概要
著:三雲岳斗、イラスト:朱シオ。『電撃文庫MAGAZINE』に連載中。既巻1巻。
ジャンルは「新感覚・日常系戦場ファンタジー」。戦闘シーンこそあるものの、この作者としては珍しく日常パートやコメディ部分に重点が置かれている。
世界観
「マガツヒ」と呼ばれる謎の怪物に侵攻される世界。
人類がマガツヒに対抗する手段は「聖衣(シュラウド)」と呼ばれる特殊兵器と、その力を引き出せる「獣装巫兵」と呼ばれる少女たちにほぼ限定されている。
登場人物
天乃 羽々姫(あまの はばき)
元アイドルという経歴を持つ少女。所属事務所が倒産した際15億もの借金を押しつけられた。
このことから金銭感覚はかなりシビアで、本来の仕事以外でも金になりそうな事柄には積極的な姿勢を見せる。
部隊の中では(主に紗々羅や音々に対しての)ツッコミ役。貧乳。
名前の元ネタは恐らく日本神話の天羽々斬(アメノハバキリ)。
聖衣は生体時間加速能力と大剣装備のAS552「クシナダ」。
桜狩 紗々羅(さくらがり ささら)
自衛軍に所属していた過去がある第一巫兵部隊の(一応)リーダー。
実力は非常に高いのだが大雑把かつ面倒くさがりで、羽々姫や鳴々葉からはほとんどダメ人間とみなされている。オカルト肯定派。
聖衣は熱エネルギー掌握能力を備えるMS-240「サクヤ」。
樛宮 鳴々葉(とがのみや ななは)
サバイバルや戦闘方面に関しては卓越した技術を持っているが過去のトラウマから精神的に弱いところがあり、本来の能力の高さを生かし切れていない節が見受けられる・・・
が、それゆえ一度トラウマを呼び覚まされると錯乱し、かなりヤバいことになる。
聖衣は波動制御能力と大小の手裏剣を装備したAS-550「サグメ」。
小揺木 音々(こゆるぎ ねね)
マッド薬剤師お嬢さん。幼少時から病弱で、自分で自分を治すため薬剤調合などの知識を独学で習得、比較的病状が安定している現在(それでも毎月のように吐血して倒れ、数日間は使い物にならなくなる)でも自作の怪しげな薬品類を持ち歩いている。
彼女が調合した薬物の中には「痛頭薬」(頭痛薬にあらず)や「解熟剤」(解熱剤にあらず)など紛らわしい名前の代物も含まれている。
オカルト否定派のはずだがノリノリでその手の番組の真似をするなど実際のところはよく分からない。
聖衣は結界による強力な防御と広範囲攻撃性能に優れたLS-249「オトタチバナ」。
用語
聖衣(シュラウド)
正式名称はBDU(Bestial Dress Uniform/獣装戦闘服)。
対マガツヒ用として開発された強化服で破魔の鎧などとも呼ばれる。
内部にマガツヒを封印し、装着者に高い戦闘力をはじめとする異能の力を与える。
なお装着者は封印されたマガツヒと意思疎通が可能な素質を持った少女(巫女)に限られる。
封印は全部で五段階施されており封印を解くごとに内包したマガツヒの力をより引き出せるようになる反面、魔力を引き出すための運用経費も上昇していく。
極東自衛機構
羽々姫たちが所属する会社。本社は京都。社歌はなぜかデスメタルっぽい。