概要
ネオ・ブリタニア帝国によりホッカイドウブロック近海に張り巡らされたエネルギー障壁。別名「シトゥンペの壁」。シトゥンペとはアイヌ語で狐を意味する。
ホッカイドウの周囲を取り囲むようにカーテン状の障壁が展開されており、バリアに触れた兵器をサクラダイト不活性化による機能不全によって停止させる、いわば日本版ゲフィオンディスターバーといえる技術である。
主だった発生装置「シトゥンペタワー」近辺には熱源誘導ミサイルを備えた軍基地が設置されており、バリアを破壊あるいは透過しようものなら即座に迎撃されるようになっている。
また障壁の範囲内でもナイトメアフレームはエナジー消費が激しくなることから、フロートシステムを稼働する余力がなくなり、ホッカイドウブロック内のナイトメアはZi-アルテミスを除いて陣営問わず地上戦メインで戦わざるを得なくなる。
なお、ゲフィオンディスターバーとは原理的に別物であり、ゲフィオンディスターバーへの対策を施したKMFも上述の制約は免れない。
かつて日本が神聖ブリタニア帝国に占領される前に、富士山に次ぐサクラダイト産出国であったホッカイドウの要塞化計画過程で考案されていた技術であったが、ブリタニア侵攻時には完成には至らず、のちのブレイズルミナスや絶対守護領域といった技術を取り入れることで実用に至った。
しかしこれに目をつけたネオ・ブリタニアの手で逆に利用されたことで、ホッカイドウは周囲から隔絶された孤島同然になり、外に出ることも中に入ることも非常に難しくなってしまった。
超合集国および黒の騎士団もこれを破る手段がなく、4年間具体的な干渉ができずにいた。
後にノーランド・フォン・リューネベルクの計画の最終段階にて、ネオ・ブリタニア皇宮を起点にホッカイドウ内陸を空まで覆う形で再展開されるも、これにより最大出力稼動となったことからロゼの手でオーバーフローさせられ、タワーの破壊と共に消滅した。