ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

目次 [非表示]

概要編集

キャベツの漬物。塩漬けにしたキャベツが乳酸発酵されることで独特の酸味を持つようになる。

「ザワー」は「酸っぱい」、「クラウト」は「キャベツ」のこと。英語読みの「サワー(sour)」で発音されることもある。


日本の(古い)資料などでは「酢キャベツ」として紹介されるが、一般的なピクルスとは異なり酢漬けにしていない。漬ける際も食塩と香辛料程度しか使っておらず、日本でいえば「塩キャベツ」とだいたい似たようなものであるが、塩キャベツが発酵を伴わないのに対しザワークラウトは発酵させる

塩味の効いたキャベツは呑兵衛にはもってこいの肴というのは世界共通といったところか。


ドイツ以外でもフランススイスなど、広く欧米で好まれている。ドイツ料理はもちろん、ポーランド料理でも好んで使われる食材である。

また、ルーマニアハンガリーをはじめとするバルカン半島諸国では同様の調理法で作られるkiseli kupus u glavicama(「(発酵して)酸味のあるキャベツの塊」の意)という料理があり、区別のため「サワーキャベツ」などと呼ばれる(※キャベツの区分に同名のものがあるが、別である)。ザワークラウトが葉を細かく切って、数日かけて作るのに対し、サワーキャベツはキャベツを切らずに丸ごと使い、数週間程度漬け込んで作るのが特徴。ルーマニア料理の「サルマーレ」などはこれを使って作られる。


特に第二次世界大戦前後のアメリカやイギリスでは、ドイツ人への(やや差別的な)イメージとしても「(ザワー)クラウト」という表現が用いられることがあった。これはドイツ軍が壊血病予防の為にザワークラウトを常食していたのが理由だとか(一方で壊血病予防の為にライムジュースを常飲していたイギリス人は「ライミー」と呼ばれた)。

また、1960年代後半から1970年代にかけて台頭した西ドイツ系のロックバンド群、彼らの音楽性を評して「クラウトロック」と呼ぶが、これも「クラウト=キャベツ」から来ている。当然こちらに差別的な意味合いはない。


関連タグ編集

ドイツ料理 キャベツ


外部リンク編集

ザワークラウト - Wikipedia

関連記事

親記事

ドイツ料理 どいつりょうり

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 23937

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました