルできないルールのせいなのかウソッキーではなく10話で出てきたオリーニョを繰り出してくる(同じことはポピー戦のナンジャモのハラバリーにも言えるが)。
アップリューのアシッドボムに対しタネばくだん、セグレイブのきょけんとつげきをくさむすびで回避できるようになどロイの援護をし、ロイのホゲータがセグレイブに突撃したのに静止したのに対し、すぐさまハッサクの意図を察してロイに指示を出している。
また、ハッサクのことをほめながら、セグレイブの特性について解説している(本来ならセグレイブ相手でホゲータでは特性でもタイプ相性の関係で分が悪いため、先に言ってほしいというロイの言いたいことも理解できる。ただ、セグレイブはこおりタイプも入っているため、コルサも相性が悪いが)。
ロイがアップリューに苦戦している時にすぐさま助言と援護を行うが、ハッサクがすぐさまアップリューにたつまきを指示したため炎の熱風が巻き起こり、それに対して感激している様子がうかがえる。
また、オリーニョにエナジーボールを指示し、ロイと同時攻撃をしかけるが、セグレイブのふぶきにより攻撃が封じられ、それによる氷塊で目くらましになったせいでセグレイブのきょけんとつげきを許してしまい、ロイと同時に試合は負けてしまう。
しかし、負ける直前の自身とロイの同時攻撃をハッサクのセグレイグが凍らせたことによって生まれた光景に感動し、負けても恩師である彼を称えるなど、彼に対する敬意は忘れていない。
ロイの試合の感想に対してジムリーダーとしてロイに教え諭したり、成長を喜ぶ姿を見せ、この時ハッサクが教職に対してこだわる理由を少しではあるが理解する様子を見せる。
付き合いが長いせいか、上記のことに感動してハッサクが号泣した様子を見せても、「さすがは熱い男だな、ハッさん」穏やかな笑みを見せていた。
手持ちポケモン
余談
担当声優の中井和哉氏は、第3シリーズにおいてナオシを演じており、こちらもくさタイプのポケモンを好んで使う他、手持ちにキマワリがいたりと関連性が多い。
また、「テラスタルデビュー」第48話での同氏のインタビュー記事によっては、リコたちにハッサクを紹介するセリフがあるが、ハッサクと話せた嬉しさを出しすぎたあまり、「あなたが嬉しいのはいいから、リコたちに説明してあげてください。」と言われてしまったそうだ。
ハッサクとコルサが旧知の仲で、彼にとっては恩師でもあり大の親友でもある、という知識をうっすら持っていたために、そのようなディレクションを受けてしまったとのこと。(ソース)