サブマリン707Rとは、小沢さとるの海洋冒険漫画『サブマリン707』を原作としたOVAである。
2003~2004年発売。全2巻。
概要
小沢さとるによって描かれた日本初の本格的潜水艦漫画である原作のストーリーを下敷きに、舞台を現代に変更。
一部設定や兵器も現代の科学技術に基づいたものとなり、よりリアリティを増している。
また、OPや予告編の演出を庵野秀明が担当。重厚感溢れる海洋冒険ドラマを大いに盛り上げている。
…のだが、本編とちぐはぐな萌え要素の挿入(あゆみやレッドの娘たちなどに見られる露骨なロリコン狙いの演出)や
中途半端に張られた伏線、全く活躍しない主人公たち(千太除く)、賢次役を演じた子役時代の小野賢章の酷い棒読み…
などのマイナス面が目立ち、結局ろくに物語も完結しないままOVAは全2巻でその幕を閉じてしまった。
ただし、前述の庵野秀明演出によるOP映像やウェーブマスターによる音楽、ムラオミノルと高木潤によるキャラクターデザインはそれなりに評価されている。
ちなみに今作に限らず『サブマリン707』は出来の良い映像化作品に恵まれない一面を持ち、ファンを悩ませている。
物語
世界各国の精鋭艦が揃う国連直下の海洋防衛組織PKN(Peace Keaping Navy)は、結成式に際し謎の潜水艦の襲撃を受ける。
それは、世界征服を企てる秘密組織USR(Under Sea Revolution)による攻撃の始まりであった。
USRのレッド提督率いる巨大潜水艦・UXの前に為す術のないPKNであったが、
日本の歴戦のドン亀乗り・速水艦長による決死の操艦により危機は回避された。
しかしその代償に707号は大破、建造中の新造艦707Ⅱ号にその役目を譲ることとなる。
それから一年後、いよいよ完成した707Ⅱ号の前に、速水艦長以下新乗組員たちが集う。
その中には訓練生として旧707号の勇姿を目撃していた賢次・五郎・千太ら少年兵たちの姿もあった。
新たなる決意を胸にUSRとの戦いに挑む707クルーであったが、その行く手には幾多の試練が待ち構えていた…!
登場人物
PKN所属707号→707Ⅱ号の艦長。
豪胆さと慎重さを兼ね備えた歴戦のドン亀乗りで、その優れた判断力で数多の危機を乗り越えていく。
美人の妻みゆきと可愛い娘あゆみに恵まれるも、潜水艦乗りの宿命からなかなか家に帰ってやれず引け目を感じているところも。
707の副長で、速水の右腕。
乗組員を巧みにまとめ上げる、速水にとっては非常に頼れる存在。しかし独身。
707Ⅱ号に新たに乗り組むこととなった少年兵の一人。
小型潜水艇ジュニア1号のパイロットだが、戦闘における出番はゼロ。
凄まじい棒読みがファンを大いに凍りつかせた。「ごろー」
707Ⅱ号に新たに乗り組むこととなった少年兵の一人。
小型潜水艇ジュニア2号のパイロットだが、戦闘における出番はゼロ。
石田彰の無駄遣い。あと、服装の露出度が妙に高い。
707Ⅱ号に新たに乗り組むこととなった少年兵の一人。当初は炊事班だったが、鈴木に耳の良さを見出されソナー班へ異動。
後にmission.2におけるUXとの決戦において大きな役割を果たすことになる。他の二人とは大違いである。
彼には多くの特殊ファン層が存在するが、詳細は彼の項にて。
通称『鈴木さん』。ベテランのソナーマンで、千太の耳の良さを見出してソナー班に引き抜いた。
彼もmission.2での活躍に定評がある。
速水の娘で、本作のロリ担当その一。仕事の都合で帰宅が少ない父への不満を募らせている。
…ストーリー上本当にそれだけの存在なのにmission.1のEDでフィーチャーされたりする。おいおい。
速水艦長にはもったいないくらい美人の奥さん。夫の仕事をよく理解し、彼を常に案じるまさに理想の妻である。
己の理想の平和に向け世界征服を図るUSRの首魁。速水をライバル視しており、彼との戦いに喜びを感じることも。
戦場を離れればこれまた美人の妻と可愛い三姉妹が待っている。何だこの勝ち組。
アーサー・マックベン(CV:三木眞一郎)
レッド提督を尊敬するUSRの副指導者。ミキシンの無駄遣い。
レッドの妻。USRの秘密基地で夫の帰りを健気に待つ女性。結構なボイン。
レッドの娘たち。長女のアイと次女のケイ、三女のレイがユウとともに北極圏のUSR秘密基地で暮らしている。
本作のロリ要員その二、三、四。