概要
ルノー4CVのライセンス生産(もともとはノックダウン生産だった)によって得られた経験と知恵を元に開発され、1961年に生産・販売を開始。
当初は800cc・4ドアセダンだったが、1964年にはセダンに1300ccが追加され、翌1965年には1300ccクーペが追加された。ただしそれと入れ替わる格好でセダンの800ccは廃止された。
ルノー4CV譲りのリアエンジン・リアドライブが特徴であり、さらには1300ccシリーズは、イタリアの工業デザイナーのジョバンニ・ミケロッティによるデザインもまた特徴であった。
ただ、販売成績はお世辞にも良かったとは言えず、トヨタとの提携(1966年)をきっかけに1967年、生産・販売を打ち切った。これにより、日野自動車は1953年から続けてきた、乗用車の生産・販売から撤退を余儀なくされた。まぁコロナやカローラとかぶりかねない車を細々と生産しても仕方ないわなぁ・・・・・・。
なお、コンテッサとはイタリア語で「伯爵夫人」という意味だが、これをフランス語にすると「コンテッセ」となる。実は日野自動車が1995年から2011年まで製造・販売を行っていた小型バスの「リエッセ」とは、英語の「リムジン」と、この「コンテッセ」を混ぜたものだった・・・・・・。やはり乗用車の生産・販売に未練があったのかしら日野・・・・・・。